09-09-20〜21 魚野川(新潟県)

____________________20日___________________



昨日の”ドライブ・ア・南魚沼!”で飲み食いしたうはうは隊、
今日は待ちに待った魚野川カヌーツーリングの始まりです!
日本の南海上を通り過ぎる台風の影響か、
上空ではブ厚い雲がちぎれちぎれに通り過ぎた。

今日は少し肌寒いな。。。
久しぶりに折り畳み式カヌー(フォールディングカヌー)を組み立てる。
スチール製の骨組をテキパキと組み立てる”うはうは隊”の面々の横で、ただ一人
ダッキー(空気注入式ゴムカヌー、インフレータブルカヌーとも言う)を
膨らませるサスケ氏。  そう、サスケ氏は今回
自分で購入したダッキー(AIRE社製・ストライク2)を持ってきていたのだ!
そしてこの魚野川で処女航海をさせるという!

サスケ氏は、そのダッキーを初めて膨らませるので
ちょっぴり緊張した面持ちで組み立ててゆく。


ある程度の大きさになるまでは
エアーコンプレッサーを使って一気に空気を注入するサスケ氏。
なかなか段取りがいい。
そして最後の詰めだけは手動ポンプで、堅さを確かめるように空気を入れた。
さすがサスケ氏。この忍びはラピッドウォーターに乗り慣れているので
空気をパンパンに入れるということはしない。
舟が程良くたわむ程度に空気を入れたらハイ完成!

しかしこのライダー・サスケも、ライダー・のりさんと同じく
説明書を一度も広げることなく船を完成させた。
バイク野郎は皆、説明書には頼らないのだろうか。。。

←サスケ氏の愛艇”エアー社製ストライクツー”(タンデム仕様)
主人の性格を考えると、ストライクというよりは、、ボぉール!だ。
ゆえにサスケ氏のダッキーは
”フォアボォール!痛恨の押し出しサヨナラ号!”に決定。
略して、フォアボォール号! (この忍びの前席だけには乗りたくない:汗)
このカヌーは自動排水方式なので、ベイラー(排水穴)は開きっぱなし。
まさに激流仕様だ!



久しぶりに船を組み立てる青さんが、記憶を辿るようにセッティングをしていると
早朝の鮎釣りを終えたおじさんが
興味深そうにその赤いカヌーに近付き、話しかけている。

青さんのフォールディングカヌーは、とっくの昔に絶版となっており
”今となってはお宝カヌー”である。
我々のカヌー群の中から、そのお宝カヌーにだけ目を付けたおじさん、
あんた、お目が高いね。。。

所沢からやって来たというそのおじさんは
”釣り師”とか”カヤッカー”という枠をとっぱらって談話できるジェントルマンだった。
よくここへ釣りに来るというそのおじさんは、川を眺めながら
「今日は水が少ないよねー。本当はもっと水量があるんだけどねぇ。」と呟いた。





さて、舟の組み立ても完了し、いよいよ川面にカヌーを浮かべる。
ふと見渡すと、釣り師の数が増えているじゃないかっ!(汗)
この川はホントにアユ釣り師が多い。それだけ”釣れる”ということなのか?
釣り師を遠巻きに除けながら出発!

颯爽とした流れに乗ると、、、ひゃー!気持ちいいっ!(^;^)
念願の魚野川は、水がとっても美味しそう!

しばらく漕ぎ進んで気付いたのだが、
この川、、、いつまで経っても”暗い色合い”だな〜。
その川の色は、なんだか”黒に近い紺色”といった感じ。

最初は「曇り空で太陽光が当たらないからかなぁ?」と思っていたのだが
太陽が射している時も、この色はずっと変わらなかった。。。
だから、たとえ陽がさしても
「うわー、エメラルドグリーンみたい!」ってことにはならないのだろう。
だからといって濁っているという訳でもない。。。 不思議だ!
この川の色合いは、水中の成分が関係しているのだろうか。。。



