__________________24日_________________ |
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雨予報にもかかわらず大阪からやってきたカズケイさん。
すばらしいフットワークだ!(^;^)
隊長が、待ち合わせ場所の道の駅・日和佐に着いたときには
すでにミストシャワーが降り始めていた。
「やぁ、やぁ、久しぶりだね!」と手を振りながら近づいてくるケイにぃ。
”隊長は雨の下でのツーリングが嫌い”ということを
知っているにもかかわらず、ニコニコ顔で近づいてくる。
ケイにぃ「たいちょー、これっくらいの小雨でよかったっすねー!」
隊長「うぅぅ。。。(涙)」 ケイにぃこの一言で隊長の腹は決まった。
”本日、雨天中止はありえないな”と。。。(泣)
3人は、本降りにならないうちに海部川へ急行することにした。
↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓
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轟の滝で見つけた野イチゴ
ヘビイチゴに比べてブツブツが密集している
野イチゴは美味しいそうです
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海部川の河原で見つけたヘビイチゴ
ヘビイチゴは恐ろしい名前ですが、毒性はありません
しかし、あまり美味しくないので食べる人が少ないようだ
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うなだれ気味の隊長と
朝からテンションの高いカズねぇ
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1日目のカヌーツーリングのゴール地点を野宿地に選んだが
この雨の中、テントを張るのを躊躇する3人。。。
めんどうな事はあとまわしにして
とりあえずその近くにある東屋で着替えを済ませた。
そして「小雨のうちに漕ぎ下ってしまおう!」ということになり
上流にあるスタート地点へと車を走らせた。。。
小雨とはいえ、やはり雨の中での準備というのは気分が滅入る。
それを察してか、
カズねぇが皆のテンションをあげるべく明るく喋りまくった。
いや、カズねぇにとっては
普段通りのおしゃべりだったのかもしれない。(爆)
ともあれ隊長としてはそのおしゃべりに救われる気がした。。。
「さぁ〜、いよいよ出発だー!」 今日は清流・海部川を
ダッキー(空気注入式カヌー)に乗って漕ぎ下ります。
皆の瀬橋の上流約500Mにある河原をスタート地点とし
ここから若松大橋の上流約1Kの護岸まで下る
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スタートしてすぐ、さざ波のような瀬を乗り越える。
「うわぁ〜、やっぱダッキーって楽しい〜!」
なんだろう?この自由に動きまくることの出来る爽快感!
なんだろう?この心がパァーン!と弾けるような開放感!
雨のことなど、もぅすっかり忘れてしまっていた。。。
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2008年現在、皆ノ瀬橋のすぐ上流は
本流が中央へ移動しており(上写真)
さほど恐怖感無く漕ぎ抜けることができる
しかしこの日は水量が少なかったのだろうか?
ダッキーをもってしてもライニングダウンせねばならなかった
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皆ノ瀬橋のすぐ上流には、少し前まで上写真のような
鋭角に流れるイヤラシイ瀬があったのですが
2008年5月現在、もうその瀬は消失していた
この瀬にかかわらず、海部川は2004年に訪れた時と比べ
大きく様変わりしていた(特に本流が流れる位置が変わっていた)
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上流域のこのあたりは、人工物がほとんど見えない。
野性的な美しさがある。
そして何よりも驚いたのは
「とんでもなく水がキレイだ!」
ということだ。
隊長は過去2回海部川を漕いでおり、その水の綺麗さは認識している。
にもかかわらず、
過去2回を上回る衝撃が身体中を駆けめぐった!
「めちゃめちゃキレイやんかーーーっ!!!」
小雨という悪条件にもかかわらず、なんという素晴らしさだ!
今まで様々な清流を漕いできたので目が肥えているはずなのに
ものすごく感動してしまった!心が響いた!
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カズケイさんも、この美しさにはさすがにド肝を抜かれたようすだった!
雨天でこれだけ感動するのだから、晴天時にはどうなるのだろうか?
もう昇天してしまうのではないだろうか!(^;^)
3人は「晴れた日にまた来ようね!」と誓い合った。
海部川の水の色は、まるでプールの水のように澄んでおり
独特な水色をしている。
この独特な水色は
山(岩盤)から染み出たミネラルや、微生物によるものだろう。
それはもう”海部ブルー”と言っても過言ではなかろう。
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ちなみにこの日の水位は
”神野”観測所で90センチ〜1メートルくらいだったと思う
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海部橋をくぐり抜ける。
4年前は赤色だったこの橋も、現在は緑色になっている。
そういえば、この橋の上流側に大きな瀬があったはずなのだが
←それらしきものは無い。
流れが変わったのか?
