____________________前日___________________ |
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4/30(土曜) この日の夕方に皆と待ち合わせ。 それまで高津川の下見を行う。
この川には何年か前に、のりさん&もこさん夫妻と訪れたことがあった。
その時は朝からの冷雨で、完全に心が折れカヌーも漕がずに帰ったという陰惨な思い出がある。
はたして今回はどうなることやら。。。
川の下見は思ったよりスムーズに進み、ピックアップポイントも予想以上に見つかった。
今回はチビッ子が参加する為、キャンプ地は山上のひっそりとしたキャンプ場に決めた。
下見を終えた隊長はそのキャンプ場に向かい、午後3時過ぎの”一番暑い時刻”だったが、場所取りも兼ねてテントを張ることにした。
チビッ子用の3人用テント(借り物)を5年振りくらいに建てる。
ほぼ8割ほど組み立てたところで、全室のポールを通し忘れたことに気付き、また元に戻して組み立て直す。
そしてテントの設営が完了した頃には、もう意識がもうろうとしていて自分のテントを張る気力も消失。今日はもう車中泊でいい。 |
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木陰で休んでいると次第に陽も傾き、待ち合わせ時間になった。
程なくして広島からチビッ子2人とそのお母さんがやって来た。
小学生のチビッ子2人は、隊長の思った通りにキャンプ場を駆け回った。
元気いっぱいだ!(^;^)
ゴールデンウィークにかかる週のせいか、このあと
バイクに乗った若者やオッサンのグループが3組ほどやって来た。
そして陽が落ちた頃、大阪からカズ&ケイさん夫妻がやってきた。
急いでタープを建て、津和野のスーパーで買出しをして
道の駅・願成就温泉で温泉に浸かり、キャンプ場へ戻った。
するともうすっかり夜も更けていたので、急いで火を起し、飯を炊いた。
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炭が赤く火照ってくると
ミチ君は途端に目を輝かせ、BBQコンロの前から離れなかった。
「この星の”男”という生き物は、火が好きなのである。」
さて、、、宴の準備も整いました。
ワインの栓をブッ飛ばし、焼けた肉にガッつく!
あぁ、楽しいなぁ〜。。。 今日はご飯もうまく炊け
サエちゃんから「このご飯、甘くておいしい!」と褒めてもらったし。
じつに良い気分でお酒をちびりちびりとやっていると、
ポツリ。ポツリ。と雨がタープを叩き始めた。
そういえば明日の天気予報は良くなかったなぁ。。。
深夜に集中して降り、明日の朝には上がってくれればいいのに。
なんだか急に眠くなってきたので、宴はこのへんでお開きに。。。
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____________________01日___________________ |
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↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓
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朝起きると薄曇だった。。。
天気予報を見ると、今日はもう雨は降らないようだ。よしっ!
タープの下で朝食。
ケイにぃ「昨夜はあれから雨と風が凄かったでー!
タープ倒れるんちゃうか?ってくらい風が強かったから
オチオチ寝ても居られんかったでー。」
かずねぇ「ホンマに恐かったわー。
隊長は車の中だったから気付かなかったでしょう!」
隊長「えっ? まぁ、確かにスゲー雨が降ってるなーとは思ってたけど
睡魔には敵わなかったよ。(汗)」
お母さん「ほんと、風が物凄かったのよー。
それに隊長、このテント雨漏りしてるんだけどね。」
隊長「えっ!ごめんごめん!
よく見るとこのテント、夏用だったね。(大汗)」
みんなのヒンシュクをかった朝であった。。。 |
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さて、それでは高津川へカヌーツーリングに出かけましょうか!
途中のコンビニで昼飯を買い、スタート地点へ。
今日はミチ君を乗せて下るので沈は避けたい。
ゆえに高津川の中でも、ゆったりとした区間
(染谷橋の上あたりから金地橋の上あたりまで)を漕ぐことにする。
ミチ君は、かずねぇのジョン(ネオプレン生地のズボン)を借りて準備OK!
隊長は、カズケイさんから40歳の誕生日プレゼントにもらった
防水ジャケットを着てニンマリ。(^;^)/
(カズケイさん、この時は
肉の買出しからウェアの準備まで色々とありがとうございました)
インフレータブルカヌー(以降ダッキーと呼ぶ)も膨らませ、準備完了!
