07-09-15〜16 旭川(岡山県)

__________________15日_________________

スタート地点での集合写真
左から隊長。 単身バイクで駆けつけたノリさん。
B級河川フェチの橋さん。 水上のセレブこと、なっちん。
中央で一人何かに耐え忍ぶ橋さん


15日朝。
旭川は四国から近いということもあって、
隊長は当日の朝のんびりと集合場所へ向かった。
でも下見(寄り道)をしながら向かったので大遅刻をしてしまった!

あまりにも遅れたので
待ちかねた仲間達(前夜から集合している)からメールが届く。
のりさん「たいちょー、もうみんな集まってるでー。 今どのへんにおんの?」
慌てて返信する隊長。
「あと30分くらいかかりそう。
 できればその間に1日目のゴール地点を確認しておいてもらえると助かる。」
すると、すぐに返事が来た。
のりさん「あかん。 オレたちは今、ぼぉ〜っとするのに忙しい。」
なんという”ふてぶてしさ”だっ!

ようやく集合場所にたどりつくと、そこには
昨夜からさんざん隊長の悪口を言って盛り上がったような表情の3人が居た。

1日目は、岡山県の旭川を建部町の大宮橋から小倉橋まで
折り畳み式カヌーでのんびりと漕ぎ下ります。



水上に漕ぎ出し、つい気が緩みかける橋さん


橋さんは前回、臨月の嫁を残し九頭竜川へ出かけ
イキイキとした表情を写真に撮られてしまった為
その後、家庭での地位が危ぶまれたそうだ。
そこで今回はイキイキとした表情を封印し
「みんなが来い来い言うから仕方なく来てやってるんだ」といった表情で
写真に写らなくてはならなかった。

スタート地点である大宮橋上流側には文化センターとカヌー艇庫があり
その前の川辺が芝生公園になっている。
このあたりの流れは穏やかで
学生達がフラットウォーターレーシング(競技カヌー)の練習をしていた。
細長く不安定なカヌーに片ヒザをついて、じつにうまく乗りこなしている。
我々なら乗り沈必至だろう。(^;^)

さて、我々も出発である。
穏やかな水面に、静かにパドルを入れる。
風もなく、非常に心が落ちつく。。。



大宮橋を過ぎるとすぐに大きなヤナ(エリ)に出くわした。
たいていのヤナ(エリ)はどこか1ヶ所開いているものだが
その開口部でさえも棒が突き出ていたり、横棒が沈んでいたりするので
注意しながら漕ぎ進む。
もし漕ぎ下れないようなら、無理せずポーテージしよう。
ヤナを壊してもいけないし、舟が傷ついてもいけないからね。(^;^)



  ↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓








ヤナを越えると、しばらくは国道と並走。
といっても、見える人工物はそれくらいで
辺りにはうっそうとした緑が広がっている。

川幅は広く、いくつかの中州を境に流れが別れている。
中州には樹木が生い茂っているせいで、その先が見えない。
ゆえにどのルートが正解なのかも分からない。
なんだか胸がワクワクしてきた!(^;^)

そして僕達はどうやら想定外のルートに来てしまったようだ。
というのも、下見の時に「ここは通らないようにしよう」と
思っていた場所に出てしまったからだ。(汗)





そこは川幅が狭く、集中した水が一気に流れ出ているのだが
ちょうどその場所にヤブが迫り出しており、非常に漕ぎ辛そうだった。

隊長は、なっちんを前席に乗せているので
「行けそうだな」というある程度の確信を得るまでは突っ込むつもりはない。

すると今回は、”自由な一人乗り”のノリさんが先見隊長を務めてくれた。

ノリさんは安定したパドリングで漕ぎ抜け、舟をクルリと上流に向けた。
もしもの場合に備えるノリさんを見た隊長は
「なっちん、 行くでー! しっかり漕いでや〜!」と言い
その流れに突っ込んでいった。

ヤブを避けつつ、うまく下りきったものの、、、あとで考えると
女の子を乗せている時は、こういう場所は気をつけなあかんなぁと思った。
横から張り出した竹や枝で顔や眼を傷つけたら一大事やしな。。。





そして最後に、橋さんがやって来た。
橋さんもヤブをかわしつつ、カッコよく流れの中を漕ぎぬけた!
と思ったら、、、












←じつはこっちのチキンルート。。。(^;^)

