昨日、”あっとうまの手取川カヌーツーリング”を楽しみ、今朝は素敵なキャンプ場で目覚めた4人。 本日は庄川の下流域を下ります。
晴天の下、砺波大橋の少しだけ上流(右岸)で出廷準備に取りかかる。
下見の時に見た鮎釣り師の数が、昨日の手取川よりも多いなぁーと思いつつダッキーを膨らませていると
”漁協監視員”というステッカーを貼った車が僕達の横で停まった。。。 |
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監視員「ここで○○○るん?」
サスケ氏「えっ??」
監視員「ここで○○○るん?」
カズねぇ「はっ??」
監視員「ここで○○○るん?」
隊長「んっ??」
全員で無視してる訳ではなく、何を言ってるのか解らないのだ!
この地方独特の方言なのか?
よく解らない(聞き取りにくい)語句だったので3人とも困惑。 |
応対に困っていると、それを悟ったおじさんは、明らかな標準語に切り替え「ここから下るの?」と言った。
あぁ、なんだそういうことか。と安堵した3人は同時に「うん。」「うん。」「うん。」と頷いた。
監視員「どこまで下るの?」
隊長の方へ一斉に振り返るサスケ氏とカズねぇ。
ツーリングの行程はいつも隊長か把握していないため、彼女たちはこういう質問に弱い。
(ツーリングの時はいつも12キロくらいを目安にしているので、今度そういう質問をされたら”15キロ下まで下ります”と答えるべし)
隊長「南郷大橋までです!」 (内心ビクビクしている隊長)
うわー、何か言われるのかなー? ”アユ釣り師の邪魔になる”的なことを言われたらどうしよう。
そんな理不尽なこと言われたら、うしろで黙々と空気を入れている”うはうは隊きっての過激派”であるケイにぃが黙っちゃいないだろうに。 |
↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓
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事を荒立てたくない隊長はすぐに帽子を取り、おじさんに向けて
”すいませんねぇ、、、”といった情けない笑顔を作り、会釈した。
だからかどうかは知らないが、おじさんは一呼吸おいて
「あっ、そう。 んじゃあ気をつけてな!(^:^)」と言った。奇跡だ!
(とはいうものの、おじさんの表情は明らかに”苦笑い”だった ^;^)
とりあえず過激派の出動は抑えられ、ホッとする隊長。
本当に良かった。監視員のおじさんに「気をつけてな。」と言ってもらえるなんて。
これはもう”おすみつき”をもらったようなものだ!
たとえツーリング中に”好戦的な鮎釣り師”と会っても、
僕達は”おすみつき”をもらっているのだ!もう何も心配することはない。
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晴れやかな気分で舟を浮かべる。
水が澄んでおり、流れも緩やかだ。
昨日の夕方見た庄川は、ダムが大量放水したのか?と思うほどに
物凄く茶色い水が、ものすごいスピードで流れていた。
だから今日漕ぐ区間を下流域に設定したのだが
これならもう少し上から下っても良かったかも。
しかしこの浅すぎず、深すぎない水量。 そしてこの広々とした川幅と河原。
のんびりツーリストの隊長にとっては大好物の川相だ!
(もちろんこの辺りなら初心者でも大丈夫そうだね)
空はどこまでも蒼く、暖かい空気が心地良い。 気持ちいいなー!
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そんな隊長の横で
サスケ氏とケイにぃはちょっと物足りない、という表情だった。
隊長「オレ、こういうのんびりした川、好きだなー!」
サスケ氏「はっ?何ふざけたこと言ってくれてんだよ。
なんだこのチャプチャプ感は!?
ダッキーで下る意味が見あたらねー!」
隊長「まぁまぁ、そう言うなよ。(^:^)」
ケイにぃ「たいちょー!チャラ瀬しかないじゃないですかー!?
それに今日の区間も短いような気がしますよー!」
隊長「あははは、(^;^) そのようですね。(冷汗)」
ったく、こっちは時間や体力をそれなりに考えて
設定してる(下調べしてる)っつーのに、好き勝手言いやがる。。。
このように、隊長は常に隊員達からボロクソに言われ、
そしてこれからもボロクソに言われるのだろう。。。
だからたまにはひとりで下りたくなるのだ!(爆)
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庄川大橋をくぐり抜け、しばらく行ったところで涼しそうなチャラ瀬を発見!
舟から下りて水遊び。
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隊長「おっ、なんだその不穏な構えは!?」
サスケ氏「え? あぁ、ちょっと玄関前を掃こうと思いまして。レ〜レレのレ〜!」
隊長「いやいや、君んちの家どこにも見当たらねーし
手に持ってるそれ、ホーキでもねーしな。
君がそのパドルを振り上げれば、
大量の水がオレにかかるのは目に見えてるんですけどぉ?」
サスケ氏「ん?そうなの? そんなこと全然知らなかったなー。
本当に大量の水が飛ぶのかなー?
じゃ、ちょっとやってみましょうかぁー?(悪笑)」
二人の間に”映画キルビル”の曲が流れ出す。(桜塚やっくんの入場曲ね)
緊迫した間合いの中、少しづつ右足をふりかぶる隊長。。。
それを見たサスケ氏も少しづつパドルをふりかぶる。。。
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そして二人の動きは止まり、そのままにらみ合う。。。
と、ここで隊長はサスケ氏に向けて”満面の笑み”を投げかける。(^:^)ニコッ!
それを見たサスケ氏が「はっ?」と動揺した瞬間
隊長はふりかぶった右足を大きく蹴り上げた!
隊長「そりゃあーーー!」(パシャパシャパシャ!)
ヤベぇ、思ったより水が飛ばなかった!
