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なんやかんやで徳島県の鮎喰川(あくいがわ)にやってきた讃岐うはうは隊。
ここは徳島市街からも近く、子供連れで遊ぶにはピッタリ!の川。
昨夜から集合していた隊員達は河原で朝食を摂る。
朝陽が昇り、青空スクリーンへと変わった途端
みんな川に飛び込む!飛び込む!
川辺は、我々の他にも水遊びにやってきたファミリーで賑わう!賑わう!
パシャパシャという音が耳に涼しい。
その眩しい飛沫で目が覚める。
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岸辺で「川に入ろうかどうしようか」迷っているカズねぇ。
”ここで入ると、また化粧直しせなあかんし。。。”と
悩んでいるのだろうか?
その傍らでは、面倒見の良いお姉ちゃんに
ライジャケを付けてもらっている少年・ケイタ!
「早くぅ!早くぅ〜!」と地団駄を踏み、待ちきれない様子。
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あっ! いつのまにか浮き輪の幼児達が
黒くうごめく巨大な物体の手により、深みへと引き込まれそうになっている!
どんな恐ろしい呪文を囁かれているのだろうか?
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その対岸では、魚捕りに躍起になっているサスケ氏。
まるで小学生が虫捕りに夢中になるように、独自の世界に入り込んでいる。
”隠れる”ということを熟知している忍び・サスケ氏は
このあとその辺に潜んでいた水棲生物を片っ端から捕獲していった。
いったいどんな秘術を使えば、こんな大漁になるのだろうか?
この忍びと”釣り対決”をすれば、のりさんも隊長も
意外なほどアッサリと負けてしまうかもしれない。
とにかく、敵にはまわしたくない忍びだ。(汗)
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ちなみに写真の生物はすべてノリさんがGETしたもの!
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のりさんもかなりイイ嗅覚とイイ腕をしている。(^:^)
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川遊びに夢中になっていた僕たちが、ふと気づいた時には
もうとっくにお昼をまわっていた。
沈下橋を渡ったところにあるコンビニで昼メシを買って戻る。
幸いこの河原では、この沈下橋の下が
いい日よけになっており、その下でお昼ごはんにする。
お腹も一杯になったことだし、そろそろカヌーツーリングにでも出かけましょうか?
つい、いつもの調子でビールを空けてしまったケイにぃは
運転をサスケ氏に頼んだ。
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キャンプ地になった梁瀬橋(沈下橋)の河原
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静岡から大阪までバイクでやって来て
大阪からのりさんファミリーの運転手となって
徳島までやって来たサスケ氏はここでもまた運転手。
どのくらい立て続けに運転手をさせれば、この忍びは「もうやだっ!」
というのだろうか?
一週間運転手伝説!
(食事・洗濯・排便などを全て運転しながら行うという一種の黄金伝説的なもの)
をやらせてみたら、
この忍びは意外にもアッサリと伝説達成!してしまうかもしれない。(汗)
なんてったってサスケ氏は、”一旦停止”表示の道路上で
バイクにまたがったまま(足を地面に着けずにバランスをとったまま)一旦停止し
それをポリコにとがめられたが
「足を着けろなんて教則のどこにも書いてねーじゃねえかっ!
要は”一旦停止”だろ!べらんめー、ちゃんとできてんじゃねーかっ!」と
森の石松のような口上を述べ、官憲を退けた伝説を持つ。。。(冷汗)
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スタート地点に到着。
橋の下の日陰でダッキー(インフレータブルカヌー)を膨らませる。
ハッシーの舟(ドラゴンフライ製)は、なんだか面白い形をしていた。
その先端付近の一部が破れ、中の空気袋が飛び出している。
それはまるで釣り上げられた深海が
口から内蔵をボコッと飛び出させている姿を連想させた。
以前からハッシーは「補修しないといけない」と言っていた。
あれからずいぶん経つのにまだ直していないところを見ると
この先も直すつもりはないのだろう。
補修するまでハッシーのダッキーは
”釣り上げられた深海魚号!ボコッ。”と呼ぶことにする。(笑)
それが嫌なら早く補修してあげたまえ。(^:^)
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隊長「ケイタ〜、ノド乾いたら言えよ。ジュースあるからな。」
ケイタ「大丈夫だよ、こうやってホラ。
(いきなり川面に口をつけ、ゴクゴクと川の水を飲み始める少年ケイタ!)