快適な流れに乗って、僕たちの舟は進む。
ただ、アユ釣り師の数が尋常でなかった。(汗) それは私の予想を遙かに上回り
本日50人、翌日30人くらい見かけた。
しかしながらその釣り師のうち90%の人が、我々に好意的で幸いだった。
あとの9%は無視(ムスッとしているの)だが
これはべつに害がないし、彼らの気持ちも解る気がするので良い。
問題は、、、残る1%の輩だ! 必要以上の悪態をついてくる輩がいる。
我々はその輩の前を瞬時に通り過ぎるため
その悪態は一瞬垣間見る(聞く)だけで済むのだが、さすがに気が滅入る。

当初は、こんな大勢のアユ釣り師を前にどうなることか心配したが
我々は時期的にラッキーだったのかもしれない。
というのも、ほとんどのアユ釣り師が”コロガシ釣り”(シャビキ釣り)だったから。
この釣り方だと、仕掛けもすぐに抜き上げることができるので
カヌーで下ってくる我々に気づいた釣り師のほとんどが竿を上げ、通してくれた。
(友釣りのように「あっち通れ」「こっち通れ」「うしろ通れ」と言われることも少ない)





しかしながら僕達は、釣り師の後側にカヌーで通れる水深があれば
できるだけ後ろを通るようにした。

僕達が「すいませーん、うしろ通りますねー。」と声をかけると
魚野川の釣り師はエラそうにするわけでもなく
「はいよー!どこまで行くのぉ? そうかい、気をつけてなぁー。」と返答してくれる。
中には「あと何艇くるの?」なんて聞いてくる釣り師までいる。(笑)
よく理解されてる釣り師も居るんだなぁ。。。(^:^)

先頭で下ることの多い隊長はこのあと
いつもの「すいませーん、前通りまーす。ありがとうございましたー!」という
文句の後に、「あと3艇来まーす!」と言い添えるようになった。(^:^)
(隊列が縦長になっていたり、後続の見通しが悪い時は
 こういう情報を付け加えてあげるのもいいかもしれないね)





しかしこの川では、ほんとにアユを釣り上げる場面をたくさん見かけた。
そのほとんどがコロガシ釣りだった。
この日の魚野川では、友釣りよりもコロガシ釣りの方に軍配が上がっていたようだ。
これを機に(どれを機にや?)全国の釣り師がコロガシ釣りをするようになればいい。
そうすれば、ずいぶんとカヌーで下りやすくなる。 うっひっひ!
そう思った隊長は、ある作戦を行動に移した。 釣り師の近くを通り過ぎるたび、
大きな声で仲間に話しかける。
「釣れてるところ見かけたけど、全部コロガシやったわー!
コロガシ釣りってあんなに釣れるんやなー。そらみんなコロガシにする訳だぁ〜!」
ワザと大きな声で(釣り師に聞こえるように)しゃべった。(^;^)
みんなコロガシになればいいっ!

〜注意〜
各河川ごと(漁協ごと)に、コロガシ釣りをしていい時期や区間が設定されている為
このプロパガンダ的な作戦はいつも通用する訳ではない。
(というか、最初から通用してはいない。。。)





そういや”鮎の友釣り”って、伝統的な釣法だけど
グリンピースがあれを見たらどう思うのだろうね。
哺乳類じゃないから何にも思わないのかもね。
”クジラの友釣り”さえしなければ、彼らは何も言ってこないだろう。。。
(どんだけ太い竿使うねんっ!^;^)





お昼を過ぎた頃になって
本日の区間で唯一注意しなければならない箇所にやって来た。
それは八海橋の下にある瀬だ!
その手前にある”高速道路橋”をくぐり抜けると、川の流れが左へとカーブし
八海橋の下へ吸い込まれるようにして流れてゆく。





僕達は左カーブする手前で、左岸に舟を着けスカウティングに向かう。
橋の下まで歩いて行くと
橋脚と橋脚の間にあるその瀬がストレートに流れ出ているのが見えた。
しかし橋脚のまわりに積まれたテトラが恐怖を誘う。
瀬の河床にも何が沈んでいるのか解らない。 ファルトボートを傷つけたくはない。
瀬の下では老人が竿を出しているし。。。

不安な僕らは舟を担いで、左岸のテトラ上を歩いてポーテージ。
ただひとり、忍びの者だけは、その瀬の動きをじっと見つめている。。。

その時、、、 瀬下の老人が鮎を釣り上げた。
と同時に、忍びの目がギョロリと動いたっ!
「おっ、今がチャーンス!」と言って、自艇のもとへスタスタと駈けてゆくサスケ氏。
どうやらこの忍びは
老人が”釣り上げた鮎”を針から外し、付け替えている隙に漕ぎ抜けるつもりらしい。





そう思ってる間に、もう流れてきたっ!(はやっ)
そしてこの忍びは、”重たい舟を担いで歩いている我々”の横を
ニヤリと歯を光らせて漕ぎ抜けて行った。。。 どこかしら憎たらしい忍びだ!


