____________________前日___________________ |
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遅めの朝。 カズケイさんの車に、ケイにぃとカズねぇとカンタ君と隊長が乗り込み、4人分の荷物も詰め込んだ。
大阪から北陸を目指すのだ!
車内ではカズねぇがいつも以上に舌好調! というのも息子のカンタ君とは久しぶりにキャンプをするから。
本人達は気付いてなかったでしょうが、ケイにぃもカズねぇも嬉しそうでしたよ。(^;^)
途中のサービスエリアで、能登いしるラーメンや能登天丼を味わう。 どこも満席状態だ! そうか、盆休みなんだ。。。
隊長は毎年、お盆はあまり出歩かない。 特に、山・川・海は目に見えない力が作用しそうでビビっているのだ。
この期間、毎年ニュースで報道される水難事故を聞くたびに胸が痛む。
黒部インターを下り、黒部川を下見しながら遡る。 ゴール地点にできそうな河原を2箇所見つけたが、水量が予想外に少ないので
明後日のカヌーツーリングは黒部川じゃなく庄川にしましょう!ということになった。
ゆえにスタート地点にできそうな場所を探すことなく黒部川をあとにし、庄川近くにある無料キャンプ場へ向かうことに。
と、その前に、、、黒部川沿いにある道の駅・うなづきでトイレ休憩。
ケイにぃがトイレへ入った瞬間、カズねぇは何かを発見したらしく、その方向へ一直線に歩いてゆく。 スタスタスタスタ。
その歩調が、あるテーブルの前でとまった。。。 そのテーブルの上には清酒がズラリと並び、”試飲コーナー”という文字がっ!
隊長「あんな遠くからよく見えたなぁ!」
カズねぇ「え? あぁ、手元はサッパリ見えにくいけどな。 コラ!だれが老眼やねん!
こういうのは視覚で見つけるもんとちゃう。触覚やねん! 本当の酒好きにだけ備わる感覚器官やな。(^;^)
っていうかサスケさんと一緒に飲む酒を選ぼうと思ってね。」
隊長「ふーん、サスケ氏と飲むためにねぇ。。。」 あえてそんな口実を述べなくても、”私、酒飲みだから”って言えばいいのに。
次回サスケ氏が参加しない時にはどんな口実を述べるか楽しみだ。
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飲み比べた結果1本の清酒を購入したカズねぇ。
カンタ君「あ、お父さんトイレから出て来たみたいや。こっちに来てるで。」
隊長「えっ? そりゃマズい!」
ケイにぃがこの試飲コーナーを見ちゃうと絶対に飲んじゃうだろう。
となるとオレはここから運転手確定じゃんか!
隊長「ささ、急いで向かいの売店の前で待ちましょう。
ケイにぃが近づいて来たら
あっちのテーブルを見ないように、こちらへ誘導しましょう。(汗)」
ケイにぃ「おまたせー!なんかいいのありますかぁ?」
隊長「いや、今からこの建物に入ろうと思い、待ってたんですよ。(大汗)」
ケイにぃの肩に腕をまわし、誘導するように建物の中へ入った。よしっ! |
その建物は、宇奈月ビール工房とレストラン・土産物屋がある店舗だった。
ここなら販売だけなので、ケイにぃも飲まずに買って帰るのが精一杯だろう。 安心して見て回る隊長。
ここでは3種類の地ビールが販売されていた。
ゆえに隊長は3種類の缶タイプ地ビールを手にし、これを買ってキャンプ地で皆で飲み比べようと思った。
レジに向かおうとしたら、カズケイさん親子3人がテイクアウト窓口で立ち並んでいる。
隊長「何待ってんの? 何か買ったん?」
ケイにぃ「ほら、上に書いてるでしょ。(窓口の上にある看板を指す) 地ビールがコップ1杯200円で飲めるんですよ。えへへへ。」
この時隊長は思った。「えへへじゃね〜よ! ここからオレ、運転手確定じゃん!」
ここにきて先に飲んだもん勝ち!ということを学んだ隊長。 次回は誰よりも先に飲んでやるのだ! |
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嬉々とした表情で3種類のビールを飲み比べる3人の親子。
「トロッコとカモシカはウマいけど、この十字峡ってのはイマイチやな。」
親子で審査員きどりだ。 カズねぇはもう2杯目だぞ。
