讃岐うはうは隊

14-09-13　万水川・蓼川（長野県）

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿前日＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

会社から帰宅した隊長は、ササっとシャワーを浴び、ササっと飯をかき込んだ。
そして大阪のカズケイさんちまで、ひとっ走り！
大阪からはカズケイさんの車に乗り込み、いざ安曇野をめざす。
交替で運転するつもりだったが、なぜか目がギンギンだというケイにぃは
まるで剣客のように「隊長はうしろで寝てて下さい」と言って高速をひたすら突っ走った！

安曇野手前の梓川ＳＡで車中泊しようと立ち寄るものの、そこは３連休の初日。
同じ考えの人達が多く、駐車場は満杯！　諦めて安曇野ＩＣまで走り、高速を降りた。
安曇野ＩＣは、少し前まで”豊科ＩＣ”という名称だったようで、地図によっては豊科ＩＣという表記になってたりするので御用心！
一般道を走り、コンビニに駐車。　そこで仮眠をとる。　　大阪から５時間くらいだったかな。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿１３日＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

万水川・蓼川カヌーツーリングマップへ

陽が昇るとこの季節はまだ暑い。　３人ともジットリと目を覚まし出発！
そこからキャンプ地の下見をして待ち合わせ場所に行くと
既にサスケ氏と青さんが到着していた。

久しぶりの再開。立ち話に花が咲かせたあと、皆でスタート地点へ。
着いてビックリ！
豊科運動広場は綺麗に改修され
駐車場もアスファルトに変わっていた。

晴天の下、カヌーを膨らませ、いよいよ万水川に舟を浮かべる。
といってもこの川は、まるで水路のように細く、流れが速い！
今日は少し増水気味なので
舟に乗り込んだ途端、ヒュー！っと下流へ誘われる。
慌しく出発した４艇。

すぐ上を車が通る小さな橋を、いくつか潜り抜ける。
少しの間、街中の水路を進む。

そして次第に万水川は、野趣あふれる小川に変わってゆく。
青空に”秋の雲”が掛かっている。　速い。速い。万水川。。。
（ちなみに”よろずいがわ”と読む）

あっという間に蓼川との合流地点にさしかかる。
それは右手に水車小屋と観光客が見え始めることで解る。

←写真中央の木より左が蓼川（たでかわ）を見上げたところ
　「蓼食う虫も好きずき」のタデ。
　中央の木より右が万水川を見上げたところ

「おもかじいっぱーい！」　船首を蓼川に向け遡上！

だが、流れが速く、なかなか漕ぎ上がれない。
それでも４艇は少しづつ、少しづつ、水車小屋へと近づいて行った。

驚いたのは、蓼川のあの麗しい景色が少し違っていたことだ。
まず、観光客をしこたま乗せたラフトボートがウジャウジャいるのだ！
900円／15分コースと1800円／30分コースがあるらしい。

船尾に座るガイドのお姉さんの
「いっちに！いっちに」という黄色い掛け声と伴に
観光客がパドルをチャプリ、チャプリと浸けている。
こ、こ、これも一応ラフティングって言うんでしょうかねー！？

次に驚いたのは、水中の水草が減っていたこと。
梅花藻はほとんど見ることが出来なかった。
季節的なものなのか？
パドリングによる水中掻き混ぜ影響か？定かではない。。。

ラフティング乗降場に戻ってきたラフトボートの上から
「パドルの水をよく切ってから中に入れて下さいね」
というガイドの声が聞こえた。

水しぶきを一滴たりとも落としてはならないラフティング。
これはある意味、罰ゲームではなかろうか？

よくよく調べて見ると、そのラフトボートは
床の真ん中にガラス窓みたいなのがついたクリアボートらしい。
それから、わさび農園にあがる時は公の施設であることを忘れずに。
↓このページ一読の価値有り↓
http://www.azumino-canoe.com/Daioh/top1.html

黒澤明監督の映画「夢」に出てきた蓼川も、今じゃあボート銀座。
僕らは他のボートをかき分け、かき分け、上流へと漕ぎ進んだ。
他のボートがＵターンして戻ってくるところも更に上流へと進んだ。
すると、物凄く低い橋が我々の行く手を阻んだ。

水面から橋までの空間は約７０センチ。
身を屈めてもパドルを振り回せない。その先は見えているというのに。
泣く泣く諦めるしかなかった。
高い堰堤で行く手を塞がれる魚達もこんな気持ちを味わうのだろうか。