我々がハァーハァー言いながら、瀬下まで舟を運び終えると
サスケ氏が涼しい顔して待っていた。

サスケ氏「いやぁー!楽勝じゃん、たいちょー。 行けばよかったのに。(アッサリ)」

隊長「さすがにファルトじゃ腰が引けるよ!」

サスケ氏「たいちょーは常時、腰が引けっぱなしですよー!(^;^)」

隊長「うるさいっ!」





青さん「さっきの老人、大きな鮎を釣ってましたねー!
     そのスキを見て漕ぎ抜けるとは、さすがですね!」

サスケ氏「えへへ。
      下ったあと、爺さんに”またレスキュー騒ぎかぁ〜?”って言われたよ。
      どうやらこの橋脚でカヤッカーが亡くなってるらしいですよー!」

カズねぇ&ケイにぃ「えぇーーーーっ!」

隊長「あっ、そうそう。 ココ、そうらしいで。」

カズねぇ「たいちょー、それ知ってたの?」

隊長「へっ? あっ、 うん。」

隊員一同「それ、先に言わんかいっ!」





隊長「いやいや、それを先に言うと、皆が気持ち悪がるといけないと思って。。。
    通り過ぎてから言おうと思ってたんだよ。」

ケイにぃ「そんなん聞いてたら、漕ぎたいなんて言いませんでしたよっ!
      もぉーーー、 たいちょーったらぁーーー!」

本日一番の難所をやり過ごしたので、このへんでお昼ごはんにしよう。
地ベタに座り、足を投げ出すと
上空はもうすっかり青空になっていて、外気も暖かくポカポカとして気持ちよい。

相変わらず多い釣り師を眺めながら、カップラーメンをすする。

そういえば今回隊長は、こともあろうにデジカメを持って来忘れていた。
かわりに風景を撮ってくれたサスケ氏、カズケイさん、ありがとうございました!





そして昼からも、相変わらず心地良い速度で進む流れに乗り
初秋の魚野川を下った。

瀬というほどの瀬もなく
ファルトボートツーリングらしい、じつにのんびりとした川下り。。。







水中のバイカモや金魚草が、鮮やかな緑色を発しながらゆらめいている。
隊長は、バイカモの花が咲いているのを見るのは初めてだった。
やはり花だけは、水面より上に伸ばした茎に咲くんだな。。。











ある程度漕ぎ下り、陽の光がそろそろ傾こうかという頃
前方に白い”浦佐大橋”が見えてきた。
この橋をくぐり抜け、左岸にある河原に到着。
ここは我々のキャンプ地から目と鼻の先にあるので、明日はまたココから下ろう!



キャンプ地で着替えを済ませた我々は
スタート地点へ車を取りに行くついでに温泉にも入って帰ってきた。

←昨日と同じ中央温泉。



帰り道で買い出してキャンプ地に戻ると、すっかり陽が傾いていた。



↑昨夜よく寝た忍び↑


今夜の宴会には熱が入っている。 5人の目はギラギラと輝き
昨夜とは打って変わってエラい飲みっぷりだっ!

この時期になるとやっぱり鍋が旨い!
あっという間に平らげ、引き続き飲む!飲む!!!