サエちゃんとお母さんに見送られながら4人は川上の人となった。
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隊長「今日はミチ君が漕いでくれるからおじさんは楽チンで嬉しいよ!」
ミチ君「えっ! そんなぁー!
ぼく、カヌーに乗るの久しぶりなんだけど。。。」
隊長「ミチ君が漕いでてくれるから、おじさんはこうして
川地図をゆっくり見ることも出来るし
写真だっていっぱい撮ることも出来る。
おじさん、うれしーなー!(^;^)」
ミチ君「おじさん! 舟がまっすぐに進まないよ! 大丈夫かなぁ?
わっ! ぶつかるぶつかるっ!(汗)」
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染谷橋をくぐり抜けると川は大きくカーブする。
なかなかいい景色じゃないか!
ミチ君「おじさん、ここはあんまり流れが無いね。」
隊長「そうだね。しっかり漕いどくれよ。
ゴール地点にたどり着けるかどうかは君の手にかかっているのだ。」
ミチ君「ええー! そんなぁ。。。
僕もう疲れたよ。 おじさんも漕いで。 ねえ、漕いで。」
隊長「おじさんは気持ち良くなってきたからもう寝る。
あとは頼んだぞ。」
ミチ君「ぎょえー! なんだそれ? ちょっと、ど〜ゆぅこと?」
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三星橋を過ぎると、気がかりだった堰(卯ノ木頭首工)が見えてきた。
堰の手前で、舟を左岸につけスカウティング。。。
見たところ、魚道に入る前に一旦コンクリブロックに着けて
その上を歩いて舟を運び、その先で再乗艇して進めなくはないが
岩が散在し、軽い瀬のようになっているのでヘタすりゃ沈しかねない。
それを悟ったカズねぇが声高に言った。
カズねぇ「今日は子供がいるから、向こう岸からポーテージしましょう!」
さすがカズねぇ。大人だ!
すっかり行く気になっていた隊長は、その一声で我に返った。(反省)
右岸の藪に舟を着け、ミチ君とカズねぇは土手道を歩いて堰をかわした。
ケイにぃと隊長は一旦舟から降り、腰まで水に浸かりながら
堰のテトラ群の間へ舟を流しつつ、川中を歩いて堰を越えた。
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そしてその先で4人は再びカヌーに乗り込み漕ぎ下った。
少し進むと、広い中州によって流れが二手に別れていた。
どちらでも進めそう。
たぶんその先で二つの流れはまたひとつに合流するだろう。
とりあえず無難そうな左側のルートへ進むことにした。
カズケイさんはどっちに行くやろ? と思い、振り返る。
隊長「あれ?カズケイさんのカヌーが見えないね。
ミチ君のパワーで我々の舟はかなり先を進んでいるのかもな。」
ミチ君「じゃあちょっとパワーを抑えようか?
ってか大人って、だらしないなぁ。。。」
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しばらく漕がずに流れていたが
いつまで待っても彼らが見えて来ないので
二手の流れが合流する直前に中州へ舟を着け、本格的に待つことにした。
いざ! 水切り勝負!
勇んで小石を拾い上げた隊長だったが
こういうのは子供に敵わない。 おじさん惨敗。。。(涙)
そうこうしている間にカズケイさんが追いついて来た。
ミチ君「あっ、来た!」
言うなり、慌てた様子で舟に乗り込むミチ君。
彼にとってはカヌーツーリングも、勝負のひとつらしい。(笑)
この辺りからまた流速が出てきて、舟は快適に進んだ。
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向横田大橋を過ぎると
右手に「聖牛」(ひじりうし)と呼ばれる木組みが鎮座していた。
これは、親水性の向上も配慮した いにしえから伝わる伝統工法で
高津川では平成元年からの治水工事において試験的に導入している。
また、平成11年には”しまね景観賞・特別賞”を受賞している。
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その先で支流・匹見川が流れ込み、流速は益々あがる。
川幅も、視界も開ける。
風が吹き、水面がざわついている。
もうすぐゴールだ。 ミチ君、ラストスパートだ!
隊長「ファイトおー!」
ミチ君「いっぱあーつ!」
ふいに、川沿いの土手を走るお母さんの車が見えた。
「おーい!」 手を振り合う母子。
しばらく併走し、ゴール!
