05-07-24 高松(木材団地)

今日はテニス仲間のマッツンと”チヌのバクダン釣り”をしに
高松の木材団地(地図)にやってきた。

私はバクダン釣りを過去に3回くらいしたことがあるのだが、
いずれも釣れたためしがない。
だから全てをマッツンに任せることにした。

まずエサと集魚粉(土)を買いに釣具屋へ行った。
「チヌは本虫に食いついたら絶対に離さへんきんな。」と言う
釣具屋のおばちゃんの言葉を信じ、ホンムシを買い
そして集魚粉(土)も「この袋の中のものを全て混ぜればOK!」
という安心パックを買った。

マッツンは「オレ、本虫は初めて使うわ。
       ”食いついたら絶対に離さへん”って言ってたぞ。うひひっ。」と言い
しきりにニヤニヤしていた。
おばちゃんのその言葉がえらい気に入ったらしい。
しかし、食いつくまでが問題やぞ。マッツン大丈夫か?

現場に到着すると、12人くらいの人が皆バクダン釣りをしていた。

   
早速、マッツンがバクダンの土作りを始める。

マッツン:「よいしょ。よいしょ。 あれっ?この袋、全部入れてえんかいの?」

隊長:「(えぇぇ〜!オレに聞くなよなぁ〜。マッツンが頼りなんだからぁ〜)と思ったが
    えんちゃう? 安心パックやし!」と気軽に答えてみた。

するとマッツンは「そやな。安心パックやしな。」と言い、袋の中身を一気に投入した

マッツン:「よいしょ。よいしょ。 。。。あれ?。。。
       よいしょ、よいしょ。 。。。あれぇ???」

隊長:「どしたん?マッツン。。。」

マッツン:「おかしいなぁ〜? これ、固まらんがぁ。。。 何でや? あれぇ〜???」

隊長:「えええぇ〜! マジでぇ〜? 水を足してもダメ?」。

マッツン:「うん。 アカン。 アハハハ〜!(力なき笑い)」
隊長:「マジかよぉ〜? ナビゲーターのマッツンがやってダメなら
    もうどうしようもないわ! 全然、安心パックちゃうやんけー!
    不安心パックやんけー!はっはっはー!もう笑うしかないぞ!」

しかたなく、その不安心パックは持ち帰ることにして
マッツンが車に積んでいた”配合済みの集魚剤”を使うことになった。
どうやら今度はうまく練れたようだ。

本虫をハリにつけながら、マッツンはしきりに
「食いついたら離さへんでぇ〜」とつぶやいている。 顔もニヤついている。
ちょっとしたボケ老人だ!(爆)

二人してバクダンを海に投入!
ついつい竿先に夢中になる。
ほどなくして、私の竿先にせわしないアタリがきた!
ビクン! ビビ、ビクンッ! 反射的にビシッ!と大アワセをしていた。
「なんや手応えが薄いのぅ〜、なんやろ?」と思って上げたら
←こんなんでした。

隊長:「あれっ?なんじゃい?アイナメの子供みたいなんが釣れたぞ。
    この手のアイナメ系のヤツはすぐに飲み込んでしまうから注意せないかんな。
    しかしコイツ、この前も釣れたぞ!たしかその時、オレはコイツに向かって
    ”もっと大きくなって帰って来い!”って逃がしたはず。 (その時の記事)
    全然大きくなってないやんけ!約束が違うやないけ!
    お前は二度とオレのハリに食いつくな!破門じゃ!破門!
    今度からはマッツンの門下に下れ!わかったな!」
    と言ってマッツンの目の前の海面に叩きつけるようにして逃がした。
それから、何度か同じ種類の門下生が私のところにやってきた。
すべて小さかったので「大きくなって帰って来い!約束を破れば即破門だからな!」
と言って逃がした。

マッツンはというと、全然アタリがないようだ。
小さくても釣れているオレの方を見て、ちょっと羨ましそうにしている。

「アカンな〜、今日は。 こんなんばっかしや。」と嘆いていたら
手応えのある入門者が現われた。
中型のメバルを釣り上げた。 外道なのだがすごく嬉しい!
「よし!お前の入門を許す!」と言って、すぐにクーラーBOXへ入れてやった。

これでマッツンも、少しは私の腕前を認めたようだ。
マッツン;「おおおぉー!やるのぉー!おぬし。」
隊長:「いや、いや、まだ真打が登場しておらんではないかっ!
    せっしゃの勝負はここからじゃ!」
それから、アタリがピタリと止んでしまった。。。

マッツン:「来んのぉ〜。 食いついたら離さへん本虫つけとんのに
       食いついてくれんのではいかんのぉ〜。
       まわりも釣れよらんのぉ〜。」

隊長:「ほんまやなぁ。ピタリと止んでしもたなぁ。
    もう少しで満潮なんやけど、おっかしいなぁ〜。」

それからもバクダンを投入し続けたが一向に来る気配がない。
バクダンが無くなりかけたので、残りはマッツンに使ってもらい
私はシンプルな投げ釣りを試みることにした。

しかしやっぱり魚の来る気配はなく、私は納竿することにした。
バクダンも最後の一発をマッツンが放りこみ、マッツンも後片付けに入った。
お互いに、「まぁ、こんなもんやな。 今日はこれくらいにしといたろ。」と言いながら
片付けをしていたら、マッツンが急に竿を握りしめ、真剣な顔をしている。

隊長:「どしたん?来たん? 入門者来たんか?真打登場か!?」

マッツン:「うん。何か、、、」という返事と同時にビシッ!と合わせたマッツンは
不思議そうな顔をしながらリールを巻き始めた。
その場の空気が張り詰める。
次の瞬間、「あれ?これボラやな。この手応えはボラやな。」と言うマッツン。
「なんだぁ、ボラか。」とホッと肩をなでおろす隊長。(←おい、おい、:笑)
その場の空気もダルダルに緩んでしまった。。。