プはぁ〜!」
隊長「おいおい!そりゃキレイに見える川だけど
お腹を壊すといけないから直接飲むのはよせよな!(汗)」
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川の水量が少ないため、なるべく水深のある場所を選んで漕ぎ進んだが
やはり何度か歩くことになった。
あとになって皆「けっこう歩いたなぁ」と疲れた口調だったが
隊長はそれでも楽しいと思った。 水が綺麗な色をしていたからね。(^:^)
どちらかといえば、
川遊びにはピッタリだがカヌーで漕ぎ下るほどの水量は無いといったところだ。
しかしそのこじんまりとした川の流れは
親近感がありとても気に入ってしまった。
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この川では、カヌーにずっと乗ったまま漕ぎ下れるほどの水深がないので
どちらかといえば、4キロ程度の距離を
ほとんどカヌーを漕がずに水遊びしながら下ってくるのがいいだろう。
少し漕いでは「ここはっ!」と思う場所で舟から降り
シュノーケルやエビ網を手に水中散歩を楽しむんだ。
そしてまた漕ぎ下っては潜ったり、潜っては漕ぎ下ったりを繰り返しながら
2,3時間かけて下ってくるんだ。 できれば夏の暑い日が望ましい。。。
射し込んだ陽の光で、川底の石がキラリと光る。
その模様は川の揺らめきと伴に変化し、見ていて飽きない。
それはもう”水中の万華鏡”のようだ!
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カヌーで漕ぎ下る時も
暑い時には舟の後尾につかまって、泳ぎながら進めばいい。
漕いでは潜り、潜っては漕ぎ、漕いでは飛び込み、飛び込んでは泳ぐ。
こうして普通なら1時間で漕ぎ下れる距離を道草しながら下って来る。
夏の日の贅沢な遊びだ!
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少年ケイタは泳ぐことが出来ない。
だけど”ライフジャケット”というアイテムを手に入れたこの少年は
まるで魔法のじゅうたんを手に入れたかのように、ちょっとだけ猛々しくなった。
水深のあるところでは足が立たない恐怖心からか、おとなしくしている少年も
自分の足が着きそうな浅瀬にやってくると、舟から身を乗り出し
「ここイケる?大丈夫?」と浮き足立つ。
そこで隊長が、「よしっ、ええぞ!」と言うと
少年ケイタは勢いよく舟から飛び降りた!
カヌー犬と伴に川を下る野田知佑の気持ちが少し解った気がした。(爆)
子犬のような少年ケイタ。
彼は既に”自分がカナヅチである”ということを忘れてしまっているようだ。
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阿野橋の手前、支流・大地谷川が流れ込む直前で
行き先が3ルートに別れていた。
どのルートも、中州に生える背高い草々のせいで、その先が見えない。
モコさん「たいちょー!これはどっちに行けばいいのぉ?」
隊長「いやぁ、、、これはちょっと分からなんなぁ。。。」
サスケ氏「ダメじゃないか!
隊長たる者、ちゃんと事前に下って下見しとかなきゃ!」
隊長「チッ。。。 イイ気なもんだぜ!」
”隊長&少年ケイタ”組は左のルートへ進み
”カズケイ夫妻”組はド真ん中のルートへ進み
”サスケ&モコ”組は右のルートへと進んだ。
このように皆の”川の見立て”が割れるほど、選択に悩む場所だった。
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”ハッシー&娘”組は、隊長のあとをついてきた。
こういうところをみると
まだ隊長も”少しは信頼されているのだな”とホッとした。(爆)
背の高い草を横目に左ルートを突き進んでいくと、そのルートの出口で
中央ルートを進んできた”カズケイ夫妻”組と出くわした!
艇列は3艘になり、そのまま突き進むと
その先で浅瀬になり、右側の本流へと合流していた。
浅瀬で舟を引っ張り、その先の本流へ舟を浮かべていると
本流の上流側でモコさんの姿を発見!
どうやら彼女たちも無事に下って来たようだ。
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そこからまた舟に乗り込み下ろうとしたら
その先の阿野橋下の瀬で釣り師がたたずんでいるのが見えた。
「こりゃ、やっかいだな。」
舟が下れるほど深さのある場所はわずかだ。
ヘタすりゃ釣り師の近くで舟を引っ張らなきゃならん。
しかしまぁ、ここは”1人 vs 4艇”という強みで勢いをつけて漕ぎ進んだ。
釣り師に一礼。
かろうじて舟を降りずに通過することができた!
この日我々が下った区間で出会った釣り師は一人だけだった。
(前日の下見の時は神山中学校から上流側で10人くらい見かけた)
瀬を漕ぎ抜けたところ(阿野橋の下流側)では
水遊びに来た人々で賑わっていた。
振り返ると、後続のみんなも狭い瀬をうまく漕ぎ抜けて来ている。
よしよし。(^:^)
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休憩がてら、川の淀みでクルクルと漂う。。。
モコさん「さっきの分かれ道、たいちょー達は普通に通り抜けられたの?」
隊長「いや、途中まではうまく進めたが最後で浅瀬になり舟を引っ張ったよ。」
けいにぃ「まんなかルートを通った我々も同じような感じでしたわ。」
モコさん「ほんまぁ? ウチらは大変やってんでー!