しばらくして夜露が降り始めたので
宴卓をスクリーンテントの中に移動させ、再び話に華が咲いた。

そして今までブッ通しでしゃべり倒してきたサスケ氏が、なぜか急に
「うっ、もうヤバいな。 っつーか、もう眠くなってきた。 先に寝ますっ!」
と言って立ち上がった。
しかしその足下はフラフラで、
一歩踏み出すごとにそのへんの物をひっくり返しながら進んで行った。。。
どうやらサスケ氏本人も”己のヨレヨレぶり”に気づいたらしく、
ゆっくり、、少しづつ、、歩き始めた。。。



心配したケイにぃが「大丈夫ですかっ!テントまでついて行きましょうか?」
と立ち上がりかけたが、忍びのプライドがそれを拒んだ。
サスケ氏がかたくなに「大丈夫っす!一人で行けます!」と言うので
皆しかたなくまた話に戻った。

サスケ氏はライトも持たず、暗い足下を探るようにして進む。
その左右の足を交互に10センチづつ出したかと思うと
しばらくそのまま棒立ちになり、
またしばらく経ってから10センチづつ歩いた。
かと思うとまたしばらくそのまま棒立ちになった。
この風景、どこかで見たような気がする。。。

ハッ!思い出したっ!
病院とか老人ホームでよく見かける眺めだっ!(爆)
少しづつ歩くサスケ氏は
やがてスクリーンテントのカーテン裏に隠れて見えなくなった。。。
その後、5分くらい談話していた他の4人だったが、やはり忍びの具合が気になった。
カズねぇ「サスケさん、ちゃんとテントまで辿り着いたかしら?」
ケイにぃ「やっぱオレ、ちょっと見てくるよ。外で寝てたら大変だし!」と言って立ち上がったケイにぃは、スクリーンテントを出て確認に向かった。
のもつかの間、、、カーテン裏から 「わーーーっ!(驚)」 というケイにぃの悲鳴がっ!



慌てて駆け寄るその他一同!

するとスクリーンテントのカーテン裏の小道で、サスケ氏が棒立ちになっていた!
こいつ、立ったまま寝るつもりだったのかっ! 恐るべし、忍び。。。
つーか、これじゃホントにボ○老人じゃねーかっ!(汗)

サスケ氏はどうやらスクリーンテントの周辺だけは明るいので
歩を進めることができたようだが、その先が真っ暗で進めなかったようだ。
忍びのくせに。。。

で、結局ケイにぃがランタンの灯りをともしながら
サスケ氏をテントの入口まで介護していったというわけだ。(爆)
その時の結末がこれだ!
←ワン・ツー・スリー




____________________21日___________________
翌朝。  薄モヤが残る河原で、、、次々と起き出てくる面々。。。   それぞれのペースで朝食を摂る。
ただ一人、かの老人、いや忍びの者がいつまでたっても起きてこない。
”こりゃテントの中でくたばってるな、、、”と思い、皆でサスケ氏のテントへ駆け寄ると、大きく開放された入口からテントの中が見えた。

そこには案の定、起き上がれない老人、いや忍びが、仰向けに寝っ転がって居た。
内心「何が忍びだ!酒にのまれるなんて。。。 不甲斐ない忍びめっ。」と思った。。。

4人はコーヒーを飲みながら、サスケ氏が回復するのを待った。
が、ダメだった。。。
着替えも済ませてしまった4人は、再びサスケ氏のテント入口に集まり
「今日、どうする?」と問うてみた。
するとその忍びは、辛そうに眉間にシワをよせ
「私のことはいいから、、、早くお行きなさい。。。」
戦争映画の一場面のようなことを言って項垂れた。

隊長は内心「おまえ、忍び失格だな。シシ丸以下じゃねぇ?」と思った。
”じゃねぇ?”というところが、女子高生の言い回しみたいだなと
我ながら可笑しくなり、ひとり笑いそうになった。。。


このあと、4人でカヌーツーリング用のお昼ご飯を買い出して戻ってくると
向こうのテント場で、のしのしと歩くサスケ氏の姿が見えたっ!
あれ?? よく見るとパドリングエウェアに着替えている!
「さっきまで死人のようだったのに。。。」と驚く4人。
サスケ氏のもとへ駆け寄る4人。
隊長「どしたんな?おばあちゃん。 何ができよんな?」(讃岐弁丸出しの植松おさみ風に問うてみる隊長:爆)
サスケ氏「てめぇ何言ってやがんだ?? 体調はだいぶん良くなったよ、もう大丈夫! あっ、たぶん。。。」
どうやらこの忍びは、体調が急降下したり、急上昇するらしい。 忍法”しんだふり”だな。。。
衛生兵であるカズねぇからポカリスウェットを受け取ったサスケ氏は、さきほどまでとは打って変わって笑顔まで出るようになった



