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「旅」 第14話 〜親友・岡M編 Vol.5〜
Presented by バイク部長・のりさん
突然、バシバシバシッとテントを叩く音がして
ものすごい雨が降り出してきた
「あら?雨が強くなってきたんかな?」と思ったとたん、
顔に冷たいしずくがポタッとかかった
「ん?」と思う間もなく、なんとテントの継ぎ目の部分から
ものすごい勢いで雨水が漏れだしてくるではないかっ!
慌ててバックからガムテープを出して
つなぎ目の縫い込み部分に貼ろうしたが
濡れたところにガムテープがピタッと粘着するわけでなく、
まるで”ハエ取りリボン”のように
狭いテントの中でダラリとぶら下がるばっかりである
それらが顔や頭に引っ付くのをはがしながら、
なんとかシュラフだけは濡れないように
急いで丸めてビニール袋に押し込みつつ
「岡Mっちゃん、雨が入ってきた!!」と言いつつ
身体を揺するのであるが、岡Mは熟睡しており
全然、起きようとしない
見ると、岡Mのシュラフの足の上に
漏れた雨水がボタボタと当たっており
シュラフがビショ濡れになりつつあるではないかっ!
慌てて、手元にあったスーパーの袋を
岡Mのシュラフの上からかぶせたが
袋が小さすぎて何の役にも立たなかった
雨足はますます強くなり
まさにバケツをひっくり返したようになってきた
テントの中で、濡れながら呆然と座り込む私の頭に
ある言葉が連鎖的に浮かんだ。
「洪水」→「浸水」→「テントごと流される」→「行方不明」→「死亡」
ハッと我に返った私は、岡Mを叩き起こした!
最初はボケてさっぱり要領の得なかった岡Mも
段々と状況が把握できてくるにしたがい、さすがに慌てだした
「のりちゃん、どーしよ〜〜」「岡Mっちゃ〜ん!」
と、二人でヒシッと抱き合いつつ、
とりあえず、川の水が増水していないか見に行ってみよう
ということになった
次週、川の状況はいかに???
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