__________________前夜_________________ |
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明日の”吉野川カヌーツーリング”の野宿地を選定する為、仕事帰りにそのまま吉野川へ向かう。
首尾良く”ぶぶるパーク三加茂”に好適地を発見し、ラーメン屋で徳島ラーメンを食べることにした。
それから店で時間をつぶし、野宿地に戻って皆を待った。
夜も深まり11時を過ぎた頃、のりさんから「もう近くまで来ている」と連絡が入った。
”ぶぶるパーク三加茂”は場所が分かり難いので
「入口の堤防道で車のライトを点けて待っているから、それを目印においで。」と伝える。
10分後、向こうから車が登って来た。こんな時間にこんな場所に来る車は、のりさん達か貧乏カップルしかいない。
その車は、隊長車の右後方で停車した。 「やっと来たか!」 ウインドウを下ろし、のりさん達を笑顔で迎える。
「ん?」なんかおかしい。 暗がりの中、隊長の顔面は車のライトに照らされ眩しかったのだが
よく見ると、のりさんの車体が”白と黒のツートンカラー”になっている。 その時! 車のドアが開き、
見慣れた制服の男が2人出てきた。 「ハッ!」 事態を把握すると同時に、胸の鼓動が激しくなる!
警官:「あっ、どうかされましたかぁ〜?」(俗に言う職務質問だ)
隊長:「あっ、いえ、、、ど、どうもされません!」 何も悪いことをしていないのに挙動不審になる隊長。
説明すんのが面倒くさいから思わず「すいませぇえーん! ぼ、ぼくがやりましたぁ〜!泣」
と両手を差し出しそうになるのをグッとこらえ、事情を説明していたら
そこへノリさん車がやってきた! のりさんとモコさんは目を丸くして近寄って来た。
のりさん:「どど、どないしてん?たいちょー! 何をやらかしたんや? さてはオマエ、”婦女暴○”でもやらかしたんかっ!」
モコさん:「えええー!いくら彼女ができないからって、、、たいちょー、そんなぁぁぁ。。。」
隊長:「す、すまん。 ついこの手が、、、っじゃねーよっ!バカ。 ってか、来るの遅せーよっ!」
警官に説明していた事情と、つじつまが合ったので、釈放される隊長。いや、解放だ。
(そもそも捕まっちゃいないし、”婦女暴○”もやっちゃいない!)
徳島で職務質問されたのはこれで2度目。吉野川・穴吹川沿いの警官は、ちゃんと仕事をしているようだ!
しかし、イヤなやつに”職務質問の現場”を見られてしまった。。。
この事を機会に隊長は、のりさんから事あるごとに”職質ネタ”でイジられることになるのだった。。。(泣) |
__________________2日_________________ |
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すっかり過ごしやすくなった晩夏。
カヌー好きの面々が三好大橋のたもとに集まった。
”藍より蒼し吉野川”の中流域を、のんびりと下ります。
↓ツーレポに載ってない詳細・写真有り↓
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親子で参戦の”おかもっちゃん&たっくん”ペア。
岡本っちゃんは、琵琶湖でカヌー体験済み。
しかし今回のように流れのある川でのカヌーは初めてなので
不安と期待が入り交じり、なんとも言い難い表情をしていた。
のりさんから”即席ちびパドル”を与えられたタッ君も
早く漕ぎたくてウズウズしている。
注釈:ここで解説しておこう! ”即席ちびパドル”とは、
3ピースパドルの真ん中のピースを外し
両端の2ピースをドッキングさせることにより
できあがる短いパドルのことだ。
ちびっこや、ちっちゃいおっさん専用である。
あくまでも即席だということを忘れずに。。。
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のりさん:「岡本っちゃーん!
リラックスやで〜!リラックスぅ〜!」
モコさん:「アンタ、それリラックスしすぎちゃうか?」
こうして僕達は、風のない、静かな吉野川の水面を
すべるように進んで行った。
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のりさん:「岡本っちゃ〜ん! オレがお手本を見せるから
よぉ〜く見ときやぁ〜! ほな行くでぇー!」
バシャバシャ、バッシャー!
ザブ、ザッブーン!
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かずねぇ:「そんなこと言われても分かり難いよねぇ。
私達が正統派ルートを通るから
そのあとをついてくるといいよ!」
バシャバシャ、バッシャー!