こりゃ寝るな。車に乗って即寝だな。
飲み比べた3人の評価を聞いて、隊長は3種類のビールの中から
トロッコとカモシカの2種類だけ買って帰ることにした。
キャンプ場に着くまで飲めない隊長の足取りに、力は無かった。。。
夕方。
キャンプ場に着くと、サスケ氏と他3組のキャンパーしか居なかった。
このキャンプ場は無料で綺麗なのに、こんな繁忙期でさえ空いていてイイ。
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いつものようにテントを張り、買出しに向かったあと宴へと突入。
スーパーで買った鱒すしが意外にウマかった。
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サスケ氏の赤外線スコープでいつまでも遊ぶ父子
その姿は、じつに怪しい。。。
呆れ果てるカズねぇ
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明日は早起きして出発せねばならないので
皆あまり飲み進めず早めの就寝。
(ケイにぃもサスケ氏も一応、学習してるらしい。笑)
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____________________14日___________________ |
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早朝から身支度を整え、能登島を目指す!
休日の早朝だったので意外に早く着いた。
道の駅・能登島で待っていると
”能登島シーカヤックツーリング”に参加するメンバーが集まった。
今回もmixiコミュニティの”ぶらりカヌー部(仮)”企画に参加したわけです。
みんなで出艇場所を探しに向かう。
探し始めて10分も経たないうちに絶好のポイントを発見!
さっそくフォールディングカヌー(ファルトボート)を組み立てる。
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出発前、
サスケ氏が持って来ていたウェーブスキーカヤックに試乗する隊長。
隊長「うわ、コレって水面との距離が近くていいねー。
コンパクトだから駆動性もいいし。」
調子に乗ってどんどん沖へ向かう隊長。
ふと気付くと、岸からサスケ氏が何やら叫んでいる。
サスケ氏「おーい!たいちょー!ライジャケ忘れてんぞー!」
隊長「はっ! またやっちまった。(汗)」
慌てて岸へ戻る隊長であった。(バカじゃねーの:サスケ談)
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イシタさん「さぁ、それではイルカを探しに行きましょうか!」
岸づたいにカヌーは進む。
カンタ君
「能登島の道路沿いに”イルカウォッチング!90%の確率で見れます!”
って看板がいっぱい出てたけど、あとの10%にはなりたくないなー!」
と話していたら、
今まさにイルカウォッチングに向かっているであろうプレジャーボートが
目の前を通り過ぎていった。
皆いっせいにプレジャーボートの軌跡を追いかける。
するとさらに客を乗せたボートが1隻、また1隻と僕達を追い抜いて行った。
そのプレジャーボートの方へ舵を取りつつ、水平線や断崖を眺める。
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こうしてしばらく漕ぎ進むと、、、 ある湾にたどり着いた。
そこにはイルカウォッチングのプレジャーボートが数隻かたまっていた。
それを見つけた8人はそれぞれに意気込み、湾内へと近づいて行く。
「見つけたぞぉー!」
「あそこだー!」
「オレは海賊王になる!」(←これはちゃうやろ)
海上に漂いながらイルカが現れるのを待つ。
海面は穏やかだが、みんなの鼓動は穏やかではない。
もうキョロキョロしっぱなしなのだ!
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それから10分くらい経っただろうか。
ほとんどの舟が岸に向かって右側で待機していたら、
その裏をかいて左側の海面にイルカが姿を現した!
