05-04-01 マテ貝掘り(観音寺) |
柳生さんから「観音寺の○○の裏の浜でマテ貝が湧いとるらしいぞ!」 というメールが届いたので、さっそく週末に一緒に行こう!と返信する。 しかし、その後連絡が途絶える。 なので「来週でもええか。。。」と諦める。 それから何日かしたある日、残業をしていると携帯が鳴った。 隊長:「もしもし?」 柳生:「あっ、オレやけど。 今大丈夫か?」 隊長:「え? あぁ、今残業中や!でも今オレひとりやから大丈夫やで。 この会社にはオレしか仕事するやつはおらんからなぁ〜、はっはっは!」 柳生:「はっはっはー!笑わせるな!どうせ残業代つけようとしてるだけやろが!」 隊長:「失敬だな君は!ほんでなんやねん?マテ貝いつ行くんや?」 柳生:「おぅ!それやけど今週末は忙しいから無理や。 それで明日 用事があって会社を早退するから、そのあとにケンゴと行ってくるわ!」 隊長:「えぇ!?明日って金曜日やん!平日やんか!オレ仕事やんかー! ええ〜!マジでぇ〜? オレを置いて行くんか!ひっどぉー!」 柳生:「ははは!まぁ、ええが。ほんまに獲れるかどうか分からんしな。」 もし来るんなら明日また連絡入れてくれ。じゃあな。しっかり働けよ!」 |
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チクショー!ムカつくなぁー。なんで明日やねん! オレも早退して行きたいけど、今ちょっと忙しいからなぁ〜。。。仕方ないか。。。 と、仕事に意識を戻そうとするのだが、どうしてもマテ貝のことが頭から離れない!気になって仕方がない! もし明日、「いっぱい獲れたでー!はっはっはー!」と柳生さんからメールが入った時のことを考えると、、、たぶん発狂するだろうな。。。 と思った私は、すぐにパソコンの電源を落とし、きちんと会社の戸締りをし、猛スピードで帰宅するのだった。。。 そう、 残業なんてしてる暇は私には無いのだ! 帰って明日の潮の時間を調べ、道具を準備し、イメージトレーニングまでしなければならないのだ! 翌朝、塩と道具を車に積み、昨日のうちにイメージトレーニングまでも済ませた私は、意気揚々と出勤した! あとはどういうタイミングで早退するかだ!これが一番の問題なのだ!。 幸運なことに今日はトラブルもなく昼休みを迎えたので、柳生さんに「オレも早退して行くぞ!」とメールを入れる。 そして昼からは持病の花粉症を最大限にアピールしながら、鼻をかみまくり、目薬を差しまくり、時々「あー薬が効いて頭が重いわぁ〜」とつぶやく。 そうこうしているうちに、あっというまに定時の1時間前。 ここでタイミングよく早退届を出した。そして物凄く不機嫌な顔をしながら会社を出る。 そして会社を出た途端、私は解き放たれた鳥のように走り出す。 一路、待ち合わせの海岸へ向けて。。。 |
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浜辺に到着すると、農業で使うような道具を持った柳生さんが現われた。 彼も自分なりにリサーチしてきたようだ。 鼻息も荒く、やる気マンマンだ! さて、ここからが問題だ!というのも僕達は”マテ貝掘り”が初めてだからだ。 とりあえずマニュアル通りにマテ貝の穴を探してみる。 隊長:「うん、穴は結構開いてるなぁ!でも、全部丸いぞ! マテ貝の穴は楕円っぽいて書いてたぞ。これは他の生物の穴やろ?」 柳生:「うーん、分からんなぁ。。。とりあえずコレでかいてみるわ。」 (ズリズリズリ〜) 柳生:「う〜ん、穴が消えたぞ〜。。。」 隊長:「う〜ん、ほんまやなぁ〜、穴が無くなってもうたなぁ〜 ってかバカ!お前が穴をつぶしてしもとんじゃい!(怒)」 その後、穴を探したり、掘ってみたりするのだが、それらしき穴は見つからず。。。 隊長:「えぇ〜、なんや全然分からんぞー!どないしよ〜。。。」 窮地に追い込まれた私は天を仰ぎ、辺りを見まわした。 すると、離れた場所でおじさん達が何かを掘っているのに気がついた! |
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「ムムム!あのオッサンらは何を獲ってるんや?マテ貝か?それともアサリかぁ?」 という訳でケンゴと私とで”何気なくオッサンに近寄って偵察してくる作戦”に出た。 近寄ってみると、オッサンも塩をまいていたのでマテ貝掘りだと分かった。 隊長:「柳生さーん!あのオッサンもマテ貝とってたでぇ〜。 でもどれくらい獲れてるのかまでは分からんかったわ。 とにかくこの辺におるってことや。頑張ろぉー!」 〜〜という訳で、またしばらくの間、辺りを調べてみる〜〜 が、やっぱり分からない! もう、にっちもさっちもいかん状態になってしまった。 仕方がない!あとはもう、私とケンゴとで ”オッサン!獲り方を教えてよ大作戦”に出るしかなかった。。。 さきほどのオッサンは近寄りがたい雰囲気だったので、 二人組で和気アイアイと掘っているオッサン達にマトを絞った。 |
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一直線にオッサン達に歩み寄り、とびっきりの笑顔で話しかけようとしたその時、 私は物凄い光景を目にする! 「オッサンのバケツ、マテ貝でいっぱいや〜ん!」 (ヨシッ!もらった。これならイケル!) 心の中でガッツポーズ! 隊長:「へぇ〜、そうやって獲るんや〜?ふ〜ん。。。 わっ、スゲー!いっぱい獲ってるわー! 見てみいケンゴ、このおじさま達スゴイなぁ〜! いや実はねぇ、僕らもマテ貝掘りに来たんやけど、なんせ初めてで 何をどうすればいいのか全然分からなくてねぇ〜。てへへぇ。。。」 オッサン:「おぉ、そうか。 簡単や!これをのぉ、こうするやろ。 ほんでこれ、この穴に入れるんや。ほんだらおったら出てくるきん ホラホラ出てきた!お前らもこっち来てこのへん掘ってみたらええ。」 隊長:「あっ、ハイ! 恐縮です! (言われなくてもそうします!)」 ここでオッサン達に手ほどきを受けた僕らは、あっという間にコツをつかんだ。 そして自分達だけでも獲れるようになりました。 |