ただ、サスケ氏だけはカヌーの上で仰向けに寝転がり
天井を這うスパイダーマンのように
両手で橋の裏をペタペタつかみながら、くぐり抜けていった。
「あれー？前に来た時、こんな橋あったっけなー？」
すっかり記憶が無い。そう言いながらＵターンし下っていると
小川が流れ込んでいるのが見えた。

「あっ、ここか？」　と思いつつ、小川を遡る。
小川はどんどん狭くなり、ついには浅すぎて進めなくなった。
「ここまでだな。」と戻ろうとしたが、Ｕターンできない幅だったので
そのままバックで戻るハメに。（汗）
この小川は正真正銘”日本の小川”という雰囲気だった。

クリアボート乗り場の奥に「カヌー置き場」という立て札を発見！
そこは、めちゃくちゃ昇りづらい場所だった。（汗）
がしかし、一般カヤッカーの為に
スペースを空けてくれているのだから有難い話だ！
我々はそこにカヌーを放置し、わさび農園へと歩き始める。

そして皆それぞれにお昼ごはんを買い求めた。
わさびコロッケバーガー、わさびのお焼きなど。
わさびジュースにはマリモみたいな”辛い玉”が入っていて
これをほぐして混ぜると、メチャメチャ鼻にツーンとくる！

しばし園内を散策。
陽気のいいこの日は観光客で大賑わいだった。

わさびコロッケバーガーと、わさびジュース

湧水の池には、ヤマメや７０センチ級のニジマスがっ！

わさび農園をあとにした我々は
水車小屋に別れを告げ、再び川の流れに乗る。

蓼川から万水川への合流地点は
深夜のジャンクションのように静かに流れていた。

前回来た時は
ここから下の景色がけっこう良かったのを覚えている。
なんだかワクワクする。
川の流れが速いので、あっという間に通り過ぎるのは
もったいないと思いパドルを上げ、漕がずに流れる。

前回５月に下った時とは、なんだか少し違った景色に映った。
なんだろなー、確かにキレイなんだけどなー。
と思っているうちに３分ほどで開けた場所に出てしまった。
速いなー、もう犀川との合流地点だ！

ここまで来るともう個性ある景色は失せ、ダダっ広い景色になる。
大きな川と瀬しぶき。　青空と澄んだ風。　犀川だねー。（＾；＾）
雄大な犀川を下り、犀川橋を抜ける。

マス狙いの釣り師が居るものの川幅が広いので
それを遠めに見ながら下ることが出来る。
右岸にゴール地点の護岸が見えた。
ほんと、あっという間だったなぁ。。。

カヌーから降りてひと伸びすると、対岸で釣り師が尺級のマスを釣り上げるのが見えた。　　いい川だな。。。　　　
カヌーを車に載せ、温泉・あずみのランドへ。
ここは公営らしく、建物もきれい。そのうえ従業員の愛想がめちゃくちゃ良い。
料金も３００円と安いのにすいており、ほとんどが地元の老人だった。
すっかり身体が冷えていたので、本当に気持ちよかった。
風呂上りに、まだ新しい座敷でジュースを飲み、寝転がっていると
「もうここで眠りにつきたい」と思うほど落ち着く場所であった。
「ココええなー。　安いし、綺麗やし、愛想ええし。　また明日も来ようなー」と言いながら温泉浴場をあとにした。

そこから県道５１号線沿いのスーパー、ザ・ビッグで買出し。
カズケイさんは「ここ安いな！めちゃ安いな！」と高揚している。
イオン系列のこのディスカウントスーパー
ザ・ＢＩＧは大阪には無いのか？　香川にあるというのに。。。

「家の近くにこんなスーパーが欲しいわー」
と恨めしそうなカズねぇ。
「また明日もここで買おう！ワオンカードも使えるし」と言い
キャンプ地へ戻った。

犀川橋の上流右岸の草地にテントを建てる。
歩いて１分のところに簡易トイレ。

いつものようにケイにぃが火を起し、カズねぇが酒瓶を取り出す。
青さんが快活に笑い、サスケ氏が隊長に憎まれ口を叩く。（＾；＾）
この日はとにかく腹いっぱい食った！

そしてサスケ氏は今宵も”vsお酒→コールド負け”状態で
最後はヨボヨボの爺さんと変わらぬ歩調でテントに帰っていった。。。
”14-09-14梓川カヌーツーリング”へと続く。。。