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約6キロのミニツーリング。
ミチ君は終始おじさんの言いつけを守り、頑張って漕ぎ通しました。
おつかれさん。(^;^)
サエちゃんもちょっとだけカヌー体験。
やっぱり女の子だね。(^;^)
波立つところに来ると”おっかなびっくり”といった表情だった。
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河原で昼メシ。
こういう場所では、何を食べても、何を飲んでもいいのだ!(^;^)
昼食後、、、
舟を畳み、親子とはここでお別れ。 また遊ぼうな!
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隊長とカズケイさんはその足で多田温泉・白龍館へ。
その静かなたたずまいは、中に入ってみても同じで
いまだに昭和の時が流れていた。
風呂から上がり車に乗り込むと
クーラーの涼風で目がトロンとしてくる。
睡魔と闘っているうちにスーパーへ到着。
買い出しを済ませ、また昨日と同じキャンプ場へと戻った。
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今日は少し早めに開宴!
ほぼ毎年、ゴールデンウィークにこうしてカズケイさんと
酒を飲んでいるのかと思うとなんだか可笑しかった。(^;^)
昨夜は熟睡できなかったカズケイさん
今日は早めに床に着いた。。。
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____________________02日___________________ |
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本日は高津川をもう少し上から下った後
ここから高知まで移動せねばならない為、朝早く起きて朝食を摂る。
その後タープを片付けてキャンプ場を発った。
途中のコンビニで昼飯を買い、スタート地点へ。
高知までの移動のことを考えると
いつもよりサッサと準備し、サッサとスタートした。
本日もカヌーに乗って
津和野町役場あたりから昨日のスタート地点の河原まで漕ぎ下ります。
昨日の区間とは違い、出発して間もなくダンダンダンと瀬が続く。
思ったより大きな波が立っていて、あっという間に水舟になる。
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旭橋を過ぎると、川と9号線が併走し始めるあたり(左岸端)で
川がカーブし、少し落差のある箇所があった。
そこは車で来る途中、道路上から確認できていたので
その手前にある中洲より右側ルートを進んだ。
そのルートは一見浅く見えたが、意外に小気味よいチャラ瀬が続いた。
けっこう流れがあるから今日は速くゴールできるかも。
振り返ると、岸辺でカズケイさんが水抜きをしていた。
やはり隊長と同じく、最初の方で波をかぶり水舟になったようだ。
←大根がたくましく生きていた
〜大根の花〜
♪ほんの、ちいさな、瀬の中で〜、 舟は〜、かた〜むいて〜♪
(サボテンの花のパクリじゃんっ!)
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JR山口線の鉄橋が見えてきたので、用心して手前の岸に舟をつける。
スカウティングして分かったのは、、橋脚はあるわ! テトラは散らばってるわ!で、我々にとってはルート取りが難しいという事だった。
この流速では舵取りに失敗すると致命傷になってしまう。
右岸の岸沿いに舟を流し歩き、鉄橋の下でテトラに上がり舟を運んだ後、その先でテトラから下り、再びカヌーを川に浮かべた。 |
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このあと道の駅・シルクウェイまでは
川幅も、流れも丁度良く、スムーズに進んだ。。。
道の駅の手前で河原に上がり昼飯とする。
朝は曇り空だったので、肌寒いだろうと思いカップラーメンを買ったのだが
そんな時に限って、食べる頃にはサンサンと晴れ渡り、暑くなった。
逆にスタート前は快晴だったので冷やし麺を買った時には
食べる頃には雨が降って「さぶっ!」という思いをしたこともある。
おかしなものだ。。。
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昼食後、道の駅の河原に漕ぎ寄り、トイレ休憩。
スッキリした3人は、ふたたび川の流れに身をまかせた。
ダムの無い川として知られる高津川。
この景色を目の前にすると、大きく深呼吸したくなるほどだ。
夏にジャブジャブ川に浸かって遊ぶと楽しいだろうなぁ。
鮎釣りも盛んなんだろう。。。
と、そんなことを思いながら、山の緑と、川の緑を見比べていたら
ゴール地点に着いた。
さて、ここからは一息つく暇も無く、高知へ向けて移動せねばならない。
明日は”仁淀川カヌーツーリング”が待っているのだ!
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