カヌー”だけ”は慎重派の橋さん!(笑)
隊長も単独行の時はそれくらい慎重になるが
フォローしてくれる人が居る時くらい冒険してみませんか?
というのも、「橋さんなら漕ぎ抜けられる」と思うダイナミックな瀬を
避けて通るのを何度か目撃していたからです。
橋さん自身が思っている以上に、しっかり漕げていると思うよ。
レスキュー人員が居る時にどんどん冒険して、自信をつけて欲しい。
そしてたまには魁(先駆け)て進んでほしい。







こんな小気味良い瀬を乗り越える時も彼は
家族のことを思い出しているのだろうか
どこか瞑想しているようであった。。。














中吉橋をくぐり抜け、また現れたヤナもそっと乗り越える。

川はだんだん国道と離れ、緑がどんどん迫ってくる。
水の音と、、、風の音。。。
単純でいい。



←たまに現れる軽快な瀬で、皆満面の笑み。。。





のりさん「よぉーし!じゃあ、あの橋の下で昼飯にしよう!」

なっちん「やったぁー!」

鹿瀬橋の下で、お弁当を広げる。

と、突然! あの男が奇声をあげた!

のりさん「あっ!」(←正確にいうと、「あ」に濁点)

隊長はもうこの奇声には聞き慣れてしまっていた。
この奇声が発せられる時は、たいてい何かを忘れた時なのだ!

のりさん「や、やかん。。。 わすれたぁ〜。。。」(肩をおとすノリさん)

橋さん「えっ?水とバーナー持って来たのに???」(ちょっと半笑い)

なっちん「じゃあその春雨スープ、飲めないね。。。」(かなり半笑い)

隊長「うわぁー、”老い”って恐いなぁ〜。。。
    ああはなりたくないな。うん。(モグモグ、モグモグ)」(既に見放す)





のりさん「お、おめーがスタート地点でオレのクーラーバッグに
     てめぇのジュースを入れたもんやから、
     間違ってヤカンを置いて来てもーたやんけぇえええー!」

隊長「えっ!? オレのせい?
    なぁなぁ、みんな、どー思う?
    人のせいにするってどう思うぅぅぅ? なぁぁぁ〜???」

のりさん「せやかて#$лЩのи☆@#やんけぇえええー!」

隊長「そんなん知るかっ!$%&#●▽◆やきんじゃぁあああ−!」

とまぁ、またいつもの罵り合いが始まり
それを傍らで静かに見守る橋さんとなっちんであった。。。




ふて寝



眠っている時。 それが唯一、彼が安らげる時。。。(爆)





さあ〜て、午後からも 静かに 静かに 下って行きますよぉ〜!

なっちん「ヤホぉーイ!」

隊長「なっちんが漕いでくれるから今日は楽チンでぇ〜す!」





←「イエーイ!」というポーズをとる橋さん。





←しかし、よぉ〜く見てみると、
 その男の顔は、必死に何かに耐えているようであった。。。
 そう、今回彼は白い歯を見せてはならないのだった。。。(笑)


小倉橋の手前には、大きな堰(草生の頭首工)がある。 ここは並走する国道からも見ることができる。
堰の左岸端に流れ出しの部分があり、けっこうな勢いで水が流れている。その流れ出しのすぐ上流側に竹ヤブがポッカリ開いた場所があり
小道が続いているのが見えた。ゆえに今日はここで上がることにする。 野宿地へ戻るとすぐに温泉へ直行!
建部町の八幡温泉郷・温泉会館は、浴場から旭川の流れを見ることができる。ここの露天風呂は隊長もノリさんもお気に入り!(^;^)
露天風呂に浸かりながら川を眺める。
隊長「やっぱオレ、ココ好きやわぁ〜〜〜。。。(しみじみ)」
のりさん「うん。ココええなぁ。。。」 川の向こうを走る国道からはこちらが丸見えなのだが、あえて国道に向かって仁王立ちするノリさん
隊長「のりさん!青少年育成に関する条例に引っかかるから、もうはよ湯に浸かり!」
のりさん「えっ! あぁ、そうか。。。」
隊長「去年、昼間っからこの露天に浸かった時はサイコーに気持ち良かったなぁ〜!」
のりさん「せやなー!」
(しみじみと、ゆっくり汗を流す。。。)
隊長「ハッ!」
のりさん「どないしてん?」
隊長「た、タオル持ってくるのわっせたぁぁぁー。。。」
のりさん「フン。 ”老い”は恐いのぉ〜。。。(冷笑)」
隊長「く、く、くそぉぉぉ。。。(泣)」

食事中も隊長の撮影に怯える橋さん




サッパリとしたところでスーパーに向かい、買出しを済ませて戻る。

旭川といえばBBQでしょう〜!



