今年の夏休みに”中越方面への遠征”を計画していた隊長は、仕事の都合で遠征に行くことができなかった。
ゆえにそのウップンを晴らすべく、このシルバーウィークで新潟を目指すことにした!
ちなみに次回のシルバーウィークは2015年まで待たねばならない。 もうこのシルバーウィークで行くっきゃない!(←言い回し古っ!)
狙うは”魚野川”と”信濃川”。 どちらの河川も川沿いに電車が走っているので一人旅でも勝手が良さそう!
この計画を仲間に話したところ、運良く4人の仲間が同行してくれることになった。
9/18金曜の夜に家を出た隊長は、23時過ぎに大阪・八尾支部のカズ&ケイさんちに寄る。
ここからはカズケ&イさんの車に乗り込み、1台で新潟を目指す!
要するに「大阪から約600キロの道のりなんだから、交代で運転した方が楽でしょ!」ということなのだ。
ケイにぃが運転中に隊長が眠り、隊長が運転中にケイにぃが眠る、というすんぽうだ。
歳のせいか最近起きるのがめっきり早いケイにぃが早朝にブンブン走ってくれたおかげで
翌9/19土曜・朝9時に”南魚沼市にあるJR浦佐駅前の河原”に到着することができた。 |
|
「思ってたよりも早く着いたねぇ〜」と話しながら、のんびりテントを立てる。
そしてキャンプの支度も済み、気づいた時には
両手・両足に計20箇所ほどブユ(ブヨとも呼ぶ)に噛まれていた!
ブユは蚊と違い、皮膚を噛み刻みながら血を吸うので
刺されたところから少しだけ血がにじみ出る。
そして1円玉くらいの大きさで水ぶくれのごとく腫れ上がる。
しかも厄介なことにそのかゆみは2週間ほどぶり返されるのだった。
この河原で、ほんの10分くらいの間に30箇所以上刺された青さんは
このかゆみに2週間悩まされ続け、発狂寸前だったに違いない。。。
ブユ専用スプレーを使うか、噛まれた直後に毒素を吸い出すかしておけば
その後の症状が和らいだに違いない。
また、その患部に”重曹”を塗り、中和して症状を和らげる手もあるという。 |
いつのまに刺されたのかも解らず、その姿も見ることが出来なかった”にっくきブユ”ではございますが
その幼虫は汚染に弱いということから、魚野川がいかに清らかな川なのかを証明するなんとも憎みきれない奴なのであった。。。
一段落したところで、今回のカヌーツーリングに同行予定の青さんとサスケ氏に”到着したよメール”を送った。
そしてこれから川の下見に出かける。 2日目のゴール地点も確認しに行こう!
車を走らせていると、ここは大河ドラマ”天地人”の舞台となった地域だけに、沿道には”天地人”のノボリが延々と続いていた。
ツーリング2日目予定のゴール地点に到着。その河原は広く、車も置けることを確認した。 次に道の駅”ゆのたに”へと向かう。
旅の帰り際におみやげを買おうとすると、大型連休は特に品切れ・品薄になっていることもある。
そこで、「先に購入しておこう!」というすんぽうなのだ。(^;^)
この道の駅”ゆのたに”は商品の種類が豊富で、ついつい手が伸びてしまいたくさんの土産物を買ってしまった。
それに、この地域ならではのお酒や食品も買い込み、今宵の宴の準備も万全となった! |
裏にあるソバ畑を眺めることができる
|
ここでちょうどお昼をまわったので、ソバ屋「長森(ながもり)」へと急いだ。
静かな田舎道を昇って行くと、整然とした建物が見えてきた。
真新しい駐車場に車を停め、手入れされた庭園の中を歩いてゆく。
閑静なたたずまいの”くぐり戸”から店内へ入ると
そこには広々とした空間が開がっていた。
ここでは”座敷でくつろぎながら”
または”テーブルで椅子に掛けながら”食事することができるようだ。
昔ながらの和風建築の中にテーブルなどの西欧風の調度品が配置され
なかなかオシャレな店内だ!
