10-08-11 鮭川(山形県)

____________________前日___________________

↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓

阿仁川カヌーツーリング”でアドレナリンを放出しまくった二人は
東北・弾丸カヌーツアー最後の地、秋田県へと急ぐ。
阿仁川から県道285号線を通り、五城目八郎潟ICで秋田自動車道に乗る。
その後どこかのICで高速を降り、国道13号線を南下。

そして国道458号線沿いの”鮭の子公園”を今宵の野宿地とする。
ここにはトイレ・流し台があり、下は草地。 キャンプ禁止の立て札も無い。
今夜はここでテントを張ろう!

真室川駅前のスーパーで買ってきたお惣菜と酒で
ささやかな宴を開く。 最後の晩餐。。。
「阿仁川を漕いだというだけで東北までやって来た甲斐があった」
というサスケ氏とは明日でお別れ。

夜になると少し雨がパラつき、遠雷の光が輝いた。。


____________________11日___________________
この日もまた二人は朝6時にはすでに起きておりゴソゴソと支度を整える。
今回の東北遠征では、もうこの早朝カヌーがすっかり板についてしまった。
早朝に起きて、まだ釣り師が居ないうちにカヌーで下り、そのあと温泉の営業開始と同時に一番風呂へ。
そして昼前には移動開始。 次の目的地で昼飯を摂ったあと川の下見と野宿地探し。

夜が明けるのが早い夏は、朝の涼しい時間帯を有意義に使うことが出来る。
このため漕ぐ距離を少し短めに設定するから連日漕いでも疲れない。 キーポイントは”朝早く起きられるかどうか?”だ。(^;^)

二人でゴール地点となる津谷駅近くの河原へと向かい、鉄道橋下の河原に隊長車をデポする。
そこからサスケ氏の車でスタート地点となる鮭川橋まで送ってもらった。




カヌーを組み立て、隊長の川旅の準備は整った。
この橋の下でサスケ氏から放流される隊長。
隊長「ありがとう!またチャプチャプしような。」

サスケ「はぁ? なに言ってやがんだ!もうトロ場はゴメンだ!
     じゃあな、楽しんで来いよ。人生最後の川下りを。。。」

隊長「あぁ、楽しんでくるよ。 人生最後となる川くだりを。
    ってバカ! 勝手に殺すな!」

一人鮭川へと漕ぎ出す隊長。

「パァアーーーーーン!」
後方でサスケ氏の車のホーンが長く鳴り響いた。
隊長「だから勝手に追悼すんじゃねー!
    ったく、あの野郎おぼえとけよぉぉぉ。」





さて、ここからは一人静かに下って行きます。
東北・弾丸カヌーツアーの最後となる”鮭川カヌーツーリング”!
最上川の支流・鮭川。 車道からは浅く見えたこの川も
実際に舟を浮かべてみると底を擦るようなことはなかった。

”静かな田舎を流れる小さな川”という印象と、鮭川というネーミングが気に入り
この川を下ってみようと思った訳だが、のんびり流れるには丁度良い川だった。
トロ場が多いが、瀬も少な過ぎない程度にある。
初心者が漕ぐには丁度いい川だ。

山の木々から察すると、紅葉シーズンに漕ぐのが良さそうだ。
川からの風景も、ただ一辺等という訳ではなく違った表情を見せている。
ただ、この時期にはもう既にヤナが設置されており、注意が必要だった。
「水量が、あともう少しあればなぁ。。。」と思いつつ下っていくと
戸沢橋の上流で、地元のおいちゃん3人が岸辺で作業をしていた。





そのうちの一人が木製の川舟に乗り込み、ゆっくりと漕ぎ出した。
隊長はその艪の操作法を間近に見ようと、おいちゃん達の方へ近づいて行くと
おいちゃんが「こっちへ来てはダメだよ。」と手振りで知らせてくる。
思わず「あれ?カヌーは嫌われているのかな?」と思い、急旋回すると
おいちゃんは川を指差し、何か言っている。

しかし”みちのく留学”をしたことのない隊長にとっては
おいちゃんが何を言ってるのかサッパリ解らない。
そこで、指差す方に目を凝らすと
そこに作成途中の”ロープだけが張られたヤナ”が見えた。
なんだ、そういうことか。

このロープに気付かずに進んでしまい引っ掛かるといけないから
向こう側を通りなさいということだった。
隊長が「教えてくれてありがとう!」という意味を込め、帽子を取り会釈すると
おいちゃんも”みちのく語で”「すまないねぇ。」というようなことを言った。
言葉が通じずとも身振りや表情でそれが解るというのはじつに面白い。(^;^)


