10-07-17 能登半島(石川県)

隊長はJAFの会員ではない。  しかし隊長の父がJAFの会員になっている為JAFの会員誌(JAFメイト)が毎月我が家に送られて来る。
そしてその会員誌を、隊長の父は決まって見ない。 旅行・ドライブ・読書などとは無縁の父は、会員誌の入った封さえ開けようとしない。
ゆえに毎月隊長がその封を開け、ちゃっかり読ませてもらっている。
その誌面には日本全国の観光地や御当地グルメ情報までが載っており、そういった写真を見るたび
「うわぁ〜、こんな綺麗な景色見てみたいなー!」とか、「これ、美味しそぉ〜!」と思った。。。

そして次のカヌー遠征先を石川&富山に決めた頃、届いたばかりのJAFメイトを開いてみると、ちょうど石川県の特集をやっていた。
おぉ、ナイスタイミング!と思い読み進むと、
ひときわ目を惹く”どんぶり”の数々!が載っている。鮮やかな光沢で写っているそれらは「能登丼」というものだった。
「うわっ、これ食いてぇー!」と、思わずヨダレを垂らしそうになる隊長、その遠征計画を”能登丼&手取川&庄川の旅”と名付けることにした。

16日(金曜)の深夜25時。
車を飛ばし、石川県の手取川沿いにある緑地公園までやって来た隊長とカズ&ケイさんは
だれも居ないヒンヤリとした公園で、朝まで仮眠をとった。。。

それからどれくらい経っただろうか? 夜が明け、陽の光が空に模様を描き始める。
「ブロロロ、ロン。ロン。」 静岡からやってきたサスケ氏の車が停まる音で意識が戻った。
「バンっ!」 ドアをしめる乾いた音で、今度は確実に目が覚めた。 彼は”忍び”というわりには、動きが見え見えなのだ。
しのびなら、そっと隊長のテント横にしゃがみ込み「ただいま参上つかまつった。」と耳打ちしてほしいよ。
いや、ダメfだ!それもやめてくれ。 それはそれでゾッとするから。。。(汗)

17日(土曜)朝6時過ぎにもなると既に明るく、どうにも寝ていられなくなった3人は芝生の上に机と椅子を並べ、朝食を摂り始める。
丸く輪になって座った面々を見渡すと、そこには
「隊長と一緒に旅する者には能登丼を御馳走しようじゃないか!」という誘い文句に、まんまと引き寄せられた3人が居た。。。(^;^)

朝食後、手取川の下見と、野宿地を探しに出かける。
昨日までの梅雨の影響で、水量は幾分多いように見える。 しかも濁っているので、その流速と合わさって恐怖さえ感じるほどだ。
今日は漕がないからいいが、明日この川の状態がもう少し落ち着いていることを祈ろう。。。
その後、運良く”恰好の野宿地”を見つけ、おまけに明日行う”手取川カヌーツーリング”のスタート・ゴール地点も決まった。
時計を見ると、まだ8時過ぎ。。。   そろそろ能登半島めがけて走りますか!



内灘ICから能登有料道路に乗り、青空の下さわやかなドライブ。
左手には日本海がババーン!と広がり、綺麗な砂浜が延々と続いている。
投げ釣りを楽しむ釣り人も等間隔に立ち並んでいる。
本日の日本海はじつに穏やか。その広い景色に気持ちも和らぐ。。。

途中、”千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ”の表示板が見えた。
どうやらそれは
「日本で唯一、一般の自動車やバスでも走ることの出来る砂浜(道路)」らしい。
パッと見て帰るぶんには気付かないが、
じつはこの素敵なビーチも、少しづつ波に浸食されているという。
今、この瞬間にしか見れないキラめきだからこそ美しいのだろう。。。

ケイにぃ「私らふたりは”なぎさドライブウェイ”を走ったことがあるんですよ。」
サスケ「オレも経験済みですよぉー!」
カズねぇ「隊長は走ったことないんやろ、行ってみる?」
隊長「うん走ったことないなー。 でも興味ないからええわ。このまま突っ走ろー!」





隊長が山育ちだったなら、たぶんこの時
「うわー、海や!うみやあー!海岸線走れるん?行く!行くー!」
と言って浮き足立つんだろうけど
四国の砂浜という砂浜を、耳に砂が入るほど駆け回った隊長にとってそれは
既に”色あせた感触”でしかなかった。。。(^;^)

もうすぐ穴水ICだー! だが時計を見ると、まだまだお昼には程遠い時間だった。
ケイにぃ「時間には余裕がありますから、能登丼のお店へ行く前に
      サスケ氏オススメの”輪島の朝市”にでも行ってみますか?」
隊長「あ、いいですねー!(^;^) みんなもそれでいいですか?」
後部座席の2人からは何の反応もない。あれ!?
見ると二人とも夢の中だった。。。

そこから1時間も経たぬうちに、朝市の駐車場へ到着。
車から降りると、途端に暑いっ!
ウゲ〜ぇぇぇ、あづぃぃぃ〜、とウメきながら歩いてゆくと
沿道の店から露天までが、遥か向こうの方までズラーーーっと続いている。
長っ!この朝市、ながっ! さすが名が通っているだけのことはある。
呼び込みの威勢もハンパない! その活気に圧倒される隊長。
振り向くとサスケ氏はもう既に帽子を買っていた。はやっ!
しのびにしてはよく似合ってるじゃないか。(^:^)