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今回のマテ貝掘りで得た教訓ですが、 マテ貝掘りだけは初心者が行って簡単に獲れるもんではないな、と。 オッサン達が居なければ、うちひしがれて帰っていただろうな、と。 マテ貝掘りに行こう!という初心者の方は気をつけて下さい。 これだけは教えてもらわないとホンマに解りませんから。。。 しかし、獲り方が分かると、これがまたオモシロイくらいに獲れるんです! まさに”うはうは”状態で、時間を忘れて没頭してしまいます。(笑) ←穴に塩をブチ込むと10秒くらいで出てくる。 最初に、ちょこっと顔を出したかと思うと、ビックリしたかのようにすぐに引っ込む。 そして次の瞬間、最初にもまして勢い良く飛び出して来ます。 そこをとっつかまえます。 |
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←ちょうどこのくらい出てきたところをキャッチします。 つかまえたら、力任せに引っ張らず、そーっと引き上げて下さい。 でないと、一番下で土をつかんでいる足がチョン切れてしまいますから。 マテ貝が踏ん張ってなかなか抜けない時は、下の土ごと持ち上げればよい。 注意しないといけないのは、普通なら @顔を出す→Aちょっと引っ込む→B勢い良く飛び出す、のパターンなのですが たまに @顔を出す→Aちょっと引っ込む→Bさらに引っ込む、という貝がいます。 コイツは、もうどんどん引っ込んで逃げてしまうので このパターンの貝に出会ったら、土ごとガサッと捕獲することですね。 |
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←貝の上側が吸気管。(アサリでいうところの、潮を吹く目のようなところ) 貝の下側が土をつかむ足。(アサリでいうところの、ベロのようなところ) マテ貝は漢字で書くと馬刀貝と書きます。 斬馬刀からついた名前なのかな? 洋名ではGould's Jackknife clamという、ちょっとカッコイイ名前です。 なによりも穴を見つけるまでがコツがいります。(あえて言いませんが:笑) このコツさえつかめば、あとは見つけた穴に片っ端から塩を入れていくだけ。 思ったより簡単に捕まえられます。 逃げられるのも10匹に1匹くらいの割合ですから慌てることはありません。 |
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↓ ”老人と海” ↓ |
柳生さんから「さぁ、もうそろそろ上がろうか!」と声を掛けられて我に戻ると あたりはもう薄暗くなってました。 夢中で獲っていたので、この時になって「腰イテぇー!」と気付きました。 1時間くらいでしたが、頭脳労働者にはこたえます。(笑) 畑仕事を1時間したような感じですね。。。 |
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疲れを癒しに温泉に行きました。 大野原町にある「萩の湯」です。地図はコチラ 大人500円、リンスインシャンプー・ボディソープ有りです。 ここは食堂も併設されているので、メシも食えるのだ! いいとこ教えてくれてありがとうな、柳生さん。 もう決して君のことを”へなちょこ柳生”なんて呼ばないよ。。。 |
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1時間で25匹とれました。 柳生親子も同じくらい獲りました。 今回は全部食っちまいますが、次回からは小さいのは逃がします。 マテ貝の殻はとても薄いです。人間のツメよりもまだ少し薄いくらいです。 ですから機具で掘っていると、たまに一刀両断してしまうことがあります。 ←この1匹は大きかったなぁ! 商品になるサイズやな。 コイツの時だけは、穴に塩を入れたら 穴から海水がピューっと勢い良く飛び出て来た。ダイナミックなヤツでした。 |
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その晩、ニンニクとバターで炒め、バジルをふりかけて食べました。 もちろん先に湯がいて殻を外してからですよ。 湯がくと簡単に殻が外れます。 でも、こんな細長い貝にも、いっちょまえに貝柱があるんですね。驚いたよ。 食べた感想ですが、食べやすさ・味はアサリの方が上だと思った。 炒めるより、シンプルに汁で食べる方が美味しいかもしれない。 でも、見慣れないグロテスクなその肢体に女性はひくかも。 あとは、やっぱり1日寝かせて砂をはかすべきでした。。。 うしろは日本酒”ひめぜん” お酒の弱い私が飲める日本酒のひとつ。 しかし本当の酒飲みであるバリバリ団長には ”上善水如”に砂糖をまぜたような味やな!と言われ ミズゴンや宮本っちゃんにも「あまぁ〜!」と酷評であった。 ふん!ふんだっ!どうせオレは甘いお酒しか飲めません。おこちゃまですよ〜だ! |
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