05-05-25 穴吹川(徳島県)


気候の良い5月も来週で終わろうかという頃、
今のうちに下っておきたい川のことを考えていた。
 というのも6月に入ると、ほとんどの河川でアユ釣りが解禁になるからだ。
そうなると「待ってました!」とばかりにアユ釣り師が川に入ることが予想され、
川下り中、釣り師に遭遇すれば、いちいち竿を上げてもらうか、後ろを回避せねばならない。
 遭遇するのが5人くらいなら、そんなに気にならないが、
これが10メートルおきに立ってるとなると、さすがに神経を使う。
広い川なら避けようがあるが、狭い川では避けようがないからねぇ。。。。
 特に解禁したてはイキリ立ったアユ師が、目の色変えて押し寄せ、
トラブル度が増すと思われるので自粛の検討も必要だ。
 こう書くとアユ釣り師の印象が悪くなるかもしれないが、そういうことを言っているのではない。
アユ師の中にも竿を上げて待っていてくれたり、
「こっちを空けたるからココを通り」と手招きしてくれる人もいるのだ。
逆にカヌー乗りの中にも、釣り師の前を静かに通りすぎればいいものを
無神経にパドルでバシャバシャと派手な音をたてながら通過するバカもいるのだから。
アユ釣り師だろうがカヌー乗りだろうが
どこの世界でも程度の低い奴がいるから注意が必要だ!ということを言っているのだ。

そういう意味において、今のうちでないとスンナリ下れないであろう川に行くことにした。
 それは四国吉野川の支流・穴吹川!
「近場にあるからいつでも行けるわ」と思ってしまい、今まで下ったことがなかったのだ。
 穴吹川は、テレビCM”おーい!お茶”(伊藤園)のロケ地になった川であり、
四国内で水質が9年連続1位(2004年7月7日発表分)になったことで、その名をとどろかせている。
その結果、多くのキャンパーが押し寄せることになり、いろんな意味で危機感が叫ばれている。

週末に漕ぎに行こうと計画していたのだが、天気予報ではどうも雨らしい。
「5月最後の週末なのになぁ〜。。」と、仕事場の窓から青空を見上げたのが月曜日。
翌火曜日。 仕事場の窓から見えるのは、これまた恨めしいくらいの晴天。
「週末は悪天候(T_T) 明日は晴天(^-^) 週末は悪天候(T_T) 明日は晴天(^-^) ・・・・・」
仕事中、頭の中でグルグルとまわる。。。

「よし!明日行こう!」


というわけで、翌水曜日。 気がつけば穴吹川沿いを車で遡上していた。
 こんな風に書くと、いかにも私が仕事をほったらかして遊んでるかのように聞こえるが
実際はそんなことありませんからね!(自分で言うのもなんですが:笑)
うちの会社の副社長が、たま〜にこのHPを見ているので、ここは断固として断っておこう!
第一、うちの副社長はそこらへんの管理職と違って、やることさえきちんとやっておけば
何も言わないフトコロの広い人なのだ!とても素晴らしい上司なのだ!(持ち上げ大作戦:笑)
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ここのところ晴天が続いていたせいか水量が少ない。 支流だから仕方ない、こんなもんだ。
雨が降って濁りが入るよりマシだ!と自分を慰めながら上流へ向かった。
「この水量だと、かなり歩かなきゃならんな。となると時間がかかってしまうな。
 あまり上流から漕いでも水が無いわ、日が暮れるわ、ということになりそうだ。」
そう思い、エントリーしやすい白人神社前の河原からスタートすることにした。

河原の様子をちょっと見に行こうと車を降りた瞬間、ふいに、「ぬくいなぁ〜」と声をかけられた。
腰が曲がったお婆さんだった。私も慌てて「暑いですねぇ〜」と挨拶を交わした。
 なぜ慌てたかというと、ハデハデしい車から降り立った何処の者とも知れん私に対して
お婆さんはまるで近所の人に接するかのように声をかけてきたからです。
その”ひとなつっこさ”というか、人を外見で判断してないところに驚いたのだ!
しかしこれは”穴吹川の人達は温かい伝説!”を実証するこの旅の序章にすぎなかったのだ。。。

今回はいつものファルトではなく、ダッキー(セビラーの2人艇)で下ることにした。
というのも私は、この”白馬の王子号!”に、まだ数えるほどしか乗ってなくて、
コイツのレスポンスを掴みきれていなかったからだ。
それに、空気を入れればハイ出来あがり!なので組み立て時間が早くラクチンだから!