←このバーベキューグリルには
 隊長とノリさんの楽しい思い出がいっぱい詰まっている。(^;^)

”今日は嫁がいない男”2人と
”今日は夫がいない女”1人と
”それ以前の問題の男”1人。
このあと、それぞれの思いが、物凄い勢いでスパークすることとなる!




酒が進むにつれ、何かが崩壊してゆく橋さんであった







橋さんが「うはうは隊はスゴイなぁ!こんな話ができるとは思わんかったわ!
      会社や他ではこんな話せんからなぁ〜。」と言っていた。
そう、うはうは隊では日頃話したら引かれそうな話題でも
こうやってどんどん語り合うのだ!
橋さん!またこないだのような”狭いゾーンの話”を熱く語ろうっ!
(どんな話やっ!爆)

のりさん「ビールなくなってもうたなぁ。。。
     よし! ハッシー、オレとフルチン2ケツで買いに行くか?」

橋さん「えぇー!? それよりさ、あそこの星の横の光が
    さっきから、ゆーっくり動いてないかっ!? UFOちゃうん!」

一同「ええー! どこどこ?」(クギづけ)

のりさん「あれ、、、人工衛星やろ。。。」

(しっらぁ〜〜〜)

今宵の隊長の正直な感想を述べると、
みんな独身のようにハシャいでました!(^;^)
所帯を持つと、こういう時間が貴重なんだろうな。。。(爆)


__________________16日_________________

草生頭首工 (奥に見えるは国道53号線)


16日。朝からどんよりとした空。
今日は昨日のゴール地点だった小倉橋から
牧山クラインガルテン上流の中牧まで漕ぎ下ります。

小倉橋上流側の草生頭首工は
ポーテージせずに左端の流れ込みから漕ぎ抜けた。

けっこうな水量が一気に流れ出していたので迫力ある瀬だった。
おかげで、なっちんは”水もしたたるイイ女”になった。(^;^)

小倉橋をくぐると下流側にまたヤナ(エリ)があったので
用心して通過したら、ポツリポツリと雨が降り出してきた。
それだけならまだしも向かい風まで吹く始末。
川幅が広く、ほぼ流れのない川面でこの仕打ちはないだろう。(泣)

隊長はタンデムだったからまだマシだったが
のりさんも橋さんも表情が険しい。





←精悍な顔をして漕ぎ抜けているのかと思ったら





←そうでもなかった。
 「恐かったら目つぶって漕げ!」というノリさんの教えを
 忠実に守っているようだ。 (おいおい!)



フラットレーシングカヌーを見て感化されたのか
そのポーズを真似てみるノリさん
悲しいかな、お腹が邪魔になっている (爆)


あまりに長いトロ場だったので、隊長は暇つぶしに水鉄砲を取り出し
橋さんめがけて打ち込んでみては「ガハハ!」と笑った。(鬼)

すると橋さんは「清流の水ならまだしもココの水はやだー!」
スゴイ勢いで逃げ去ってしまった。
”B級河川フェチ”が何を言うかっ!

このあとまたしばらくはマジメに漕ぐフリをして橋さんを油断させ、
今度はなっちんに水鉄砲を持たせ
橋さんの背後からそぉ〜っと忍び寄る。

射程圏まであと1メートル! というところで
殺気を感じたのか、橋さんに気づかれてしまった!

本気漕ぎで逃げる橋さん艇と、猛烈に追い上げる隊長艇!
そらもう、モーター音が鳴っててもおかしくないくらいの臨場感!





鳥越山付近の砕石場前にもヤナがある


隊長艇がジワジワと追い上げ、
今まさになっちんのウォーターガンが火を噴こうとしたその時!

な、何を思ったか!? 橋さんは船を急旋回させた!
「チクショー!逃げられた−!」と思った瞬間
橋さんの舟が弧を描きながら物凄い角度に傾いた!
橋さん「うわうわうわっ!(汗)」 (橋さんの顔に3本のタテスジが入る)
その瞬間、時間がスローモーションのように流れた。。。

隊長「あっ!」 (よし!そのままひっくり返れ!)

