先月、久しぶりにした防波堤釣りが面白く 「あぁ、このワクワクした気持ち、忘れてたなぁ。。。」と、釣りの良さを再認識!
そんな折り、「堤防からサバが釣れている」という情報を得た。 サバといえば中学生の時以来、釣ってないなぁ。。。
大きなウキがスコーン!と沈む爽快感と、群れが廻って来た時の釣れ放題感といったら他にない!
しばらく忘れていた胸のドキドキが、また蘇ってきた。
会社帰り、釣具店で餌を購入。一人ならアミエビの冷凍ブロック小(16切り)で充分だが、今回は柳生氏も誘っているので大(8切り)を購入。
食いが渋い時に、針に付ける生オキアミの不凍液漬けも購入。 サビキ仕掛けは昔買い貯めてたものを使おう!
それにしても釣り餌や道具は、昔に比べ進化し、扱い易くなったものだ。。。 |
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そして釣り当日の朝。 天気は晴れ。 満潮はお昼ごろ。
今日は大潮だし、期待が膨らむ!
7時頃には空が白み始めるだろうと、朝マズメ狙いで早めに出発。
仁尾港に着くと、駐車区画は満車だった。
しかたなく自販機横の小スペースに車を停め、道具片手に堤防へと向かう。
車の多さから、釣り場が混雑してるのでは?と心配したが
思ったより釣り人は少なく、ホッとする。
堤防を進みながら、釣り人の仕掛けや釣れ具合を確認してゆく。
その間にもザバがポツポツ釣れている。
「よしよし、型は小さいがちゃんと釣れてるじゃないか。(^;^)」
はやる気持ちを抑え、釣り人の列が途切れた所に入り釣り座を構える。
「うわーー、なつかしーなー、サビキ釣り。 臭っせえなぁ、アミエビ。」
ドキドキしながら準備を済ませ、期待の第一投! |
ドボンッ! 数秒後、、 ウキがシャンと立つ! さらに10秒後、、、 トントン、 ズボッ! という感じでウキが海中に引き込まれる。
陽の光にゆらめくウキ。 この瞬間、隊長の鼓動はMAXに!
すぐに竿を立て、針を確実にかける。 そうすればあとはもう魚の引きを楽しみながら寄せてくるだけ。
普段は全くしなる機会を与えられなかった竿が驚いている!
大きさはどれくらいかなー? ワクワクしながら引き寄せると、海面近くを輝く魚体がサーーーっと走るのが見えた!
おっほほぉ〜! 物凄い勢いで右へ左へ突っ走るサバ。
隣の釣り人に絡まないように足元まで引き寄せ、そのままブッコ抜く。 あっははぁ〜!(^;^)
急いで針を外そうとするものの、サバの振動が物凄い!
たいていの魚がピチピチ跳ねるのに対し、サバの場合はもうブルルルルルルルル!なのだ。 |
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「マナーモードかっ!」
跳ね回るおかげで糸が絡まる絡まる。(涙)
慌ててサバを踏み押さえ、針を外しクーラーボックスへ放り込む。
その後、絡まった糸を解いているとクーラーの中から
ブルルルルルという低い音が響いた。
さぁ第ニ投目、投入!
ドボンッ! シュルルルル−、 ピン! プカ、プカ。
ツン、ツ、、ズボッ!
このように、着水して10秒後にはウキが沈む。
いっぺんに2匹掛かるまで少しそのままにしておいてから竿を立てる。
「おっ、重い!」 |
巻き寄せると2匹の魚体がサーっと併走するのが見えた。 輝く魚体はまるでシンクロナイズドスイマーのよう!
「おっほほー!」 ”ほくそ笑む”とはこのことだな。(^;^)
しかし釣り上げてみると、糸がゴチャゴチャに絡まっていた。
2匹同時に釣れるのはいいが、絡まった糸を解くのに時間が掛かるのでそれからは1匹づつ釣ることにした。
このあとも10投のうち8投の割合で釣れまくった。 残る2投は、当たりすらない場合と、引いてくる途中で逃す場合だ。
たまにアジやグレが釣れたが、今回は外道とみなし贅沢にも海に返す。 そうでもしないとクーラーの空き容量が少なかったのだ。(涙) |
堤防から釣れるサバは、スーパーで売ってるアジサイズ
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昔買った仕掛けが劣化しているせいか?
サビキ仕掛けの枝針糸が切れることが多かった。
だから最初6本針だった仕掛けも、30分もすれば2本針になってしまった。
こうなってくると釣れる率も減ってくるので新しい仕掛けに取り替えるのだが
その新しい仕掛けもすぐに2本針になってしまった。
かといってそう度々取り替えるほど仕掛けを準備して来なかったので
2本針になってしまった仕掛けをいくつかとっておき、
それら2セットを結びあわせ、4本針の仕掛けを作ったりした。
時にはアミカゴが劣化していて
新品なのに袋から取り出した途端、底が抜けたりもした。(笑)
こうして悪戦苦闘しながらも、「釣れてるうちに釣りまくる作戦」を実行!