サスケ氏「くっそ、のやろぉおおおおおーーー!」(バサバサバサー!)
勝負は一瞬で決まった。。。
ズブ濡れになった隊長は、中州の向こう岸まで逃げ去った。。。
こうして戦闘的な水遊びも終わり、そろそろ漕ぎ出すことに。
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カズねぇ「アンタぁー、そろそろ行くでー!」
ケイにぃ「あぁ〜?ビール飲んだら眠くなってきたぁ〜。
もう少しこのまま居させてよぉ。。。」
カズねぇ「もうエエかげん涼んだやろ? はよぉ、、、行くで!」
ケイにぃ「あぁ〜、これエエわ。あんたも横に来て寝てごらんよぉ。
ごくらくぅ〜、ごくらくぅ〜。。。」
業を煮やしたカズねぇは、ケイにぃの枕代わりになっているダッキーを
掴むやいなや、それを勢い良く引きずり外した!
その瞬間、カツン!という音を立てて頭が河床へ叩き付けられるケイにぃ。
ケイ「あぃて! もぉ、なにすんのよー。ビックリするやんかー!
あっ、そうか、、ヘルメットってこういう時の為にあんねんなー!えへへ〜」
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すっかり”酔いたん坊”と化したケイにぃに
そろそろブチ切れそうになるカズねぇ。
カズねぇ「アンタ!
サスケさんや隊長が居るからって、そんな大きな態度とって!
家に帰って二人きりになったら覚えときよぉ!」
その言葉にビクッ!と反応し、飛び起きるケイにぃ。
ケイにぃ「ハイ!わかりました!(なぜか敬礼) 行きます!行きます!
荷物をちゃんと積み直し、すぐに行きましょう!」
まったく、、可笑しな夫婦だ。。。
そこからまた4人は、大河特有の雄大な景色を眺めつつ、
のんびり、のんびりと下った。。。
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しばらくして、中間地点となる”配水管橋?の下の中州”に到着。 その橋の下にできた日陰で昼食にする。
ワイワイ言いながら、半分ほど食べ進んだ時、放送が流れた。
放送「只今より、ダムの放水を行います。川の水位も上がるので注意して下さい。」(サイレンも鳴り始める)
そんな折り、向こう岸の土手道に”お役人のパトロール車”が停まった。
国土交通省の手下らしいその者達は、遠くから我々の動向を伺っているようだった。
拡声器で何かを言われるのはイヤなので、早く食べてしまいこの場を発とう!
急いで昼食をかき込む。 サスケ氏はさすがに”忍び”というだけあって、こういう時の動きは俊敏だ!
さっさと食べ終えたサスケ氏は、トロトロと食べる3人を尻目に立ち上がり
「じゃあオイラ、先に行ってるからね。 早く食べないと放流水に流されちゃうかもよ!イヒヒ。」
と言うと、さっさと舟に乗り込み漕ぎ去っていった。。。 |
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サスケ氏の脅しを聞いたケイにぃは一転、目が輝き始めた!
ケイにぃ「えっ! 来る? ビッグウェーブ来るぅ!?」
その波に乗らねば!と思ったのか?
ケイにぃは御飯をすぐに平らげ、
サスケ氏を追いかけるようにして舟に乗り込んだ。
そうだ、彼は過激派だったんだ。。。(涙)
結果的に言うと、この時の放流水の影響は
その場では軽微なもので、水位もそう変わり無かった。
釣り師達も一向に動く気配はなく、動揺も見られなかった。
といっても、こういうのは時と場所によるので
放流の合図があれば注意して行動しよう!
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あとから漕ぎ出した3人は、中田橋をくぐり抜け
あいかわらず緩やかな川を、黙々と下る。
この”だだっぴろさ”と”緩やかさ”。
宮川(三重県)の水位が増えた時はこんな感じになるのでは?と
似た雰囲気の川を思い出した。
庄川には鮎釣り師もたくさん居ましたが
川幅が広いので避けやすいし、いい川だ。
隊長はパワフルな手取川よりも庄川の方が性に合っている。
が、他の3人は手取川の方が面白かったそうだ。(^;^)
彼らはジェットコースター感覚なのだろうか。。。
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時たま、「うしろから放流水が押し寄せて来てはいないか!?」と
思い出したかのようにうしろを振り返りつつ下っていると
なんのことはない、、、ゴール地点の南郷大橋に辿り着いた。。。
その頃にはもうすっかり陽差しが高く
気温も暑くなっていたので、短距離で丁度良かったんじゃないかな?
河原に上がり、南郷大橋の日陰で一息ついていると
スタート地点で”おすみつき”をもらった漁協監視員の車が現れた。
隊長が満面の笑みで会釈すると、おじさんも笑顔で会釈し走り去った。
あぁ、なんだか気持ちの良い川だなぁ、庄川。
カヌー撤収後、汗を流しに温泉へ向かうことに。
カーナビで検索した結果、
ここから一番近いと表示された”青井谷温泉”へと走り出す。
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しばらくして、その場所近くにやって来たが、それらしき看板が無い!
どうにも解らなかったので
今度はサスケ氏のロードマップに載っていた”古洞の森”温泉へと向かう。
←着いてみると
そこはバーベキュー広場やケビン、天文台などが有る巨大複合施設だった。
観光客の混雑に紛れながら4人は温泉に浸かり
風呂上がりにアイスやジュースを飲みながら、再会を誓って解散した。
やはり仲間との旅というのは、面白い。
各々が違った視点や考えで案を出し合うので
何か起きても乗り越えるのが楽だし、事がスムーズに運ぶ。
四人集まれば文殊の知恵、といったところか。。。
また美味しいものを食べに行きましょうね〜!(^;^) |