ザブ、ザッブーン! |
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岡本っちゃん:「はぁ? ちゃんと見とけ、っつったって
うしろから全然見えへんやんかー!」
タッ君:「おとうさん、はよ行こ!はよ行こうよぉー!」
岡本っちゃん:「よぉーし! たっくん、
あっちの方に向かって漕ぐんやぞ!ソレー」
タッ君:「アハハ〜! アハ、アハハァ〜!」
(チャップン、チャップ〜ン)
岡本っちゃん:「うわぁっ! たっくん漕いでよ!
漕いで!漕いで!たっくーん!」
バッシャー!
ザッブーン!
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予想してたよりも、しっかしとしたパドリングで漕ぎ下って来る
岡本っちゃんであった。。。
岡本っちゃん:「どう?どう?のりちゃん!今のどうよ?
あんな感じでエエのん?なぁ、どうなん?」
のりさん:「うまいやんか!おかもっちゃん!」
岡本っちゃん:「ほんま?」
モコさん:「ホンマや!普通に下ってきたやんか!」
岡本っちゃん:「えっ、そうなん?」
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隊長:「教えた通り、瀬の中ではちゃんと漕げてたね!」
岡本っちゃん:「そうか、あんな感じでエエんやな。よし!」
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けいにぃ:「カヌーが2回目だとは思えないよ!」
岡本っちゃん:「いえ、いえ。そんな。」
かずねぇ:「たっくん、お父さんウマイから安心だね〜!」
岡本っちゃん:「そんな。そんな。恐縮です。。。」
(なんや、オレすごいんちゃうん?
カヌー2回目やのにオレちょっとスゴすぎるんちゃうん!?
ひょっとしてオレ、”カヌーの申し子”なんちゃうん!!!)
カヌーへの期待が膨らんだ岡本っちゃんであった。。。
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のりさん:「おーし!岡本っちゃーん!次の瀬が来たでぇー
オレのお手本、よぉーく見ときやぁー!」
岡本っちゃん:「あーい!」
(だから見えへんっちゅうのにぃ〜。。。ってか、
オレ、”カヌーの申し子”やから大丈夫や!)
「じゃあ、次、ぼくら行きまーす!お先に〜!」
タッ君:「キャハハァー! キャッ! キャハハハー!」
颯爽と突入する”カヌーの申し子”。
しかし、その思いとは裏腹にカヌーは方向を見失っていった。。。
タッ君:「ん?お父さん! ちょっと、チョット!チョットおー!」
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岡本っちゃん:「あれ?たっ君! 漕いで、コイデ!コイデえー!」
タッ君:「冗談言ってる場合じゃないよ、父さん!
どこへ行くの? ねぇ、おとうさぁーん!!!」
岡本っちゃん:「あ、いや、たっ君! ちょ、 たっくぅ〜ん!」
くるり〜ん
カヌーはいつの間にか回転し
うしろ向きで瀬を下ってくる”カヌーの申し子”であった。
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かずねぇ:「オーイ!大丈夫かぁー!?」
(じつは面白がっている)
けいにぃ:「ここはアカンかったかぁ。。。」
(これまた心で笑っている)
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のりさん:「チッ。 なんや、沈せんのかぁー、おもんないのぉ」
モコさん:「せっかくカメラ構えてたのにぃ〜。。。」
そんな悪魔のような会話をしていることなど、
ちっとも知らない岡本っちゃんは、けなげにも
悪魔、いや、のりさんの元へと急いでやって来るのだった。。。
岡本っちゃん:「のりちゃーん! もぅ、今の何ぃ〜???
気付いたら舟がうしろ向きになってたわ!
あんな時はどーしたらエエのん?」
のりさん:「何言うてん、おかもっちゃん!
オレら、”うしろ向きで下ってこい”って言われても
そんなこと、でけへんで!
うしろ向きで瀬を下ってくるなんて、おかもっちゃん
めちゃめちゃ高度なテク使うやんか!スゴイやん!」
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岡本っちゃん:「えっ!そうなん? そんなスゴイことをオレは
カヌー2回目にして成し遂げてもーたんか!?」
(や、やっぱオレ、スゴイかもぉおおお!)