また、その広い空間に対してテーブルは8つくらいしかないので
とても優雅な気分で味わうことができる。
もっと詰めれば、客を押し込んて回転率も上がるのでしょうが
あえてそうしない感じが隊長は気に入った。(^:^)
|
カズケイさんは蕎麦の皮が混ざった”田舎そば”を注文し、隊長は蕎麦粉のみの”十割ソバ”を注文した。
”田舎そば”は太さもあり、しっかりとした歯ごたえがあった。 それに比べ”十割ソバ”は細く、繊細な味わいがした。
3人はそれぞれ食べ比べてみたあと、「やっぱ十割蕎麦がイイねぇ〜」という感想に落ち着いた。 |
この”くぐり戸”が洒落てるじゃないかっ!
|
そしてまたこのソバには”天麩羅の盛り合わせ”がよく合った!
そしてさらに、、、極めつけは地酒!
この蕎麦屋は”八海山酒造”が経営しているお店なので
八海山酒造のお酒も堪能できるのだ!
ゆえにカズ&ケイ夫妻は何の迷いもなく、速攻で注文したあと
「おいしぃー!」と目をきらめかせては
そのあと必ず「ごめんね、たいちょー。」と頬を赤くしていた。
どうやらこのあとの運転手は隊長に決まったようなものだ。。。(涙)
配膳に来た店員が
「つけ汁は江戸前風ですので、つけ過ぎに注意してくださいね」
と説明してくれた。
そういえば先ほど、道路標識に”東京まで240キロ”と出ていた。
ここはもう東京の方が近いんだなぁ。。。
感慨深げに天井を見つめる隊長であった。
(じつは”オレも飲みたいのに!”
という悔し涙がこぼれ落ちそうだったのだ。。。笑)
|
いや、もうホントに旨い蕎麦屋だった!
そば・天麩羅・酒、3拍子揃った上に、店内の雰囲気も良い
|
__思わず隊長は「こんなソバ屋が自宅近くにあれば、
__ぜったい週一で行くのになー」と悔しがった。。。
|
|
店を出たところでサスケ氏から「もう少しで到着する候」というメールが届いた。
ゆえに一旦キャンプ地に戻り、サスケ氏を待つ。。。
新幹線が停車する巨大な浦佐駅を眺めながら
ほろよい気分のカズケイさんと談笑していたら、サスケ氏がやって来た!
愛車ジムニーで乗りつけたこの忍びは
どういうわけかアッという間にキャンプ支度を済ませたのだった。
ここからは4人で観光?に出かけます。
見渡す限り黄色い平原の中、縦横に張り巡らされた農道を走り抜け
14時過ぎに”八海山ビール苑”に到着ぅー!
ここではお酒はもちろん、食品やグッズ類まで販売されており
敷地内ではバーベキューも楽しめ、側らの小川に”釣り堀”まである。
|
|
カズケイさんは宴用の地ビールを買い込み、
サスケ氏は大きな日本酒を買い込んだ。
隊長「あっ、その日本酒、パッケージからしていかにも旨そぉー!
それって、酒に弱いオレでも飲めるものなの?」
サスケ「あぁ、隊長でも飲めるんじゃねーの? 旨そうだろ、コレ!
っつーか、これは持って帰って飲むやつだから。
ここでは飲みませんよーーーっ! カカカカカッ!(^:^)」
隊長「(ズルッ) なんだよっ!それ。。。」
ビール苑を出た4人は
ツーリング予定1日目のスタート地点を探しに出かけた。
道中、どこまでも続く開放的な眺めに、、、皆、、言葉を失う。。。
稲刈り前、金色の野が遠くまで広がり、その向こうには天高くそびえる岳々。
あぁ〜、この感覚は、、、ちょっと表現しきれないなぁ〜。。。
ここへ来た者にしか解らない風景だった。。。
|
|
めぼしを付けていた河原に到着。
そこは車が何台でも入れそうな広い河原だった。
明日の出艇場所はココに決定!
これでカヌーツーリングの段取りは整った。
安心した我々はその足で六日町駅近くにある”中央温泉”へと向かった。。。
途中、六日町市役所の横で
”愛・天地人博(南魚沼)”が開催されているのを発見!
大河ドラマの主人公”直江兼続”にちなんだ博覧会のようだ。
吸い寄せられるようにその会場の入口までやって来た4人は
「入場料 大人600円」というプレートを目にするなり
即180度ターンし、早足でその場をあとにした。。。(興味ないんかいっ!)