サスケ氏「いやぁー、昨日の深夜にオシッコ行きたくなって困ったよぉ〜!
      なんつったってあの調子でしょ。
      トイレの往復で30分もかかっちゃったよ!アハハハハ!」



こうして、今日もまた5人で魚野川を下れることになった。(^:^)
「よおーし、行くぞぉー!」

キャンプ地の河原をスタートすると、すぐそこに多聞橋が見える。
この橋の下には勢いよく流れる瀬がある。

先頭を行く隊長は「ひゃあっほぉおおおー!」と叫びながら
瀬の中央をバンバンと波に跳ねながら漕ぎ抜けた。






んで、漕ぎ抜けたあとのトロ場で
隊長はライフジャケットを着ていないことに気づいたっ!(汗)
「ハッ、しまった!」慌てて足下を見たが、ライフジャケットがない。。。
もしも河原に忘れて来てしまっていたら
取りに戻るたには先ほどの瀬を遡上せねばならない。
恐る恐る上体を反らせて、座席の後方を見る。。。

と、、、そこにライジャケがあった。良かったぁ〜!
慌ててライジャケをたぐり寄せ、装着する隊長。
焦った表情の隊長の横を
後から追いついてきたカズケイさんが笑いながら通り過ぎた。
隊長「オレ、ライジャケ付けるの忘れてたよっ!(汗)」

カズねぇ「えーっ! 隊長らしくないねー。(^;^)」

ケイにぃ「やっぱり!? 遠くから見てて何かおかしいなーって思ってたんですよ。」





隊長「いやぁー、まったく。。。 こんなことではあきまへんなー。(^;^)」
ライジャケも完全装着し、気を取り直して漕ぎ進もうとした隊長だったが。。。

隊長「えっ? あっ、あれ? パ、パ、
    オレのパドルどこ行ったー!? (キョロキョロ)」

さきほどまで手元にあったパドルは
隊長がライジャケに夢中になっている間に手元から落ち
向こうの水面をクルクルと漂っていた。
隊長「あががぁー!パ、パ、パドルぅ〜!
    ケイにぃ、ごめーん!オレのパドル取って来てぇー!」

このあとカズケイさんのおかげでパドルも手元に戻り、事なきを得た隊長。。。
他人のことを”ボ○老人”などと言ってる場合ではない。。。(恥)





しばらくして、後続の二人も漕ぎ降りてきた。
そしてさきほどの”隊長の失態”を話すと、二人は呆れたように言った。
青さん「あの慎重派の隊長がライジャケを付けずに、あんな瀬に突っ込むなんて!
     忘れていたとはいえ、うしろで見ていてヒヤヒヤしましたよ!(^;^)」

サスケ氏「あれ?おっかしーなぁ。。。
      オレ、出発前にちゃんと言ったぜ!
      ”たいちょー、ライジャケ付けなよ”ってな。」

隊長「マジで? 全然聞いてなかった。。。(反省)」

サスケ氏「よくもまぁ、あんな瀬にライジャケ無しで突っ込むもんだなー、
       あいつバッカじゃねーの!って思いながら見てたよ。アハハハハ!」





この日は多聞橋から宇賀地橋まで下ったわけだが
昨日と比べ、今日は大きな波が立つ瀬が多かった。
おかげで瀬を越えるたび、舟を岸に寄せ
船内に入り込んだ大量の水を掻き出すハメになった。。。

時には船底を擦るような瀬もあり、カズ&ケイさんのカヌーは
川底に潜むストレーナーによって小指大の穴が開いてしまった。
慌てて舟を岸に着け、補修するカズ&ケイさん。

カズねぇがタオルで水気を拭き取り、ケイにぃがガムテで穴を塞ぎます。
夫婦となって18257回目の共同作業です!(^:^)

←穴にバッテン印でガムテを貼るケイにぃ。マンガみたいで可笑しい。(^;^)


今日も相変わらず多いアユ釣り師を交わしながら、さらに漕ぎ進む。





ここでふと思ったのだが、この魚野川、、、
”関西の川を漕いでる時の雰囲気”と、そう大きな違いが感じられない。
川岸の植物もよく似たものだからかな?
街の建物も終始見えているせいか、”ものすごく自然溢れる”という訳でもなく
割と平凡に流れている。
隊長が描いていた(想像していた)よりは普通の川だった。
ただ、ここで釣れるアユだけはハンパねぇデカさだった!