するとまたマッツンが、「あれ?あれぇ〜???」とおかしな声を発するので
「もう! 汚いボラなんか、はよ逃がして帰ろうぜ!」とマッツンの道具まで片付ける隊長。

そのときっ!
マッツン:「えっ、あれ? チヌ? チ、チ、チヌやあああぁ〜!
急にそんな大声出すもんやから
堤防上のオッサン、”ビクッ!”ってなって落っこちそうになってぞ!
しかし、このシチュエーション、前にもどこかであったような。。。

隊長:「おぬしなかなかやるのぉ!(内心くやしい) 真打登場やのぉ!」

マッツン:「いやいや、せっしゃの実力ではござらんよ。まぐれでござる。」

隊長:「当たり前じゃボケ! ヨソミしてたら、いつのまにか掛かってたなんて
    オレは認めへんぞ!無効試合や、無効試合!
    ということで、その門下生、オレの道場にくれんか?」

マッツン:「いやっじゃボケ!これは今晩オレが責任を持って”真剣”でさばく!」

隊長:「。。。。。(ちくしょー)」

それから帰りの道中、マッツンはニヤニヤしっぱなしだった。。。

マッツン「やっぱ本虫やのぉ。食いついたら離さへん!」

隊長「そやのぉー。食いついたら離さへんから、ヨソミしてても大丈夫やのぉ!」

マッツン「うっせぇー!釣ったもん勝ちじゃ! なんとでも言え。 はっはっはー!」

隊長:「くっそぉ。。。。。」

〜バクダン釣りの光と影〜
”バクダン釣り”とは、
エサを付けたハリを、集魚粉(土)で包み込み、海へ投入する釣り方。
おむすびでいうと、エサが梅干で、集魚粉(土)がお米の部分、ということです。ちなみに海苔は巻きません。(笑)
エサを包み込んだ集魚粉(土)を砲丸のように丸めて海に放り込むところから”バクダン釣り”と呼ばれるようになったのでしょう。
広く一般的には”紀州釣り”と呼ばれている釣法です。

海中に放りこむと、包み込んでいた集魚粉(土)の匂いで魚が寄ってきます。
そして集魚粉(土)はだんだんバラけていき、そのうち中のエサが現われ魚がそのエサに食いつくというわけです。
普通にエサだけを投入するのに比べ、集魚粉(土)のおかげで魚が集まりやすい、という効果がある。

しかし最近になって、この”バクダン釣り”の集魚剤が環境に悪影響を与えるということで禁止される場所が多々出てきました。
一般的には、海草や貝類の保護・場の環境保護などがその理由とされている。
集魚剤の中でも、どの種類が実際にどれくらいの悪影響を及ぼすのか知りたいところだが
素人目に見ても、赤土などは海底に沈殿・堆積し、少なからず場が荒れそうに思う。

25年ほど前は、キスの投げ釣りのようなシンプルな仕掛けでもチヌは釣れていた。
それが昨今では環境悪化の影響であまり釣れなくなり、集魚剤などの凝ったもので魚を寄せてからでないと釣れなくなってきた。
そしてその集魚剤が環境悪化に一層拍車をかけ、ますます釣れなくなった。
自分で自分の首を絞めるならまだしも、自分で孫の首を絞めているようなものだ。。。

個人的には、集魚剤の中でも明らかに環境悪化を促進するような赤土の使用は辞めるべきだと思う。
買い手のモラルもそうだが、売り手(企業と販売者)のモラルも問われるところだ。
第一、魚が釣れなくなった結果、釣り人口が激減して困るのは彼等のはず。
売れればそれでいい、ということだろうが、大手メーカーには先だって取り組んで(研究して)もらいたいと思う。
偽善者的な口先だけのCMを打つだけでなく、その商品開発で勝負してほしいものだ。

極わずかだが近頃では生分解するライン(糸)・ルアー・集魚剤などを開発し、努力する企業も出てきてはいる。
商品パッケージに「Feco」というエコシールが貼られている商品は生分解します。
(これはJB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ ・ JEF日本釣り環境保全連盟などが関係しているものに限る。
 ゆえに、このシールがなくても生分解する商品もあるので、よく商品説明を読むことをお勧めします。)
しかしながら、ある企業では、生分解する商品を開発し努力していることを前面に押し出す一方で、
比重が重い頑丈なフッソ系繊維の糸を開発販売していたりする。毎年、強度のある糸が開発販売されているのが現状だ。
 釣り糸に関して説明すると、主な素材は、ナイロン ・ PE(ポリエチレン、拠り糸のこと) ・ フロロカーボン(フッソ系繊維)です。
この3つの素材はいずれも自然では分解しにくく、一番分解しやすいと思われるナイロンでも数十年では分解されません。
 要するに、「何も捨てずに持ち帰らなければならない」という基本原則は昔から変わらないということだ。たとえそれが1本のラインでもです。
小さなゴミ袋をひとつポケットに入れておいて実践してみてください。慣れれば面倒じゃありませんから。

一番厄介なのは、川釣りにおける”遊魚券(鑑札券)”制のように、海釣りにおいて将来何かしらの規制を強いられることだ。
みんなの知らないところで機関・協会が出来あがり、知らないうちに何かが決定されてしまう今日。
おのれの無知はおのれに跳ね帰って来るもんだ。 私も無知です。しかし”少しでも無知にならぬよう心がける”気持ちを持っています。
みなさんが、無知にならぬよう心がけて頂けることを願って止みません。
節度の無い行動をとっていると、海で自由に釣りができない日がやってくるかもしれない。
結局は我々ひとりひとりの行動(良心)にかかっているのだ。

  

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