白人神社前の河原に”白馬の王子号!”と道具類を置いて
車でゴール地点(ふれあい広場の河原)へ戻る。
 ふれあい広場に車を置き、いつものように折り畳み自転車を車から取り出したところに
黒と白のツートーンカラーの車がやってきた。もちろん屋根には赤いランプが付いている。

白人神社前の河原


 何も悪いことをしていないのに心拍数が上がる!
中から2人の巡査が降りてきた。
一人は定年退職前のような老巡査。もう一人は安田大サーカスの巨漢男に似た若い太巡査。
テメェの腹に”食”務質問した方がえぇんちゃうか!ってくらい太かった。
 隊長:「こんちわっ!」
老巡査:「あっ、どうも!今日は何か?」
 隊長:「あぁ、ちょっとカヌーで下ろうと思ってね。」
老巡査:「あぁ、カヌーね。どこから来たの?」
 隊長:「香川県です。」
老巡査:「あっ、香川県から? へぇ〜。。。今日は、会社休み?」
 隊長:「えぇ、、まあ。。。」(心拍数がハネ上がる!)
老巡査:「どこから下るの?」
 隊長:「白人神社のところからです。そこに船を置いてきました。それでココをゴールにするので
    車をここに置かせてもらって今から自転車でスタート地点へ戻るところです。」
老巡査:「へぇぇぇ〜、白人神社までいうたら結構距離あるなぁ!
      自転車で上がって、それから下ってとかしてたら結構時間かかるやろぉ?
      ほんで自転車はまた取りに行くんな? えぇぇ〜!?そりゃまた御苦労やなぁ。」
 隊長:「そうですかぁ〜?そんなに時間かかりそうですか?
    もし良かったら上まで乗せて行ってもらえませんかぁ?」。
と冗談のつもりで言ってみたら、二人してギョッ!とした顔になり
「いや!それはちょっと! 出来ないんや。わるいけど、勘弁してなぁ。」と丁寧に断られた。(笑)
 隊長:「あっ、そうですよね!そりゃそうですよね。職務中ですもんね!
    でもこれが若い女性なら”道中危険ですから送ります!”って言うんでしょうね?(笑)」
老巡査:「いぇいぇ、そんなことないですよ。。。ははは。。。(汗)」
 隊長:「あ〜ぁ、オレは自転車で神社まで上がる途中、交通事故に遭って死ぬかもしれん。
     そうなったら”あの時、本官が送っていれば、、、”って思うんやろなぁ〜」
老巡査:「。。。。。」
 隊長:「あ〜ぁ、オレはカヌーで下る途中に溺れ死ぬかもしれん。
     そうなったら”あの人や!あの時もっと優しくしておけば良かった!”って思うんやろなぁ〜」
太巡査:「。。。。。」
 隊長:「まぁ、まぁ、そんなことは無いやろぉ思うけど、気ぃつけて行ってくるわ!」
太巡査:「そ、そ、そうですねっ!気をつけてくださいね。意外と足の立たない所もありますからね。」
老巡査:「そうそう、こんな小さい川でも、なんやかんや言うて毎年一人死んでますからね。」
 隊長:「えぇぇ〜!マジで?マジで?マジで? (ビビらせてどないすんねん!)
     今年に入ってはどうなんスか?どうなんスかぁぁあー!?(真剣)」
老巡査:「えっ?あぁ、今年はまだ出てないよ!(サラっと)」
 隊長:「えっ!そうなの? よかったぁ〜!
     ってか、”今年はまだ”とか言うなぁぁあー!(再度ビビらせてどないすんねん!)」
ったく。。。 なんだかイヤな気分になってきちゃったじゃないか!
これ以上しゃべってたらもっとビビらされそうだったので、そそくさと話を切り上げることにした。

