07-05-02 犀川(長野県)

__________________02日_________________



昨日の万水川・蓼川カヌーツーリングに引き続き
本日は、犀川にやって来ました。

曇天の下、遊湯自然館・さざなみ横の河原から
気合いを入れてスタート!
なぜ、珍しく気合いが入っているかというと
今日は“沈するかもしれない瀬”があるからだ。



  ↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓






それにしても、犀川(さいがわ)といい、
万水川(よろずいがわ)といい、蓼川(たでがわ)といい、
安曇野(あずみの)には
美しい響きの名がたくさんありますね。
漢字の読み書きが苦手な隊長にとって
最初からスラリと読める名称が少ないので、
異国に来たようだった。

そしてこの川の風景もまた
今まで隊長が見てきたものとは、どこかしら違っていた。
“もこもことした山”には、様々な色をした樹木達が、
個性的な姿で立ち並んでいた。
それは、よく見かける“通り一辺倒な山”と違って
新鮮な眺めだった。。。





”遊湯自然館・さざなみ”から約2.5k下流に
児島橋があり、その橋の下が、さきほど話した
“沈しちゃうかもしれない瀬”になっている。

僕たちは事前に瀬の下見をし
そのルートを頭に叩き込んでおいたので
あとはしっかりと漕ぐだけだった。。。

隊長「児島橋が見えてきたでー!
    さぁ、気合い入れて行こかー!」







ほどよい間隔をあけ
隊長のあとに続くモコさん(ソロデビューしたて)
一番最後にノリさんが続く。
3人は、引きつった顔で瀬に突入して行った。。。

この瀬は、川の中央より右側が主流となっているが
右岸にはテトラがびっしりと敷き詰められているので注意要。
かといって左岸へ寄りすぎると岩が点在し、水深も浅い。
(左岸の浅場を歩いてライニングダウンすることも可能だが
 足場の悪いところを結構歩かねばならない)

我々は程良いルートを選びながら進んだ。





瀬に突入してみると、予想以上の大波であった。
もしも私がポリ艇に乗っていたら沈してたかもしれない。
「おぉ〜! おぉおお〜!」とクチをとがらせながら
どんぶらこ、どんぶらこ、と乗り越える。
大量の水が舟に入り込み、しぶきが顔面を叩き付けた!
しかしここで速度をおとすわけにはいかない。
後続を振り返る余裕もなく、無心で漕ぎ続けた。

そんな折り、瀬遊びをしているカヤッカーが見えた。
我々がやって来るのを察知したカヤッカーは
僕達が通り過ぎるまで岩陰エディーで待機してくれていた。





そして、ちょうどそのカヤッカーの横を通り過ぎようとした時
その岩陰から声がかかった。
だが、よく聞こえなかったので
「???」(応援してくれているのか?)と思い
満面の笑みで振り向くと
「ヘルメットいるよー!ヘルメットぉおおー!」
きつい口調で言われた。。。(ガクッ。)

そりゃアンタみたいにこんな瀬の中で
グルングルン回転して遊ぶ人にとっちゃ必要だろうが
オレ達はそんな遊び方しないもんね。

「はぁーい!」
なんともバツの悪い表情を返すしかなかった。。。



児島橋から約500m下流・左岸には土砂崩れの跡


なんとか瀬を漕ぎ抜け、後続のモコさんの沈を想定し
早めにエディーに入り、舟を上流に向けた。
が、予想に反してモコさんは最適なルートを
しっかりとしたパドリングで漕ぎ抜けてきた。
で、ちゃっかりと隊長の下のエディーに入った。
「な、な、なぬぅ〜? パーフェクトじゃんかっ!」
ソロデビューしたてにしては
100点満点のパドリングだった。。。(脱帽)

それとは逆に、比較的安心していたノリさんの方が
舟を斜めに傾けつつ、じつに危なっかしく漕ぎ下ってきた。
隊長「はい、アンタ70点ね。」(爆)





晴れ間が覗いたり、隠れたり、という天気だった


僕達の元までやって来たノリさんは、目をひんむいて言った。

のりさん「うっひゃあ〜!すんごかったなぁ〜!
      みんな、よぅ沈せんかったもんやなぁ〜。」

隊長「アンタが一番危なかったよ。大丈夫だったかい?」

のりさん「途中でポリ艇の人に
      ”ヘルメッットぉおー!”って言われたわ。」

隊長「うん、オレも言われたよ。(^;^)」






道の駅・大岡特産センター
人だけなら河原へ降りることができる
児島橋の瀬が心配な方は、ここからスタートするとよい


のりさん「なんやぁ、オレだけが言われたんちゃうんかいな?
      せやけど、なにもあんな瀬のド真ん中の
      一番緊張する場面で言うことないのになぁ〜。
      瀬を乗り越えた所で言ってくれればいいのにぃ。
      よそ見して逆に危なかった、っちゅーにっ!」

隊長「うん、ほんまになぁ。 しかしアイツは
    初対面の人間に対する言葉使いを知らんやっちゃな!
    ロデオカヤッカーとしてのレベルは高いんやろうけど
    人としてのレベルは低いな。。。
     ”ヘルメットもつけようねー!ヘルメットー!”(^;^)
    っていう風に柔らかい感じで言ってもらったら
    ”そやなー。つけなあかんなぁー”って思うけど、
    ”へるめっとぉおー!”(怒)って言われたら
    100%の人間が
    ”うるさいわいボケ!”で終わるっちゅうねん。
    ”北風と太陽”っていう童話があるやろ。
    あれでいうと、さっきのパドラーは北風や!
    僕らは人に物事を伝える時は太陽でいきたいね。」