川岸でお昼ごはんを食べていると
草むらから竿を担いだ老人が現れ川へと立ち入った。
かと思うと、ものの5分で大きな鮎を釣り上げた。
その様子をメシを喰いながら眺めていると
さらに5分後、また大きな鮎を釣り上げた!

←お昼ごはんを食べた鉄橋手前の川岸 (ここは大きいのが釣れまっせ!)






この光景はこの老人に限らず、魚野川をカヌーで下っている最中よく見かけた。
本当によく見かけた!
鮎を釣り上げているところを今までで一番多く見かけたし
今まで見た鮎の中で、サイズが一番大きかった!
キス釣りで言うところの”ヒジ打ち”クラスだ。
平均してあのサイズが釣れているのには驚いた。

この川には、鮎が肥ゆる秘密が隠されているに違いない。
中越の川の凄さを垣間見た気がした。。。
でも、ここのアユ釣り師にとっちゃ、そういうのは珍しくないのかもしれないね。

しかしこの”コロガシ釣り(シャビキ釣り)”ってぇのは楽しそうだな。
”鮎の友釣り”は気難しそうだが、コロガシは取っかかりやすそう。
あんな簡単な仕掛けで、あんな大物が釣れるのなら悪くない。。。


堀之内橋をくぐり抜けると、水を打ったようにアユ釣り師が居なくなった。
おそらく、ここから禁漁区なんだろう。 つかの間の安らぎ。。。

しかしここから先はノッペリとしたトロ場が多かった。
魚野川の川旅も、そろそろ終盤です。
漕ぐ手を休め、名残惜しむように流れてゆく。。。










その先に大きな宇賀地橋が見えてきた。
橋の周辺にはウェーダーを履き、せわしなく竿を振る釣り人が点々と連なっていた。
その風貌と道具は、アユ釣り師のそれとは違い、どこか西洋貴族風なたたずまいで
それはココから”毛針専用区間”が始まることを意味していた。。。

そうそう、ひとえに”川釣り”と言っても、釣ろうとする魚種によって遊漁料が異なる。
また、釣り方(漁法)によってもその期間や区間が異なるので注意が必要だ。
海釣りと比べるとじつにややこしい。。。


宇賀地橋・左岸へゴール!
舟を担いで上がろうとすると、カズねぇが「はあっ!」と言って
浅瀬から何かを掴み上げた!
見ると大きなアユを手にしていた。。。
←ケイにぃは「でかしたぞ!我が愛妻っ!」と、よだれを垂らして喜んだ。

隊長は思わず、、、
「昔、むかし、お爺さんは山へ、お婆さんは川へ〜」というフレーズを思い出した。
やっぱ、お○あさんは川で何かを拾うんだっ!(爆)

舟を畳み終えると、その足で温泉”見晴らしの湯・こまみ”へと向かった。
山上にある温泉の露天風呂からの眺めは、とても心が落ち着くものだった。


見晴らしの湯・こまみ (駐車場は広い)



駐車場から見えた、たぶんあれが、かの有名な「八海山!」






その後、ほっこりした体で買い出しを済ませ、キャンプ地に戻り夕食の支度。


←夫は鼻歌を歌いながら、妻がしとめた獲物を網の上にのせた。
  (ふつう、役割が逆ではなかろうか??? 爆)

焼き肉と、お酒で、、次第に心地良くなっていく面々。。。
ただ一人、”昨夜と同じ失態だけは避けたい忍び”がそこに居た。
サスケ氏は酒が入らないと非常におとなしい。
なんでこう極端なんだろうねぇ。。。

明日はキャンプ地を撤収し、
”日本一の信濃川カヌーツーリング”を敢行して帰らねばならない。
昨夜おおいに騒いだぶん、今夜は皆おとなしくテントへともぐり込んだ。。。



鮎と、カマトロと、モロコシ。 (平松愛理の歌みたい)

この写真を見た人は、カズねぇのことをどう思うんだろうねぇ (^;^)
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