それとも本日の水量が少ないからなのか?
難なく漕ぎ下ることが出来た。
こんなに大きな川でも大水が出ると
あっというまに姿を変えてしまう。
自然のチカラは恐ろしい。。。
(という訳でカヌーツーリングマップは参考までにとどめようね!爆)
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小雨程度の雨だと、景色全体が”しっとり”としているので
これはこれで趣がある。
美しい水に手を浸しながら、のんびりと流れる。
透き通った水面が急に白くそば立つのを見て
雨脚が強くなったことを知る。
そして現実に呼び戻される。。。
その先の桑原に架かる橋の下でお昼ごはんにしよう!
丁度良い、雨宿りだ。
季節柄、じっとしていると濡れた身体が寒い。
お湯を沸かしカップラーメンをすする。
「あぁ〜、うめえ!」
ようやく人心地を取り戻した。。。
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しばらくして雨脚が弱くなったので出発することにした。
3人が立ち上がった途端、降ってきた!
大雨が!?と思っただろ?そんなもんじゃないよ。
上からヘビが降ってきたんだよ!
ドサッ!って。。。(汗)
カズねぇ「キャー! お父さん、ヘビ!ヘビぃー!」
その時隊長は思った。
カズねぇくらいの歳になっても、
やっぱりああいう時は「キャー」って叫ぶんだな、、、と。(爆)
ヘビを刺激せぬように河原をあとにした。。。
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”ツーリング中、ヘビに遭遇した”という話は
カズねぇからしか聞いたことがない。
いったいどんだけヘビに遭遇しとんじゃ!?っていうくらいだ。
ということは、カズねぇがヘビを呼んでいるのだろう。(^;^)
川の妖精が「相手にしてくれる人が現れた」と思い、
ヘビの姿になってカズねぇの前に現れているのかも?
もしくは川の主が眠っていたところ、
遠くから物凄いおしゃべり声が聞こえてきたので、
「うるさいっ!」と言わんがばかりに
ヘビの姿で現れたのかもしれない。(爆)
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いや、ひょっとすると、ケイにぃがさほど驚かなかったところを見ると
じつはケイにぃが日頃の鬱憤を晴らすため
密かにヘビを仕込んでおいて
ここぞとばかりに降らせたのかもしれない。(爆)
あっ、ごめん、ごめん。
ケイにぃにそんな鬱憤なんてなかったね。(冷汗)
そんなこんなで、隊長はカズねぇのことを心の中で密かに
”ヘビ女”と呼んでいる。(笑)
(その饒舌に巻き付かれるなー!気をつけろぉ〜!爆)
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桑原に架かる橋の下流側は、心地良いストレートの瀬になっている。
アユ釣り期には多くの釣り師が入りそうだ。
しばらく漕ぎ下り、今度は樫の瀬に架かる橋をくぐり抜ける。
漕ぐ手を休め、静かな川の上をクルクルとまわりながら流れた。
あるところで、カズねぇが
「あれ? 何あれ???。。。 あっ、シカやぁああー!」と叫んだ。
見ると、大きな鹿が
カズねぇの声に驚いて逃げていくところだった。(^;^)
どうやら水を飲みに来ていたようだ。この川の水はさぞかしウマかろう!
しかしまぁ大きな鹿だった。。。
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浅い瀞場では、小魚の大群が
サァーーーっと行き交うのが見える
綺麗なだけでなく、生物も多い川だ
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このカヌーツーリングという遊びは
普段見ることのない動物を生(ナマ)で見ることが出来る。
案外ちびっこにウケる遊びかもしれない。(^;^)
生(ナマ)で見る動物は、
TVや写真で見るのとはまったく異なる衝撃を受ける。
言葉では表現し難い衝撃だ!
三ヶ尻の辺りから堰が現れ始める。
ころの橋をくぐり抜け、その下の堰をポーテージ。
そして間もなくゴール地点に辿り着いた。
いやぁ〜、雨天なのにこれだけ感動できる川旅になるとは。。。
海部川は、隊長の”すばらしい川ランキング”で堂々2位タイに躍り出た!