少し歩き、振り返るたびに、うしろがついて来ていない。
そう、彼ら3人は決まって”ある種の店”の前で立ち止まっているのだ。

←同時にオチョコを突き出し、酒をせがむカズ&ケイさん。
 見よ!このいやしい姿を。(^;^)
 店の主人も「どちらへ先に注げばよいのか」困っているではないか!
その実直そうな店主は
この瞬間(コンマ2秒ほど)の間に何かを感じ取ったのだろうか?
カズねぇのオチョコへと先に注いだ。
若旦那、あんたのその選択は大正解だよ!
(財布のひもはカズねぇが握ってるからね)
隊長が思ったとおりカズ&ケイさんは夫婦で1本お買い上げ〜!
この順番を間違うと、こうはいかない。。。(^:^)

こうして3人は、酒屋という酒屋の前で立ち止まっては試飲を重ねて行くのだった。
こういう時ちゃんとドライバー役の隊長が居ることを、もっとありがたく思ってほしい。
と思う隊長であった。。。(^:^)
朝市の露天を眺めながら突端まで行くと、今度はもと来た道をまた折り返さねばならず、あの激しい呼び込みを再び浴びる。
同じ道を2度通らせるとは、うまい具合に考えたものだ。。。

我々が来た時間が11時頃だった為、戻り道の時点ではもう店じまい(後片付け)に入る店が多く見られた。
店じまい前ともなると、呼び込みの文句も少し変わっていた。
「おにぃさん、これもう全部セットで千円でいいよ!」 売れ残りをさばきたいのか?商品が盛られた皿を全部指差す老婆。
そうか!朝市の場合、小物は店じまい前がお買い徳なんだ!?

長い長い朝市ロードから駐車場へ戻ると、車内のクーラーが心地良かった。
そして4人はいよいよ能登丼を食すべく、穴水町へと車を走らせた。。。

”福寿司”にはカウンター席が約10名分
テーブルイスのボックス席が2つ、座敷が2部屋ありました。


30分ほどで”福寿司”へ到着! クーラーの効いた座敷へ上がると
我々は威勢良く「能登丼4人分と生ビール3つ!」と頼んだ。
とても気さくな大将と、笑顔の明るい女将さんが交互に配膳しにやってくる。
そのたびに「どこから来たの?」とか能登丼の話で盛り上がる。
こちらが構えなくても良い、温かい雰囲気のお店だった。

(能登丼の何たるかはこちらを参照下さい)

そしてついに我々の目前に登場した能登丼は、一見小ぶりに見えた。
「あれ?これだけでおなかが満たされるのかな?」と思ったが
なんのなんの!食べ終わる頃にはおなかがパンパンに満たされたのでした。
いやぁ〜驚いたなぁ! 見かけによらずパンチがあるね。 満足!満足!
お味の方も大満足!サスケ氏も
「トロって、オレはあの脂がちょっとダメなんだけど、ここのトロは食べれたな!」
と驚いてた。。。





シマエビや子持ちコンブ、アカニシ貝などなど
少なくとも十種類はあったと思います



     食べることに夢中で、気付いた時にはもう
     みんな完食してました!(爆)













←お土産にもらえるお箸と、海ゴリの甘露煮。





お土産にもらえるお箸を握り締め、店を出た4人は
今宵の宴用食材を仕入れるため、進路を「金沢とれとれ市場」へとった。







←「金沢とれとれ市場」を見て周ったが
  そこには特に気を惹かれるようなものは無かった。


ゆえに今度はケイにぃお勧めの”近江市場”へと向かう。
そこは隊長の予想をはるかに上回る繁華街にあり、
パーキングに駐車してから歩いてゆくとありました。
広い広い近江市場は十字路が重なり合い、迷子になりそう。。。

何気ない服装で一人で買い物に来ている主婦も多く居ることから
ここがまさに庶民の台所なのだということが解る。
店数も品数・種類も多い。こういうのを本物の市場って言うんだな、と思った。
ここでサザエや海老、ノドグロを購入。
さすがケイにぃ、いいところ知ってますね。(^:^)





ほくほく顔でキャンプ地に戻り、テントを立てたあと汗を流しに川北温泉へ。
ここは低料金だがシャンプーやボディソープが無いので気をつけよう。

サッパリした身でキャンプ地に戻ると、さっそく火おこし。
網の上に、市場で仕入れたオニエビを乗せたところで乾杯!
このオニエビは、頭以外なら殻付きのままムシャムシャ食べることができるらしい。
こんな海老は初めてだ!ムシャムシャムシャ。

飛騨牛の焼肉は、塩コショウでいただきます。ん?うまいっ!
そして脂がのったノドグロ。これも初めての隊長。
「こんなに身に脂がのるんだね!」と驚いた。
そしてサザエの壷焼き。
これらの幸を焼いている時のケイにぃは本当に幸せそうだった。。。

昨夜は徹夜で走り続けたので、今宵は早めにお開き。

いよいよ明日は”手取川カヌーツーリング”
「あの流速の中で沈だけは避けたいなー」と思うと、身震いがした。
さぁ、もう寝よう。。。



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