カヌーへの確かな手応えを得た”カヌーの申し子”であった。。。
タッ君:「お父さん、舟の中、ビショビショだよぉ〜。。。」
岡本っちゃん:「ハッ、すまん。すまん。」
←「カヌーに乗るから、それなりに準備してきて」と言われて
バッカンを持って来た人を見るのは岡本っちゃんが初めて。
さすが”カヌーの申し子”や。視点がちゃうなぁ〜。(笑)
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かずねぇ:「その舟、ダッキーっていうんだけど
船底に排水穴があいてるから水も抜けてくでしょ。」
岡本っちゃん:「あっ、いや、わたくし、こう見えても律儀というか
穴という穴を見ると、塞ぎたくなる性分でして
組み立てる時に全部フタしちゃいました。。。」
けいにぃ:「あっ、そうなの? アハハハ!(^;^)」
吉野川の流れは、昨年とはまた違ったものになっていた。
三好大橋を越えて100m程のところにある最初の瀬は
ダイナミックさが無くなり、平凡な瀬に変わっていた。
逆に、2番目の瀬が勢いづいていた。
3番目の瀬(美濃田大橋手前)は、
流れが崖に突き当たってカーブしていたのだが
それも無くなり、別の下りやすい本流ができていた。
三好大橋〜美濃田の淵までは、瀬は3つほどですが
どれも初心者でも安心して下れる流れになっていた。 |
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美濃田の淵まで流れ着いた。
巨岩の間を、ゆっくり漕ぎ進んでいると、
岩の上からおじさんに声を掛けられた。
「写真撮ってあげるから、そこに集まって〜!」
ん?どこかで見た顔だ。 けど思い出せない。。。
写真を撮り終えたおじさんが言った。
「”くるくるクル○ズ”というHPに載せるかもしれないから見てね」
クル○ズぅううう???
あぁあああ〜〜!!! 思い出したー!!!
ここで隊長の脳裏に、あの時の悪夢がよみがえった!
その悪夢の全貌はこちら
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美濃田の淵のキャンプ場へ上がり、お昼ごはん。
ここには遊具もあり、タッ君は大喜び!
それとは対照的に、イヤなおっさんに会ってしまい
すっかりメシが不味くなってしまった隊長。
イヤな奴に会い、ただでさえ苦々しい思いをしているというのに
隊員達がまた”隊長の独り身について”話し始めたので
そろそろココを出発することにした。
最近では、”最後の砦”だったケイにぃにまでツッ込まれ始め
もう、これからどうしようかと、真剣に悩んでいる。。。
なんてウソ!(^;^)
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そんな心の暗雲も
漕ぎ始めると同時に、吉野川の水面が忘れさせてくれる。
なんやかんや言うても、仲間と下るのはやっぱり楽しい。(^;^)
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2、3箇所の瀬でアユ師に頭を下げながら通過した。
道の駅・三野の手前100mにあるカーブには中州がある。
今回は左岸ルート(道路側)を通りましたが
そこから下流はアユ師が点在するスポットだ。
しかも、そこは岩がゴツゴツ突き出ている区間なので
僕達はパチンコ玉のようにゴツン!ガツン!ゴツン!と
ぶつかりながら向きを変えつつ下って来るのだった。。。
そのせいか、みんなの舟にかなりの数の穴があいたことを
翌朝気付くのだった。。。
こうして広大な景色を堪能しているうちに野宿地に着いた。。。
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手作りジェラートの店”ポコ・ア・ポコ”で
ひとときの清涼を取り戻す
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岡本っちゃんが注文した”すもも”のジェラートが
うまかった。。。
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吉野川ハイウェイオアシスにある”美濃田の湯”で汗を流し
野宿地へ戻った。
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子煩悩な岡本っちゃん
子供の世話がしっかりできるので
奥様も安心して送り出せるのでしょう。
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主人の世話がしっかりできるので
子供達も安心して送り出せるのでしょう。(爆)
アメゴ田楽ごちそうさまでした!(^;^)
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超安上がりの”2段式薫製マシーン”を作り
料理をしている”ふり”をする隊長
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その”ふり”も、どうやら
のりさんにはお見通しだったようだ。。。(汗)
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僕の大好きな夏の気配が、だんだんと消えてゆく。。。