なっちん「えっ!」 (ひょっとしてエエもんが見れる?)

何かを確信した2人は、歓声を上げる一歩前!





し、しかし、あろうことか橋さんはその角度のまま
上体を反らして踏ん張ってしまった。
速度が落ちると伴に舟は態勢を立て直してしまうのだった。。。
ひっじょ〜〜〜に残念!

隊長「なんや!つまんねーなー!」

なっちん「空気読めよ!くうき−!」
(この後しばらく、橋さんはKYと呼ばれることになる。。。)

どうやら彼は
「こんな水質の中に沈したくない!」という思いと
「ここで沈しては、”トロ場で沈した男”と笑われ、
 その後”トロチン!”などというアダナがついてしまう。
 それだけは絶対に避けねばなるまい!」という思いが重なり
必死で耐えたということだった。





←思いっきり漕いで疲れているのかと思ったら。





←見方だと思っていた仲間達の本心を知り
 ちょっとイラつき気味の橋さん。(^;^)





金川大橋を越えた辺りで、いくつかの支流が交わる。
中州も、島のように大きく鬱そうとしている。
そして川筋がいくつにも別れている。
時間があればいろんな筋を通ってみたいくらいだ。

のりさん「あのへんでメシにしようか?」

隊長「いや、この先に大きな堰があるからそれを越えてからにしよう!」

手製の川地図で、堰やヤナの位置を確認しながら進む隊長は
疲労度や時間配分を考えると
どうしても金川の堰は越えておきたかったのだ。

そしてしばらくの後、金川の堰が現れた。
金川駅の下流側に堰があることは地図で分かっていたが
国道を走っている車の中からは見えず
下見ができなかった箇所なので慎重に近づく。








金川駅下流の大きな堰



結局、舟を右岸につけてポーテージした。



僕達には丁度良い小さな瀬
そのたびに水しぶきを被るなっちんは大変だ!(^;^)



ここから下流は、浅い瀬が頻繁に現れ、釣り師も数人見かけた。
アユ釣りシーズンには難儀するかもしれないね。





堰から1キロくらい下ったところで
左岸に河原を見つけ、お昼ごはんにする。

空はどんよりと曇り、雨がパラつく。
のりさんのテンションは最低だ。

←今日はピークワンを忘れずに持ってきており
 汁を飲み体を温めることができたようだ。(^;^)



昼食後、雨の下で昼寝するわけにもいかず
すぐに出発することになった。




葛城橋を過ぎると、川はしんしんと流れ始める



中にはジャングルっぽい景色もあり、自然色が濃い



ここから牧山駅までトロ場だが
綺麗な水がしっかりと流れている
雨露に濡れた景色はなかなかのものであった



風が吹くとこのトロ場は大変でしょうが
そうでない時は”美しい旭川”を見ることができるでしょう!
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この川旅も終わりに近づいてきた。

橋さんは何を思っているのだろうか?
”まだまだ家に帰りたくない!もう少し川面に浮かんでいたい!”
と思っているのだろうか?





←しかしその男の顔は、家族のことがよぎるのか
 慎ましやかな表情であった。。。





この頃になると、もうトロ場に嫌気が差し
「ゴールはまだかっ! ゴールはぁあああー!」
という感じになっていた。

”セキ越え、ヤナ越え、トロ場風”

満身創痍の僕達は
ヨロヨロとした足取りでゴールするのだった。。。

今回漕ぎ下った区間はヤナや堰が多く、それをいちいち乗り越えるのは辛い。
しかしそれさえ克服できれば
今まで見えなかった”美しい旭川”を見ることができる。

そういえば、このあと出会った岡山カヌークラブ・清流部の大将が
「いろんな川の鮎を食べてみたが、旭川の鮎が一番ウマい!
 清流というわけでもないのに、なんでか分からんのやけど一番ウマいんや!」
と言ってたのを思い出した。。。



愛艇に優しい橋さん。きっと愛妻にも優しいのだろう。
しかし由良川でのパンクに引き続き、
このあと帰宅途中にオカマをほられる橋さん。
アンタ、ほんとについてないね。
単身で遊びに来た時に限ってそうなるところを見ると
そりゃきっと嫁の呪縛だよ。 じゅばく! (笑)

”ポイ捨て心”は捨ててもいいよ。
BYうはうはキャンペーンガールなっちん。
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