あのあと、ちょっと進んだところで水が涸れていって
おまけに背の高いブッシュが繁茂していて
それをかき分けながら舟を引っ張って来てん!
サスケ氏「ほんと、もう川口探検隊かっ!ってくらい。」
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モコさん「んで、この先どうなるんやろぉ〜?って二人して悲壮な顔してたら
右手の道路上からおばちゃんが
”そのままもう少しで本流に出るからぁー!頑張ってー!”
って教えてくれてん。(^:^)」
隊長「へぇ〜!それは優しいおばちゃんだったね。
しかも”本流に出る”なんて言葉、普通の人は使わんやろ?
そのおばちゃんは、ひょっとしたらカヌー遊びというものを御存知なのか
もしくは本当に川との付き合いが長い近隣住民なんだろうね。」
サスケ氏「おばちゃんの方が隊長よりもずっといいアドバイスしてんじゃんっ!」
隊長「。。。。。(涙)」
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しばらくして”軽井沢キャンプ場”の前まで漕ぎ下ってきた。
そこは、川遊びをしたくて堪らなくなるような眺めの良い場所だった。
さすがキャンプ場、絶好のロケーションに陣取ってやがる。。。
折りしも、たくさんの人で賑わうこの川面を、僕らは静かに漕ぎ進んだ。
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ちょど断崖の上から若者がダイブを楽しんでいた。
サスケ氏はその光景を目にするやいなや、舟から飛び降り
その断崖の上へと駈けていった。 どうやら血が騒いだらしい。。。
崖上に辿り着いたサスケ氏は大勢のギャラリーが見守る中
クルリと後方宙返りを決めながら飛び込んだ。
次の瞬間、そのアクロバティックな飛び込みを目にしたギャラリーから
賞賛の拍手と歓声が湧き起こった!
それはもう
「何事が起こったのか?デカプリオでも現れたのか?」
というような異様な熱気だった。
向こうの川岸で見ていたギャラリーも皆、スタンディングオベーション!
鮎喰川で”最優秀男優賞”を手にしたサスケ氏であった。。。
いやぁ〜、本当にスゴイ歓声と羨望の眼差しだったんだよ。
のりさんにも見せてあげたかったなぁ〜。。。
事実リオちゃんなんか「サスケさん、カッコいい。。。」と漏らしたほどだ。
隊長はその時「オレはあの人の友達だかんね!仲間だからね!」と
誇らしい顔をするのが精一杯だった。。。
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”行者野橋”の上流にある堰堤はポーテージしやすそうだったので
そのまま下って行っても良かったのだが
それよりも下流の方では水が極端に少なさそうだったので
僕らは堰堤の上流側の河原をゴール地点にした。
その河原にはトイレや駐車場があり、階段で河原へ降りられる。
少し離れたところにある坂からも車で河原へ降りることが出来る。
午後4時頃、その河原へ漕ぎ着けると
その広い河原は行楽客で埋め尽くされていた。
パラソルやタープが隣立し、まさに芋洗い状態だった。
こんな混み具合を目の当たりにすると、吐き気をもよおすので
サッサとカヌーを折りたたみ、急いでキャンプ地へと帰った。
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キャンプ地ではノリさんがシビレをきらして待っていた。
のりさん「もぉ〜、遅かったなぁ〜。 はよ温泉へ行って帰って来んと
メシの支度する前に真っ暗になってまうがな!」
慌てて”八万温泉・乙女の湯”へ行き、
近頃めっきりオトメ色を失っている女性陣は、いくばくかの乙女色を取り戻した。
温泉からの帰り道、
スーパーで買い出して戻ると、あたりはもぅ薄暗くなりかけていた。。。
このあとは、いつものように飲んで、喰って、夜がふけていった。
なぜか少年ケイタは電池が切れたかのようにおとなしくなっていた。
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番匠川でミニチェアーを座り潰し、もうこの程度の椅子ではダメだといって
普通の折り畳み椅子に座ることになったノリさんだったが
海部川でその普通の折り畳み椅子まで座り潰し、意気消沈。。。
そんな彼は、今回、強固なイスを手にしていた。
っていうか既にイスじゃなくって、それベンチじゃんかっ!
もし、そのベンチまで座り潰してしまったなら、
彼は次に何を引っ張り出してくるのだろうか?見てみたい気がする。。。
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この夜は非常に蒸し暑く、テントの中で団扇が手放せなかった。
そしてこの蒸し暑さが
翌日の”ドシャブリ”→”遊べずに帰宅”を予期するものだったとは
誰も予想だにしなかった。。。
あっ、そういえば只一人
忍びの者だけは自分のテントを沈下橋の下へ移動させていたな。
そして翌朝、一人だけ雨に降られずテントを畳んでいたっけ。
あんなドシャブリになるの分かってたんなら教えろよなっ!
おかげで僕たちは土砂降りの中
後片付けをするハメになっちゃったじゃないかっ!
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