老巡査とゼイ肉に別れを告げ、一路スタート地点へ走り出す。
たいした坂道もなく、30分くらいでスタート地点に戻った。
白人神社の駐車場に自転車を置かせてもらい、河原へと駆け降りる。

さて、ついに念願の穴吹川カヌーツーリングです。
それー!と、勢い良く乗りこんだはいいが、3メートルほど進んで底がつかえた。。。
水をジャバジャバ鳴らしながら、底をズリズリいわせながら、川旅は始まった。



 ↓穴吹川の詳細はこちら↓ (ツーレポに載ってない詳細・写真有り)


織物を広げたかのような川床。
人の生活の匂い漂う沈下橋。

ここをくぐり抜け少し行くと、左岸側で工事をしていた。
いったい何ができるのだろうか?
それがもしも公共的な施設・整備であるならば、
それは穴吹川が俗化された普通の川になり下がる第一歩となるであろう。
 一歩進んだところで、うしろを振り返ってみてほしい。
古き良きものは、残してこそ価値があるのだ。
いいものは既に出来上がっているのだから、あとはそれを保つことにチカラを注げばいいのだ。
 いくら穴吹川が一級河川だからといって
川幅・水量の大きな他の一級河川と同じように考えてると、足元をすくわれるぜ!

こんな区間は早く通り過ぎたい!という私の思いとは裏腹に、船がつかえる。。。
水量のあるところまで船を引っ張り、やっとの思いで乗りこんだ。
左岸の砂利の上を作業員が歩いている。
川との境ギリギリのところを歩きながら向かってくる。
無視!無視!と思いながらスレ違おうと思ったら、私に何かしゃべりかけているようだ?
仕方なく振り向くと
「今日は浅いやろ? もうちょっと水があったらえんやけどなぁ〜!」
。。。。。
ビックリした! これまた私の被害妄想的な思いとは裏腹に
メットをかぶったオッチャンに笑顔で接せられたのだ!
もう一度言おう!
「邪魔じゃボケ!こっちは仕事しとんじゃい!ぺっ!」と言われるのかと思ったら
近所のにーちゃんに話しかけるように声をかけられたのだ!しかも笑顔で。。。
う〜ん、、、私の心が病み過ぎているのだろうか?(笑)










口山中学の付近で大きな岩がたくさん転がる区間があった。
ここは水量があっても無くても大変な区間だ。
”白馬の王子号”は艇身が長いので、岩に引っ掛かっては外し、また引っ掛かっては外す。
これを何度も繰り返し、やり過ごすのであった。。。

あー、疲れた。 でも腰まで水に浸かったから涼しいや!

ブルーヴィラ前の河原はキレイに整地されていた
いかにも”ここで遊んでください”的な
その整地の仕方(砂利の盛り方)がオレは嫌いだ


”ブルーヴィラあなぶき”に通じるラッキー橋が見えてきた





ブルーヴィラから約2キロほど行くと、天神の瀬がある”天神橋”が見えてきた。 ここには広い河原があり、キャンプ・水遊びには絶好だ!
しかも整備された駐車場とトイレ棟まであるじゃないか! と思ったら駐車料金1日500円だった。。。微妙やなぁ〜。。。
この河原は穴吹川の中でも、最も管理された場所ではないだろうか?
こと細かく管理されたキャンプ場など、私には用が無い。 ”管理してくれる人がいないと安心してオチオチ遊んでもいられない人達”に喜んで譲ろう!(^;^)