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__________________3日_________________ |
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のりさん:「さすが隊長やなぁ。テープあってよかったぁ!」
もこさん:「ホンマやぁ〜、さすが隊長や!」
こんな時にしか、心から”隊長”と呼ばれない隊長であった
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翌朝、気持ちよく目覚めた僕達は
日差しがキツくなる前に出発した。
今日も吉野川の風は、やさしかった。。。
のりさん艇は、出発してすぐに
船底に大きな穴があいていることに気付き
慌てて戻ってくるのであった。
その間、「川は下るものであって、遡るものではない」
と教えられていた岡本っちゃん艇は、
遙か彼方へ流されてゆくのだった。。。
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けいにぃ:「岡本っちゃん、えらい小っちゃくなってもぉたなぁ
流され過ぎちゃうか?」
かずねぇ:「あのノリさんの親友やから
まぁ、なんとかしよるやろ。。。」
小さな”角ノ浦潜水橋”は無くなり、
代わりに大きな”角ノ浦大橋”が完成していた。
この吉野川でも、昔の面影はだんだんと失われつつある。。。
ただ、両岸の竹林だけは昔のなごりを残している。
この竹林は元々、吉野川の氾濫時に
水勢を緩衝させるために植えられたものなのだ。
無数のダムが作られた今となっては
その役目は極希かもしれないが、
こういった自然の景観をうまく残して欲しいと切に願う。。。 |
気分転換に舟を交替してみる
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タッ君とのオシャベリを楽しむ
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晩夏の吉野川は、水だけでなく
空気も空も樹木も、何もかもが澄み切っていた。
こんな季節の空は、まるで絵画のようだった。。。
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青石橋のほとりで昼食。
昨日の教訓をふまえ、今日はエジキにならないよう
皆からそっと離れて昼食をとる隊長であった。。。(笑)
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少年の夏も、もうすぐ終わる。
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そして、おっさんの夏も。。。
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欲求の赴くまま、食べたあとは寝る。
のりさんは”橋の下での寝かた”を心得ていて、
何十分後かに近寄ってくる日差しで起こされるように
計算しつくした位置で眠りについた。
しかし、それを心得ていない岡本っちゃんとケイにぃは
わずか数分後には、「うわっ、アツッ! ま、まぶしぃー!」と
叩き起こされるのであった。。。
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元気の有り余ったチビッコは
昼寝なんてしている場合ではない!
チビ魚をバッカン(バケツ)で捕まえ大喜びのタッ君。
いい笑顔だ!
来夏は、もっと大きい魚を捕りに行こうじゃないか!
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またまた気分転換に舟をローテーションしてみた。
←”悪ガキ号”と化してしまった。。。
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”悪ガキ号”にそっと近づく、イタズラ大好き隊長。
隊長:「コソコソ。コソコソコソ。」
のりさん:「うひゃ! こしょこしょ。 むひひっ。
おい、タッ君よ!こしょこしょこしょ。」
タッ君:「へっ!? アヒャヒャアー!」
その時、向こうにいたモコさんが
我々の不穏な動きに気付いたっ!
モコさん:「あれ?なんかアイツら怪しくない?」
岡本っちゃん:「んっ? なにが? (キョロキョロ)」
モコさん:「見て!アイツらの、あの不敵な笑みを!
岡本っちゃん、今すぐ逃げるのよっ!」 |
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岡本っちゃん:「えっ!? に、逃げる?って、なんで?」
バシャ、バシャ、バシャア〜!(猛ダッシュで逃げる音)
のりさん:「あっ!バレても〜た! 追え!追うのじゃあ〜!」
ザバ、ザバ、ザバア〜!(猛追するノリさん艇)
すぐに追いつかれてしまったモコ艇。
モコさん:「こうなったらもぅ仕方ないわ!
岡本っちゃん、迎え撃つわよ!」
岡本っちゃん:「えぇー!いったい何が始まるんや〜???」
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のりさん:「えぇーい!おとなしくしやがれ!
嫁といえども容赦はせんぞぉー!
岡本っちゃんも大人しくしといた方が身の為だぜ!」
岡本っちゃん:
「なんやしらんけど、迎え撃つぜ! それより、タッ君!
オマエいつからそんな悪い子になったんや!