ラフティングカンパニーが瀬遊びをしていた



のりさん「でもまぁ、たいちょー、彼は彼なりに
      僕らのことを思って言ってくれてたかもしれんし
      これからそういう所へも繰り出すかもしれへんから
      今度ヘルメット買うとくわ。隊長は持ってんのか?」

隊長「うん、持ってる。 でも一度しか使ったことがない。
    それが必要となる場所へは、ほとんど行かないから。
    でも、うちには”けいにぃ”っていう過激派がいるから
    これからヘルメットがいるような川へどんどん
    連れて行かれるかもしれんなぁ。。。
    やっぱヘルメットはあった方がええな。。。
    今度からダッキーで行くような激しい川とか、
    岩が多い川では、なるべくヘルメットかぶろうか?

モコさん「そやなぁ。そうしよう!」

置原橋の下でお昼ごはん

隊長「でも、ヘルメットを”かぶる”or”かぶらない”っていうのは
    個人、々の自己判断やからな。
    自己責任のとれんやつは
    河原や道を歩くだけでも常にかぶっとけ!
    っちゅう話や。」

のりさん「よぉーっし!我がうはうは隊はぁ〜、
     自己責任のとれる立派なパドラーとしてぇ〜、
     責任感ある家庭生活を送りつつぅ〜、
     無責任で派手な酩酊野宿を
     今後も繰り広げようではないかっ!」


こちらのHPでも”ものは言いよう”と書かれている
  (下から10行目辺りを読んでみて下さい)

置原橋の上流は、岩が突き出した瀬が続いていたので
スカウティングした方がいいかもしれない
橋の下流側は、きついカーブの瀬になっており
外側にテトラが積まれている


お昼ごはんを食べていると
さきほどのラフトが通り過ぎていった。
バイバーイ!と手を振る。。。

ラフトは、その先にある”カーブした瀬”に入っていった。
瀬の外周ギリギリを波に乗って流れて行った。
僕達ファルトカヤッカーにはとてもマネできない芸当だ。
舟の種類によって、遊び方がこんなに違うなんてこと
カヌーを始めたばかりの頃は全然知らなかったもんだ。。。

そうです、カヌーにはいろんな種類のカヌーがあるのです。
そしてその種類によって、様々な遊び方に別れるのです。
丁度、車にもいろんな種類の車があって、
その用途がそれぞれ違うようにね。








お昼ごはんを済ませ、再出発!

この時期の犀川の空気は、まだまだ冷たかった。

時折、顔を見せる山桜に心が和む。。。





普段、
スナップ写真や記念写真といった類のものを撮らない男も
カヌーに乗っている時だけは写真家になる。

しかし、何を撮っているのかは定かではない。
”細い脚”に目がないことだけは確かだった。。。





ソロで漕いでみて、初めて気付くことも多いでしょう?

隊長も気づきましたよ。
モコさんが、のりさんよりも上手だということを。。。(爆)





ゴール地点の大原橋が見えてきた。

今回の区間は、ほとんどの岸辺に
テトラが積まれていて少々うんざりしたが、
犀川から見える山々は、とても色鮮やかで
風は冷たいが、心温まる風景でした。。。





その後、遊湯自然館 さざなみ(金熊温泉)の湯船に浸かり
今日のカヌーツーリングを振り返る。

のりさん「犀川は、けっこう激しかったで、たいちょー!
      あそこはダッキーちゃうかぁ?」

隊長「そうかぁ?ファルトでも使い方次第で
    あれくらいのポテンシャルは引き出せるということや。」

さきほどの興奮がまた蘇り、
あーだ!こーだ!と、いつまでも語り合う二人であった。。。


今夜の夕食は、鍋焼きうどんと巻きずし。
なぜ鍋焼きうどんになったかというと
そう、めちゃめちゃ寒かったからだ!



しかしながらこのチョイスが大正解で、
豚バラ肉と2種類のダシがブレンドされた
のりさん特製・鍋焼きうどんは、
そのウマ味がうどんに染み渡り、すすり終わったあとは
目を閉じて天を仰いでしまうほどであった。。。

本来なら食後に酒を飲み交わしつつ
おしゃべりを楽しむのだが
この日は物凄く寒く、(地元じゃ普通かもしれんが)
まだ7時だというのに3人は
食べ終わるやいなやテントに飛び込むのであった。。。

こうしてゴールデンウィークの川旅・第三弾
”うはうは隊、犀川で自己責任とはなんぞや?を悟る”の巻き
は幕を閉じた。。。

__________________翌日_________________






翌朝。 すばらしい天気!

目の前には、いつまでも見ていたい景色が広がっていた。



隊長「昨夜は珍しく
    のりさん、イビキかいてたなぁ〜
    オレのテントまで聞こえてくるなんて初めてだよ。
    よっぽど疲れてたんだろう。(^;^)」





モコさん「せやねん!この人にしては珍しかったわ。
      でも、隊長のイビキも聞こえてきたでー。(笑)」

隊長「えぇー!そうなの? じゃあ一番眠れなかったのは
    モコさんだったということか。
    こりゃ失礼いたしましたー!(^;^)」

朝食後、野宿地を撤収! のりさんは
友人の結婚披露パーティに出席する為、名古屋へ。
隊長とモコさんは、
翌日の長良川ツーリングの下見をする為
岐阜県関市へ向けて走り出した!


GW川旅FINAL・長良川へ続く。。。


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