駐車場と河原は3メートルの段差があり
狭い急な階段を降りる


河原より上流域の眺め



河原より下流域の眺め


天神の瀬広場の河原を通りすぎた辺りに、紫色のリボンがついたラインが何本も張られている。
白人神社から漕いでくる途中、何本かは見かけたが、この場所ほどたくさん張られている所はありませんでした。
そのラインは、飛び上がっても手の届かないような高い位置にあったり、川面ギリギリの低い位置にあったりと、さまざまな高さ・不規則な間隔で張られていた。
これにはもちろん気をつけて通過せねばならないのだが、いったいこれは何なのか?
 さわってみると釣り糸のような素材だった。ワイヤーでなくてちょっと安心した。 しかしいったい何なんだ!?
ここで「必殺仕事人の仕業では?」と思ったあなたは三流の一般人です。まず出世は諦めて下さい。よくて課長どまりですから。残念!
張られているラインを見て「レッツ!リンボぉー!」って思ったあなたも、出世は諦めましょう! しかしあなたの場合、芸能関係の仕事に就けば有名人になれるでしょう!
 私がすぐに思い浮かんだのは、必殺仕事、あっ!じゃなくて、漁業関係の何かだろうと。。。 実際のところ、これは”川鵜避けの模擬ライン”らしい。
これがあることによって鵜が「何かワナがあるのでは?」と思い、近寄ってこないらしい。
 じゃあ、なぜ鵜避けラインを張らなければならないのか? それは鵜に食べられたくない”非常に高価な魚”がいるからです。 そうです、アユです。
今ここで、ちょっとでも「えっ?ハマサキィ〜?」なんて思ったあなた、半年後に転機が訪れます。 えー、それはもちろんヤバイ方の転機です。こころして対処すべし!

むこうの方に川面ギリギリにリボンがぶら下ってる


右の写真のアップ画像


実はこの写真の中に7、8本張られてます

全国のほとんどの川と同様に穴吹川にも漁業組合というのがあり、その営利団体の手によって養殖モノの鮎が大量に放たれます。
次にその営利団体は、「俺達が出しあった金で仕入れた大量の鮎をこの川に放った。 だからこの川で鮎を釣りたいならまず俺達に金を払え!
               だってお前がこれから釣り上げるであろう鮎は、俺達が買ってきた鮎なんだから!」と言うのだ。 これが俗に言う遊魚料(券)というやつだ。
このシステムのせいで、金を払ってる鮎釣り師は「金払ってるんだから元は取らなきゃ!」と目を血走らせ、漁協の方も「金を払わずに釣りをしてる者はいないか?」と鼻息荒くなる。

昔に比べると、近頃の河川では自然界で育ち遡上してくる天然モノの鮎がものすごく少ないので、養殖モノの鮎を放たないと川に鮎がいなくなり、鮎釣り自体ができなくなるのだ。
これは鮎に限らず、ヤマメ・アマゴなどの渓流魚に対しても同じことが言える。 棲家の環境悪化に加え、節度のない釣り師のせいもあり、もはやバランスが保てない状況なのだ。
 もちろん遊漁料を払う必要のない川も存在する。例えば漁協の目にとまっていない川や個人が所有している川など。
このような川では個人や勇士達の手で無償の放流が行われている所もある。 くやしいけど、放流しないといなくなるのが現状なのだ!

以上のような事情から、今日どういうわけか漁業組合がその管理システムをつかさどっている。
鮎師にとっちゃその辺の仕入れ・放流・管理を漁協が一手に引き受けてやってくれるのだから有り難いだろう。
しかし漁協関係者の中には、そういったシステムで「川の管理を任されているのだから」と、川を漁協の私有物だと勘違いしているバカな組合員もいるからタチが悪い!
 そういったシステムで川の管理を任せているのは極一部の人間で、国民の過半数はだれも漁協に川の管理を頼んじゃいねぇ!
だから管理を依頼した人達に向かって漁協の人間が横柄な態度をとるのは仕方ないことかもしれない。
でもそうじゃない人達(川の管理を漁協に依頼していない我々のような一般国民)に対して、横柄な態度をとるのはまったく間違った行為だ!
「オレは漁協の者だ!ここはカヌー禁止だぞ!」などと言われる筋合いはまったく無いのだ。
 「なぜ、カヌー禁止なのに遊泳禁止ではないのか?何がどう違うというのか?」 われらカヤッカーは川から何も持ち去ったりはしない。
逆に、目に付いたゴミだけでも拾いながら下るカヤッカーはよく耳にするが、「みんなでゴミを拾おう鮎釣り友の会」みたいなのは聞いたことがないぞ。。。