上の写真のようなヤナが数箇所ほど仕掛けられていた


ロープを迂回し通り過ぎようとすると、向こうからおいちゃんが叫んだ。
おいちゃん「どこから来たの?」

隊長「鮭川橋から下って来ました!」
(こういう場合は「四国から来ました」と言うべきだったろう。。。)

おいちゃん「ヤナがあっただろう。」

隊長「はい、岸の方から越えて来ました。」

文章で書くと、上のように4行程度になるが
みちのく語が聞き取りにくかった隊長が何度も首をかしげるので
それを見たおいちゃんは何度も(標準語に近づけ)言い直してくれた。
同じ”大和んちゅ”なのに身振り手振りで会話する可笑しさといったらなかった。







おいちゃん「どこまで行くの?」

隊長「津谷駅の近くまでです!」

おいちゃん「あと3キロくらいだな。気ぃつけて行けよ。」と言って
かぶっていた帽子を手に取り、大きく大きく手を振るおいちゃん。

隊長「はーい! ありがと〜う!」
隊長も、被っていた帽子を手に取り大きく大きく手を振り返した。。。











津谷駅近くの岩津橋の上までやって来ると
大きな中州を挟んで川が二股に別れていた。
隊長はここで右岸側のルートを選んだが
通過した後に振り返ると、どうやら左岸側も通れそうだった。
左岸側のルートにはチャラ瀬とアユ釣り師が見えた。。。


岩津橋を越え、その下の鉄道橋をくぐり抜けると
右岸にある”猫の額ほどの河原”へ舟をつけた。
この辺り一帯は河原であることには違いないが
草木が生い茂っているため川へコンタクトできる場所が少なかった。


久しぶりの単独航をマイナーな川で行うことが出来て大満足の隊長は
その足で羽根沢温泉へと向かった。



閑散とした場所にある羽根沢温泉


入口の木箱の中へ小銭を払い、中へ入ると
ここの男湯には浴槽が1つあるだけで
洗い場(シャワーや蛇口といった類)が一切無い。
(女湯はどうだか知らないが。。。)

だから本当に湯に浸かるだけしかできなかった。
ひと漕ぎしたあとだったので頭や体を洗いたい隊長は、
また別の温泉施設へ行くことにして、すぐに湯から出た。

脱衣所で服を着ていると、隣の女湯から話し声が聞こえてきた。
(古い建物なので、隙間も多いようだ)
しかし聞こえて来るのもやっぱり”みちのく語”で
この辺りの老婆2人組のようだった。
何を言ってるのかさっぱり解らないが、
それはもう”まんが日本昔話”の世界へ入り込んでしまったかのようだった。






古い湯場をあとにし、そこから6キロ南にある「ぽんぽ館」へと向かう。
ここには温泉の他に、プール・砂風呂・お食事処がある。
隊長はここでもう一度温泉に入りなおし、汗を洗い流した。

風呂上り、200円を支払いクーラーの効いた休憩室(大広間)へ。
他の客も居る中、ここで横になりウトウトしていたが
今はなんといっても夏休み中だ。 ちびっこがうるさくて目が覚めてしまった。

さて、これからどうしようかなぁ。。。?
川の情報誌を取り出し
「宮城県の川へでも行ってみようか?」などと考えてみる。
しかし台風が近づいている関係で、この辺りの天気予報も怪しそう。
今ここの窓から見える空にも、雷雲が迫ってきている。

無理して悪天候の中を漕ぎ、「この風雨の中、あいつアホか?」
と思われるのも嫌なので思い切って帰ることにした。 ちょうど午後1:30。


ぽんぽ館を出てしばらく走り、国道7号線の海岸沿いに至る。
夏休みの日本海は”厳冷な印象”がまったく無く、海水浴客で賑わっていた。
夏の海岸の風景は、東北の地でも同じなんだなと驚いた。(^;^)
(隊長の頭の中では”北国”=”海水浴”というイメージが沸かなかったから)

その後、北陸道に乗りひたすら走り続けた。
やはり帰りの道中は疲れのせいで何度もウトウトし
その都度PAへ入り仮眠をとった。。。

そして翌朝7時に帰宅。
こうして”2010東北・弾丸カヌーツアー”は幕を閉じた。
毎回思うことだが、本当にあっというまだった。

東北にはまだまだ他にも良い川があるので、また行きたい!
今度は”みちのく語”が話せるようになりたいなぁ。。。
今回、長期間お付き合い頂いたサスケ氏にも感謝です!
まぁ、長い道中色々なことがあり、結局最後は放流されましたが(笑) またチャプチャプしましょうね!(爆)
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