というのもアジやサバなどの回遊魚は、群れで廻るので
自分の釣り場へ廻って来た時に、できるだけ多く釣っておかなければ
群れが去ってしまった途端、パタリと釣れなくなるからだ。
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しかし今回に限っては、その作戦も必要無いくらいに釣れ続いた。 この調子だと、隣の釣り人の寄せ餌でサバが群れているので
カゴにアミエビを入れずに仕掛けだけを投入しても釣れるのでは? と思うほど釣れまくった!
長い列をなしている他の釣り人も皆釣れ続いている。
この海中にいったいどれだけのサバが群れているのだろうか? 潜って見てみたい衝動に駆られた。。。
仕掛け投入→ウキが沈む→釣り上げる→針を外す→クーラーに入れる→餌をカゴに入れる→また投入
といった一連の動作にかかる時間は約3分。 すぐに釣れるので休憩する間も無く、立ってはしゃがんで、しゃがんでは立って、を繰り返す。
一時間を過ぎたあたりで、このシステマティックな動作にも疲れてきた。
「それにしても遅せーなぁ、柳生氏。 ひょっとしてまだ寝てるのか?」と思い携帯にメールを送る。
「釣れすぎて困ってる! 早く来ないともう帰るで。 あっ、温かいコーヒーを頼む!」 |
堤防の上で包丁とマナ板を取り出し
頭と内臓を取り除いてから持ち帰る
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それから30分後、、、携帯が鳴るので出てみると柳生氏だった。
柳生氏「今どこに居るん?
港に着いたんやけど、お前のバッタ色した車が無いで。」
隊長「はは〜ん、さてはアンタ、、、新仁尾港の方に居るね?
もう少し西に進めば仁尾マリーナがある。その隣にある仁尾港や。」
それから10分ほどのち、ちゃちい竿を片手に柳生氏はやって来た。
隊長「久しぶり!相変わらず白い顔してんなぁ。」
柳生氏「ほんま久しぶりやなぁ、釣れたん?」
隊長「釣れすぎてもう疲れたわ。俺の竿このまま使ってええから交替して!
ちょっと休憩したいわ。」
柳生氏「またまたぁ!そんなウソつかんでもええんぞ。
じつは釣れませんでした、って言えや!」
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その時だった! クーラー中から例の重低音がブルルルル!と鳴り響いた。
柳生氏「えっ!? なんや今の音!」
隊長「クーラー開けてみ。(^;^)」
恐る恐るフタを開ける柳生氏。。。
柳生氏「うわっ!めっちゃ釣れてるやんっ!すごいやん!」
隊長「はっはっはー! どうだ参ったか!」 竿を柳生氏に渡しバトンタッチ、座り込む隊長。
買って来てくれた温かいコーヒーを開け、タバコに火をつける。
隊長「ふぅ〜〜〜。。。 疲れたぁ。。。 あとは柳生氏に任せたよ。俺はもう充分満足したから。」 |
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柳生氏「そんなに釣れるんか?」 言ってるそばからウキが沈む。
隊長「ほらな。」
カリカリカリカリ。(リールを巻いて引き寄せる)
柳生氏「めっちゃええ引きしてるやんっ!」
隊長「あんま遊んでると隣にからまるで。」
柳生氏「お、そうか。 よしよし。」
足元まで引き寄せたあと、一気に抜き上げる柳生氏。
ブルルルルル!
柳生氏「わっ、なんやこれ!? めっちゃオモロイやん!」 |
震える魚を指先でツンツンして喜ぶ柳生氏。 「キャハハハハー! なんやこれ? なんやこれえー!」 (子供かっ!)
このあと1時間ほど楽しんだところでクーラーの蓋が閉まらなくなった。 ゆえに納竿とする。
ちょうどその時、手押し車に釣り道具を積んだオバチャンが現れ、私と”隣の釣り人”の間に割り込んで来て言った。
「ここ、よろしいですか?(^;^)」
よろしいも何も、もう入ってもうてるがな! しかしよくもまぁこんな微妙な間隔に入ってこれるなぁ。(汗)
たいていの釣り人ならもう少し先に進み、釣り人の列が途切れた所に入るのが普通なんだけど。。。
この大胆不敵な行動はオバチャンならではやな。。。 と思いつつ 「僕らはもう切り上げるので、どうぞ。」と応えた。 |
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するとオバチャンは僕らでも持ってないような
立派な竿や道具を取り出し、釣り始めた。
そしてつつがなくサバを釣り上げると
ちゃんと”魚つかみトング”で魚を掴み、針を外していた。
このオバチャン、ひとりで来てるし、ただ者ではないな。
我々より達者かもしれん。(^;^)
残ったアミエビをオバチャンに差し上げ、堤防をあとにした。
太陽がさんさんと輝く、暖かい一日だった。。。
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