高所恐怖症の隊長の代わりに
吊橋からの景色を撮影してくれるけいにぃ
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前日の郡上八幡観光をすっかり満喫した3人。
今日は長良川の支流・武儀川をカヌーで下ります。
陽が昇ると同時にテントから這い出、コーヒーをすする。。。
頭の中は既に、今日の清流ツアーのことでうっとりしている。
それもこれもツアー発起人の情熱隊長ことイシタさんのおかげである。
彼が立ち上げているmixiコミュニティ”ぶらりカヌー部(仮)”の
部員である隊長とカズ&ケイさんは
今回も手放しで楽しむことができるというわけだ。
隊長は、四国という地理的要因により
なかなかこのコミュ企画に参加できずにいたが
これで幽霊部員にならずに済み、ホッとしている。(^;^)
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河原で足を放り出し、ボサーっとしている隊長
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また、今年初のカヌーツーリングが武儀川だなんて、大変嬉しい!
しかも今日はおろしたてのジョンを着て下ります。
こんな清流で初水を浴びるジョンも喜んでいることでしょう!
(なんか犬みたいだな ^;^)
この河原では町内の人が大勢出てゴミ拾いをしていた。
こういうボランティア活動を目の前で見ると涙が出そうになる。
さて、朝食も済んだことだし、このキャンプ地をあとにしよう!
(この素敵なキャンプ地の詳細)
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武儀川は長良川に合流する木曽川水系の一級河川である
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待ち合わせ場所である道の駅むげに着くと、仲間たちが次々に集った。
この辺りの地名は武芸川(むげがわ)と読むが、
武儀川は、むぎがわと読むらしい。。。
直産売り場で昼めしを購入したあと、イシタさんを先頭に上流へと向かいます。
途中のゴール地点に車をデポし、今度はスタート地点へと急ぐ。
鮮やかな新緑を目にし、いっそう胸が高鳴る。
そしていよいよスタート地点となる武儀川の小さな支流に到着。
車から飛び降り、川を覗き込み、、、息を呑んだ。。。
「うっ、スゲぇ。。。」
その景色の清涼さは、カキ氷を食べた時のようにギンと脳天に突き抜けた!
「あぁー、日本に生まれて良かったぁー!」
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みんなソワソワしながら舟(ダッキー)を膨らませ、着替えも済ませた。
そして河原でおなじみの記念撮影が終わると
それぞれに舟を浮かべ始めた。
隊長も愛艇である”白馬の王子号”を浮かべようと
川へ踏み出して驚いた!
冷たい! めちゃくちゃ冷たいじゃないかっ!
それは隊長が今まで経験した川の中で一番の冷水だった。(汗)
今日は下したてのジョンのポテンシャルを確かめるため
川で泳ごうと思っていたが冗談じゃない! やめたやめた!
持って来たスノーケリングマスクを、慌ててシート裏の袋へとしまう。
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廃墟物と自然。 宮崎駿の構図と似ている。。。
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しかし、その情けない状況をしっかりとかずまるさんに見られてしまった。
かずまるさん
「あれ?うは隊長、今日はジョンを新調したことやし、潜るんちゃうの?」
さなまるさん
「そうですよ、ジョン着てはるんやから飛び込みましょうよ!」
隊長「あ、いや、、それが、その、、、ちょっと、冷たすぎて。。。(汗)」
まるまるコンビの冷やかしも、想定外の冷たさだった。。。(^:^)
支流から漕ぎ出すと、すぐに武儀川へ合流。
それはそれは素晴らしい世界が広がります。
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今日の区間は厳しい瀬も無く、
じつに安心して(くつろいで)下ることができたので
”すごく優しい川”という印象を受けた。
さなまるさん「ちょっとぉ、舟が回りだしたじゃない!
くつろぎすぎよ。 あ・な・た 」
かずまるさん「あぁ、もう少しだけこのままにさせておくれ。
オレは今、”新婚と清流”という幸せをかみ締めているんだ。」
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見上げると藤の花が咲き誇り、みずみずしい景色と見事にマッチしている。
たまにはこういう色を見て、心から和まないとなぁ。。。
見上げた首が痛くなり、また川面に目を移すと
その先でグッデイさんが泳いでいた。
スゲー!若いなぁー、と思っていたら、どうやら沈したようだ。(^;^)
ポリ艇にとっては、狭く、急な角度でカーブしている所もあったので
クルリとひっくり返ってしまったのだろう。
しかしこの冷水に浸かって大丈夫なのだろうか?
少々心配したが、この時はまだ彼もそれほどでもなかったようだ。
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時折、浅瀬に乗り上げる。
ダッキーといえども、ここは降りて引っ張らねばならない。
しかしなるべく歩かずに通過したい8人は、
水深のあるところを狙ってグイグイと舟を滑らせていった。
しばらく行くと、中州を挟んで川が二手に別れていた。
どうやらその先で2つのルートはまた合流するようだが水深が問題だ。
歩かずに済む方がいい。。。
イシタさん達は左のルートへと進んでいった。
しかし好奇心をくすぐられた隊長は右のルートへと舟先を向けた。
どういうわけかリンリンさんも隊長のあとをついて来た。
「オレのあとをついて来るなんて、リンリンさんって無謀なお人だなぁ。」
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50mほど漕ぎ進んだところで浅い早瀬を漕ぎ降りると、左のルートと合流。
どういうわけか?こっちの方が早く着いた。
振り返るとリンリンさんは浅い早瀬を漕ぎ降りる寸前で”立ち往生”ならぬ
(カヌー上で)”座り往生”していた。
下流からその様子を見守っていると、リンリンさんは腰を浮かせ気味にして
その腰をさらに前へ前へとグイグイ振り
勢いというか反動で早瀬を切り抜けた。
合流地点の瀞場でホッとするリンリンさん。
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隊長「ちょっと浅かったようで大変そうでしたね。」
私のあとなんかついて来るからですよ。」
リンリンさん「すんなり行けると思ったのになぁー。
わたし、少し太ったのかしら?」
隊長「それはそうとリンリンさん、ダメですよ。
人妻が人前でそんなに腰振っちゃあー。
しかもそんなに大マタ開いてぇー。(^;^)」
リンリンさん「えぇー!? だってしょうがないじゃなぁーい!