最近では、雑魚の部類(ウグイ・ハヤ・フナなど)を釣るのにも遊魚料をとる漁協がある。
この部類は”バランスが崩れ、放流しないといなくなる”ほどのものでもないだろう?
でも漁協の理屈はこうだ。
「雑魚の部類でも、毎年○○トン放流してるからね。」

小さな子供達は、小銭持ってパチンコに来てるんじゃねぇ!(怒)
自分の孫を思い浮かべてみて欲しい。。。

その漁協の人間が権利を拡大・誇示したいがゆえに設定された”雑魚の遊漁料”。
「一般国民は何も知らないから、大丈夫さ!」と思ってるんでしょうね。
子供じみたその発想からは充分にその漁協の”うつわのちいささ”が計りとることができる。

断っておくが、中には事のわかった組合員が揃っている漁協もあるのだ。
また、漁協のやり方はカスでも、その組合員の中には道理を心得ている者もいるのだ。
そのへんを理解しておいて頂きたい。
 四万十川の某漁協の組合員達は
「四万十川は、もうオレ達だけの川ではない」という意識をちゃんと持っていて
鮎の状況が思わしくなかった2004年には、自分達の稼ぎ柱でもありお祭りでもある
”鮎の火振り漁”をとりやめたほどだ。



また、ある漁協ではウナギの稚魚を買い取り、養殖で大きく育ててから放流している。
だから川を昇ろうとするウナギの稚魚は河口でほとんど獲られてしまう。
 「川にウナギを放流して増えてもらおう!」という漁協の意図らしいが
その漁協の中にも道理を心得た人がいて、その人はこう言っていた。
「河口で稚魚を獲りきってしまうから、川に天然のウナギが定着しないんじゃないか?
 そのまま川を昇らせて、川を良い状態に保ってやればいいんじゃないか?」


穴吹川を漕いでいると、コンスタントに鯉を見かけた。
このツーリングだけで、全部あわせて百匹は見た! これ、マジです!(断言)
中でも天神の瀬から下流に少し行ったところはマゴイ天国だった。
逆にニゴイは一匹も見かけなかった。水が汚れていない証拠だ!

ある浅い場所で、鯉がセビレを水面から出し昼寝をしていた。
手が届きそうなところまで近づいた瞬間、船が底を擦ってしまった!
「ズズズッ!」という音が響いた瞬間、鯉の頭上に「」マークが見えた。(笑)
次の瞬間、ものすごい慌てふためき様で逃げて行った。
ああいうのを”一目散に逃げて行く”と言うんだなぁ。。。
ほんま、マンガみたいに逃げてったよ。(^;^)

上流に向かっての眺め
右側の道路からは堤防で見えにくくなってる




だんだん、水量が増えて漕ぎやすくなってきた。
なぜかというと、このむこうに堰堤があるからです。それで水が溜められるのです。
 ということは、水の流れが微々たるものになり、池のような状態になるので
さきほどまでと比べ、水質・匂いが落ちます。

←見て下さい!この、出来る限り縦方向に作られた堰を。

ふつう、堰は川に対して垂直に、橋をかけるように作りますよね?
しかしこの堰は、タテ方向に近い斜め型に作られていますねぇ〜。
何かものすごぉ〜い意味があるんでしょうか?
 意味が無いとすると、この事業を考えた議員は賢いですねぇ〜。
だって普通の堰のように真横に作るのに比べたら、こっちは総距離が3倍はあるもんね!
要するに、1億円のお金で用が済むのに、3億円のお金を使う工事をしたわけですね。
(金額は例えです)
議員さん:「君達が潤うように、余計にコストのかかる工事の企画を通しておいたぞ!」
建設関係者:「これはこれは助かります! 次の選挙も、うちの関係者総動員で
         お世話になってる先生に票を入れますから、また頼みますわ!」
政治って、とどのつまりはこの程度やで。。。田舎に行けば行くほどね。。。