また来年、絶対に来よう!(^;^)
ゴール地点にある階段状護岸を上り、平地にカヌーを放置。
明日はここからスタートしよう。
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雨足が強まる中、3人はその足で温泉へと向かった。
”遊遊NASA”というレジャーホテルは
シーズンオフのせいか閑散としていた。
おかげでお風呂は貸切状態だった。(^;^)
このホテルはとても綺麗だったので
レジャーシーズンになれば観光客で賑わうだろう。
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ホテルの北側(55号線沿い)にあるスーパーPIAAで買出し。
今夜のメニューは隊長のリクエストで”すき焼き”に。。。
この頃になるともう雨は絶え間なく降り続いていたので
3人は東屋の下で宴の準備に取り掛かった。
隊長はごはんを炊きながら
「この海部川で初めてノリさんに出会ったんだよ」と話した。
(その時の記事はコチラ)
そういえばノリさんはあの時から”寝坊すけ”だったなぁ。。。
(2008年5月現在、のりさん夫妻は育児の為、
カヌー謹慎中の身である。ご愁傷様です!(^;^)/)
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魚貝類が大好きなケイにぃは今回、イサキをチョイス
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今宵もカズねぇはテーブルの上に酒をドンと置き
「これ、隊長が好きなんじゃないかな〜
と思って買ってみたよ。飲んでみて!」と言った。
こうやって毎回かずねぇは
隊長に色々なお酒を飲ませてくれる。
優しいお姉さんだ。(←こんな時だけお姉さん:爆)
いったいカズねぇは隊長を酔わしてどうするつもりなのだろうか?(笑)
隊長がある程度飲み進んだら、
違った一面を見せると思っているのだろうか?
しかし残念ながら、隊長は下戸だ。
ある程度まで飲むと、動悸が激しくなり頭が痛くなってくる。
だからそれ以上は飲めないのだ。
ようするにオコチャマなのだ。
したがって酔っ払うということもない。。。(泣)
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花粉症を治すように、下戸の人も注射1本または薬で
酔うほどに飲めるようになれればいいのに。
また逆に、酔うと失態をさらけ出す人には
これまた注射1本または薬で下戸にできればいいのに。
そしたらその人の人生も変わるだろうに。(マジで。。。)
まだ蚊が飛ばない初夏の夜。。。 久しぶりによく話した。
焚火の火も小さくなり、ウットリとしてきたところで就寝。
あっ、テント張ってなかったね。。。
雨音を聞きながら、車中泊。
明日はどれくらい増水してるだろうか?
草地に放置している舟は流されてないだろうか?
と考えているうちに眠りに就いた。。。
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__________________翌日_________________ |
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翌朝。 どうやら雨は上がったようだ。
車から出てビックリ!
東屋の下は、割れた卵や、うどん、昨夜の生ゴミで散乱していた。
「こ、こ、これはっ!」 愕然とする隊長。。。
それを嘲笑うかのように
向かいの森の中からカラスの鳴き声が。。。
「ク、ク、クソォおおおー! 昨日のスキヤキの残りに
うどんを入れて、その上に卵を落とし
朝食にしようと思っていたのにぃいいいー!」
いまいましいカラスめ!
スーパーの袋の中に入れておいたカップ麺も
全部引っぱり出して本体ごと銜えて行きやがった!
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田舎に行くと、こんなに大きなミミズを目にする
ウナギを獲るのにいいサイズだ
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しかし、それもこれも
”カラスの存在を意識しなかった私”のせいなのだ。
肩を落として座っている隊長のうしろから
今起きたばかりのカズケイさんがやって来て
その場に呆然と立ち尽くした。。。
カズねぇ「えっ、あたし、、、昨夜酔っ払ってコレをやらかしたの?」
隊長「あはは!そうじゃないよ、カズねぇ。(^;^)」
けいにぃ「てことは。。。 ヒ、ヒドイ! たいちょー、なんてことを!」
隊長「いやいや、オレちゃうしな!(^;^)」
森の方を指差す隊長。
「カァー!カァー!」という、人をバカにしたような鳴き声を聞いて
カズケイさんも犯人を覚ったようだ。
ケイにぃは顔面を紅潮させ、持てる限りの石を握りしめ、駆けていった。
残った2人で後片付けをしたあと、川の様子を見に行った。
川に放置してあったダッキーは流されていなかった。
が、、川は30センチほど増水し、コーヒー色になって流れていた。
こんな状態の川を下ってもつまらないので
今日はもうカヌーツーリング中止!
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トボトボと東屋へ戻ると、3人は再び驚愕した!
そう、さっき片付けたばかりの東屋が!!!
朝と同じようにまた散らかっていたのだった。
野生味のあるカラス達だ。
彼らの縄張りに入ったのは我々の方なのだから仕方ないね。(^;^)
さきほどよりも大きな石を拾い集めるケイにぃを制止し(笑)
3人で東屋を掃除。おかげで来た時よりも綺麗にして帰ることができた。
カラスという使者に
「どこへ行っても常に”来た時よりも綺麗にして帰れよ”」
それから「報復は報復を呼ぶだけで際限が無いんだよ」
という教訓を教えられた気がした。
この後、3人は海部川上流域にある”轟の滝”を観て帰路に就いた。。。 |