中央温泉で、懐かしい銭湯の雰囲気を堪能した4人は
頭から湯気を出しながらキャンプ地に戻ることにした。
美しい夕暮れを眺めながらウトウトしていると、車は
キャンプ地ではない所で停車した。。。
|
|
降りてみると、目の前には
”アグリコア・越後ワイナリー”という大きな建物がっ。(まだ飲むんかいっ!)
このワイナリーでは
”雪中貯蔵”という方式の貯蔵庫見学や、無料試飲ができるそうだ。
店内に入ると、隊長以外の3人は「無料試飲コーナー」へとまっしぐら。
そして何の迷いもなく「これはどんなお味なのかしら?」と言い
3人一緒にグラスを差し出すのであった。
あなた達の”ふてぶてしさ”は、その域を通り越し
もう”すがすがしさ”を感じるくらいだよ。。。(^;^)
|
しばらくして3人は、首をひねりながら隊長の元までやってくると、両サイドから隊長の腕をとり、地下の貯蔵庫へと引っ張って行った。
そして店員のいない貯蔵庫の陰で、隊長をボッコボコに、、、じゃなかった(^;^)、ここの感想を述べ合った。
かずねぇ「あんな対応じゃあ、”ちょっと買ってみようかしら?”なんて思わないよねー!」
けいにぃ「商売っけが全然おまへんなー、あれじゃアカンわっ!」
サスケ氏「もうちょっと愛想ってもんがあんだろうよ。。。」
どうやら試飲したワインはどれも今ひとつな上に、店員の振るまいもすこぶるマズかったようだ。
そんな3人も、雪中貯蔵庫では”昨冬積もった雪”を目にし「ほぉー、なるほどね〜!」と、しっかり感心だけはしたものの
ワインや土産物が並ぶ陳列棚は素通りして店を出た。。。 |
|
そしてこの販売施設にはあまり良い印象を受けないまま
その隣にある”ぶどうの花”というレストランへと足を向けた。
このレストランは先ほどの越後ワイナリーと同じ系列の店ですが
欧風料理やワイナリーのワインが味わえるレストランらしい。。。
隊長は気を取り直して「今晩はココで贅沢に食べますかっ!」と言い
レストランのエントランスでメニューを伺う。
ケイにぃが店員にどんな料理が食べられるのか聞いていたが
これまた私達の興味が萎えるような、お粗末な接客態度だった。
結局我々は近くのスーパーで買い出してキャンプ地へと戻った。。。
そして先ほどのウップンを晴らすかのように
4人はハイテンションで宴へと突入していった。。。
この日の僕たちは、観光とは名ばかりで、
結局は飲んでばかりだったなぁ。。。
|
|
勢いよく酒を飲み、一気に心地良くなったサスケ氏は
8時頃にはもう床に就いてしまった。
隊長も疲れのせいか、カヌーを漕ぐ前に宴の席で舟を漕ぎ始めていた。
かずねぇもまた心地良くなり、まぶたが重くなったらしい。
とうとう我慢できなくなった二人は
これからやって来る青さんの出迎えをケイにぃにまかせ
テントへともぐり込んだ。。。
どれくらい横になっていただろうか?
青さんからの”もうすぐ到着しますメール”で目が覚めた。
テントから出るとケイにぃはちゃんと起きて待っていた。さすがだっ!
だけどボトルの中の酒がエラい減ってるぞ! けっこう飲み進んだな。(^:^)
|
|
しばらくして青さんが到着!
大阪を昼に出発した青さんは、事故渋滞に引っ掛かったせいもあり
ここに来るまで10時間も要したという。ご愁傷様です。。。
さて男達だけで”宴・第二章”のはじまりです!
青さん「いやぁ〜、参りましたぁ〜!
わたし、運転するのは好きな方ですが
さすがに今回は疲れました。 遠いですねー!(^:^)」
青さんはいつもの豪快な笑顔でガハハと笑い
いつもの豪快な飲みっぷりでビールを立て続けに空けた。
そして肌寒くなった深夜、我々は眠りに就いた。。。
この旅は、翌日の”魚野川カヌーツーリング”へと続く。。。 |