息子といえども容赦はせんぞぉー!
あっ、それからノリちゃん。 オレを誰やと思ってるんや?
”カヌーの申し子”の前で無礼であろぉがーっ!」
2艇は睨み合ったままグルグルとまわり、
その間合いを少しづつ縮めていった。。。
そして、吉野川の水面に突風が吹き
岡本っちゃんがマバタキをした瞬間! 戦いは始まった。。。 |
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のりさん:「今だっ! タッ君、やっちまいな!」
タッ君:「アヒャヒャヒャア〜!(シュポ・シュポ・シュポー!)」
モコさん:「キャー! つめた〜い!」
岡本っちゃん:
「コラッ、タッ君! 女の子には”下心抜きに優しくしなさい”と
父さんがあれほど言ってるのに、まだ分からんのかぁー!」
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”カヌーの申し子”のパワフルなひとかきにより
頭上から水を浴びせられるタッ君。
岡本っちゃん:
「よしっ!今だ、逃げろぉ〜! 勝ち逃げじゃあ〜!」 |
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のりさん:「あっ、コラ! 逃げるな、コノヤロぉ〜!
タッ君、ほら頑張れ! お父さんのプックプクの
脇腹めがけて撃ち込むのじゃあ〜!」
タッ君:「あ〜ぁ、もう逃げられちゃったよ。
おじさん、もっと速く漕いでよぉ〜。」
のりさん:「へっ? あ、スマン。スマン。。。(汗)
(なんでオレがダメ出しされにゃならんのだ!
チキショー!なんかスッゲエむかついてきた!)」 |
おことわり:「スッピンのかずねぇは、じつは
化粧がいらないくらいの美肌の持ち主です」 |
と、そこに運悪く通り掛かってしまったカズケイ艇。
のりさん:「えぇーい、この際だれでもエエわ! カズケイさん、
アンタらに恨みは無いが、悪く思わんでくれよ。
そりゃあーっ!」
頭から水をブッかけられるカズケイさん。
かずねぇ:「キャー! け、け、化粧がぁーっ!」
それを見たノリさんとタッ君:「ギャアアア〜!」
一目散に逃げるのであった。。。 |
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その後、3艇は互いに追いかけまわし、
にらみ合い、水を掛け合い、
そしてまたグルグルと追いかけまわし
戦いは激化してゆくのだった。。。 |
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タッ君:「オラオラァー! 逃げんなオラァ〜!
ビビッてんじゃねぇぞ、オラァ〜!」
(シュポ、シュポ、シュポー!) |
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タッ君:「こっちに来やがれ〜!オラァ〜!
(シュポ、シュポ、スカッ!)
へっ?
(スカッ、スカ、スカ、スカッ!)」
のりさん:「あっ、タッ君。 水無くなっても〜たやんか!
こんな時にもぅ〜。。。」 |
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岡本っちゃん:「あっ! モコさん、今がチャンスや!それぇ!」
モコさん:「オラオラァ〜!
そのゼイ肉なんとかせんかいオラァ〜!」
のりさん:「イテテッ! コラ、よせ! タ、タ、タッ君、はよぉ!
はよぉ水を入れなきゃ! タ、タ、タッくぅ〜んんん!」
青空に、のりさんの悲鳴だけが響き渡った。。。 |
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岡本っちゃん:「よぉ〜し! このへんで勘弁しといたるわ。
行こうモコさん!勝ち逃げじゃ、へっへ〜んだ!」 |
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かずねぇ:「今のうちに私達も逃げましょう!
こんなところで座礁してる場合じゃないわよ!
早くしないと、また追いつかれるわ。
ちょっとアンタ聞いてるの?早くなんとかしなさいよ」
けいにぃ:「分かってるってぇ〜。
んもぅ〜、人使いが荒いんだからぁ。。。」 |
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そして、あっという間にゴール地点の美濃橋についた。
とても愉快な”吉野川の川旅”だった。
今回は向かい風もなく、非常に下りやすかった。
吉野川をカヌーで下るには一番いい時期なのかもしれない。
また、隊長は今まで何度か吉野川を漕ぎ下ってきたが
今回のツーリングで吉野川が大変好きになりました。
下るたびに愛着が増す川なのかもしれない。 |