皆いっせいに左側へ漕ぎ寄る。プレジャーボートもいっせいに向かう。
それから3分おきくらいに海面に現れるイルカ達。
皆の視線の裏をかいたところに出るので
シャッターチャンスを逃したりで一喜一憂している。
それを遠めから眺めていた隊長は
「みんなが左に行ったら、今度は右に出てくるやろ」と思い
人間って滑稽だなと、なんだかおかしかった。(^;^)
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姿を見せたあと、また5分くらい潜ってしまうイルカ達。
姿といっても背ビレあたりまでしか見えない。
一匹くらい”水族館のイルカショー”みたくジャンプしろよな!
”5分おき”、、、”背ビレしか見せない”、、、
ハッ!そうか、これはひょっとして!?
みんながイルカを探してキョロキョロする中、隊長はひとり
「ラジコンのコントローラを操っている者は居ないか?」
とキョロキョロしていた。(爆)
しかしイルカ達はちゃんと解っているようで、能登島シーカヤックを企画した
イシタさんの舟にだけ最接近して現れるのだった。
ケイにぃ「イルカの体って、表面がピカピカでツヤツヤやなぁ!」
カズねぇ「悪かったねぇ。。。」
イルカの肌ツヤをうらめしそうに見つめるカズねぇであった。。。
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カンタ君「良かったぁー、あとの10%の見れない組に入らなくって。」
隊長「ほんまや。あの90%の確率で見れるというのはダテじゃなさそうだ。」
サスケ氏「っつーかさぁ、
わざわざ海上に来なくてもあの湾沿い道路から見れんじゃね?」
隊長「コラコラ。こっちの方が趣があるでしょ!」
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イルカウォッチングに満足した8人は一路
波の向こう1キロに浮かぶ無人島を目指した。
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今日は波も無く、漕ぎやすい。 天気もいいしサイコー!だな。
カンタ君がモリモリ漕いでくれたおかげで
隊長のオンボロハードボイルド号もグイグイ進んだ。
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しばらくして小さな島に接岸。木陰で昼食を摂る。
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そして食べ終わった者からシュノーケリングを楽しんだ。
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小魚がヒラヒラと舞い、海草がユラユラと踊っている
なんて幻想的なんだ
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浦島太郎が長居した気持ちが
少しわかったような気がした。
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隊長は岩に貼り付いた小さな貝を採っていたら、やけに大きな巻貝を発見!
これって食べられるのかなー?と眺めていると
その近くにも小柄な巻貝が居た。 あっ! お前ら、
こんな岩陰で逢い引きしてんじゃねーぞ!(←じつは羨ましい)
検挙だっ! 検挙!けんきょー!
二人とも、いや2つとも岩からモギとる隊長。(←なんと理不尽なおひと)
海面から顔を出し、両手に掴んだ2つの貝を高々と突き上げた。
「けんきょー!じゃなかった、とったどおおおおおー!」
それを警部補ケイにぃに見せると、どうやら容疑者の名はサザエだと解った。
そして二人は”彼女の居ない隊長の前でイチャついていた”という罪で
このあと地獄焼きの刑に処されることに決まった。
今月の”うはうは署”の標語
「りふじんな、どくしんおとこに、気をつけよう!」
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しばらく遊んだあと、風が出てきたので無人島をたつことにした。
風が吹き、波が立ってくると、たちまち進みづらくなるので一生懸命漕いだ。
我々のカヌーは二人乗りだったので良かったが
一人のチカラで漕ぎ進むイシタさんやサスケ氏は大変だったろう。
だんだんと岸に近づき、元来た場所へ戻ってくると
潮位が少し上がっていた。
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このあと舟を畳み、充実した気分で能登島をあとにした。
能登島大橋を渡ったところにある和倉温泉・総湯で汗と潮を洗い流し
スーパーで買い出しを済ませ三国山キャンプ場へ。
ここはオートキャンプ場を中心に人気があるようで
ほぼ全ての区画で燈が灯っていた。
かろうじて空いていた区画にテントを張り終えると
ちょっと蒸し暑い中でしたが、開宴!
楽しくて美味しい時間はあっという間に過ぎ
容疑者サザエも、警部補と署長の腹の中に納まった。
翌日の黒部川カヌーツーリングへと続く。。。。
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