ダッキーに乗る姿勢がこうなんだしぃ。
ウチマタで乗る淑女がいたら見てみたいもんだわさっ!
それにあの浅瀬では、
ああやってグイグイ反動つけなきゃ進めないんだからさぁー。
ってか、うは隊長ぉ、それシモネタぁー! キャー!」
隊長「はい、シモネタです!(きっぱり) 私も、もぅオヤジですから。(^:^)
こういうのを若い娘に言うとセクハラになるんですけどねぇ〜。(爆)」 |
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左ルートから流れてきたイシタさんに話を聞くと、
隊長が流れてきた右ルートは
時期により”梁”(やな)が設置されるとのことだった。
なるほど、それでみんな左へ行ったんだね。
そこから少し進んだところで、イシタさんから昼休憩の合図が出た。
イシタさん
「その先に大きな堰堤があるので、手前の河原で昼食にしましょう!」
みんな右岸の小さな河原へ上陸。
ひと息ついていると、イシタさんが一人で堰堤の様子を見に行ってくれた。
しばらくして川からビショビショになって戻ってきたイシタさんが
みんなに堰堤の通過方法を伝え終わるとランチタイムに突入!
天気も良く、透明度も良く、気持ちの良い昼下がり。。。
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堰堤の様子を見に行くイシタさん
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堰堤の手前は予想以上に深く、泳ぐハメになったイシタさん
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そしてエナジーチャージのあとは、いよいよ堰堤越えです。
荷物を舟にしっかりと固定し、川に漕ぎ出したその時
まだ岸辺に居たケイにぃが奇声を上げた!!
けいにぃ「あっ、あぁああがあー!!!」
かずねぇ「なんやぁ? アンタ酔っ払ってんのかぁ?」
けいにぃ「ちゃ、ちゃう! へへ、ヘビぃーー!!!」
けいにぃの指差す方を見ると
シマヘビが舟と舟の間の水面を泳ぎ抜けていった。。。
その様子を遠めに見ていた隊長は可笑しくてしかたなかった。
だって、及び腰でヘビを指差し叫ぶケイにぃが、小学生に見えたから。
おちゃめなケイにぃ。。。(^;^)
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しかし驚いたのは、そのヘビが
カズねぇの足元からスルスルと出てきたように見えたことだった。
さすがカズねぇ。。。 ヘビ女のヘビ女たるゆえんだ!
かずねぇは”ヘビ女”という称号を嫌っているようだが
隊長もまるまるコンビも、かずねぇと一緒に居る時にしか
ヘビを見かけないのだからしようがない。(^;^)
そう考えると不思議だなぁ。。。
これからはカズねぇにニラまれるようなこと(憎まれ口)を
叩かぬように気をつけよう!
だって、ニラまれて石にされたくないからね!(メドゥーサかっ!)
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ナイアガラのような堰堤でケイにぃは
また小学生のように高揚し「写真とってー!」とせがむので
仕方なしに撮った一枚 (^;^)
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さて、気を取り直して出発です!
堰堤の左にある魚道をつたって降りるため
全員まずは左岸へ渡り、一艇づつ魚道を降りることにした。
その魚道の前に小さなトンネルがある。
薄暗いが、短いのであっという間に抜け出る。
このトンネルの入口には「立入禁止」の文字が掲げてあったので
隊長は、ちゃんとしゃがんで通過した。(一休かっ!)
トンネルを抜けると、今度は長い長い階段状の魚道が待っている。
慎重に時間をかけて降りる。
みんなが協力してくれたおかげで、
隊長の重たい舟も難なく降ろすことができた。
みんな、ありがとう!
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堰堤を下から見たところ。
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左岸の魚道は2段階の折り返しになっていて長い
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堰堤を越えると、広くなだらかな渓相になった。
こんなに安心して下れる清流っていいなー!
そう思いながらくつろいでいると、浅い瀬の向こうで
またグッデイさんが泳いでいた!
どうやらまた沈したらしい。(^;^)
隊長は思わずデジカメを取り出そうとしたが、
一足早くイシタさんがシャッターを切っていたので
安心した隊長はグッデイさんの元へと急いだ。
しかしグッデイさんはすぐに足が着いたらしく
隊長の手を借りなくても、自ら河原へと辿り着いた。
←見えるかな?
瀬の向こうのトロ場 (引っくり返った舟とグッデイさん)
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GOOD!!DAY (グッデイ)さん
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グッデイさん「あぁー、太陽の恵み。。。」
陽に当たりすっかり温かくなった石ころの上にへばり付くグッデイさん。
さすがにこの冷水に2度も浸かると寒かったようだ。
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こうして我ら8人は、”のんびり清流の旅”を満喫した後
”武芸川温泉ゆとりの湯”で温まってから帰路に着いた。
帰路途中、サービスエリアで夕食を食べていると
偶然まるまるコンビもやって来て隣の席に座った。
どうやら彼らとは
腹の減るタイミング、というか思考が似ているようだ。(^;^)
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太ったかしら? と心配していたリンリンさん。
大丈夫ですよ!
← かろうじて浮いてますからっ!(^;^) |