←堰で、なみなみと蓄えられた水。左側が道路。


こんな面白い形の堰は初めて見た。
コンクリのスロープは乗り越えるのもラクチンだった。(^;^)
ただ、濡れた所を降りようとすると、ヌルッ!スッテーン!ってコケるので注意!
別に私がコケたわけじゃないよ! ちょっとひっくり返りそうになっただけ。(爆)


ここからゴールのふれあい広場までは、これまた浅いところが長く続いた。
しかたなく、また船を引いてバシャバシャと歩く。

前の方から、別のバシャバシャという音が聞こえてくる。

おばさんが犬を散歩させていた。
おばさんが川に投げたボールを犬が拾って戻る。 とっても楽しそうな犬。(^;^)




私に気付いたおばさんは犬を呼び寄せ、道(川)を空けてくれた。
お互いに会釈をして通りすぎる。。。


ゴールの河原が見えてきた。 約2時間半のツーリングだった。
歩いた割には早く着いたなぁ。。。

ゴールの河原にズズズと船を着ける。 充実感でいっぱいだ!
愛艇を干そうと壁に立て掛けたら、水がピュー!っと3リットルくらい出てきた。
どこから出てくるのか??? 不思議だ!(笑)

河原に座りこみ、自販機で買った冷たいジュースを飲んでいたら
先ほどのおばさんと犬達がやってきた。 この犬達はいい散歩コースを持ってるね!

おばさん:「だいぶ水が少なかったでしょ?」
 隊長:「あ、はい。そうですねぇ、(^;^)」
おばさん:「でも気持ち良さそうね!いいねぇ。」
 隊長:「あ、はい。 ここは水がキレイですから特に良かったですわ〜!」



う〜ん、、、気さくな人達ばかりだな、ここは。。。なんだかいいね。(^;^)

船を車に納め、拾ってきた空き缶をゴミ箱へ捨て、さて帰ろうと思ったら
今度はオッサンに声を掛けられる。
「水が少のうてイカンわ。雨がふらなのぅ。ブツブツ。。。」
どうやら私がカヌーで下ってきたのを見ていたようだ。

「去年の大水で流れが変わってしもたわい!ブツブツ。。。」
「いつもは河原の半分くらいまで水があるのにのぅ!ブツブツ。。。」
語気の荒いしゃべり方のオッサンだったが、この人はこれで普通なのだろう。
私も別に悪い気にならなかった。
それより「オッサン、こんな昼間っから、こんな駐車場で何休んどんねん?何者やねん?」

しかしこの川の流域の人達は、ほんとに気さくで温かい人達ばっかりやな!(^;^)

今日の汗を流しに「穴吹温泉」へ向かう。
2階入口の戸を開けると、ガラーン。。。としていたので、「すいませ〜ん」と声をかけたら
中から体格のいいおじさんが出てきた。



 隊長:「温泉はいくらですか?」
おじさん:「500円です。」
 隊長:「てぬぐい忘れたんやけど、いくらですか?」
おじさん:「あぁ、そこの棚になんぼでも入ってますから、なんぼでも使こうて下さい。」
 隊長:「えっ!?」 見ると、棚にてぬぐいがパンパンに入ってた!(笑)
おぉ〜、無料貸し出しか!?嬉しいサービスやねぇ!(^;^)

おじさん:「どうぞ、ゆっく〜りと浸かって下さいねぇ。」
 隊長:「あ、はい! ありがとう!」

脱衣所のロッカーのカギが! ひと昔前の四角い鉄のやつだ!差し込み式の!
おぉ〜、なんと懐かしい!

浴場に入ると、貸し切り状態だった。。。
おぉ〜、なんと贅沢な!
鼻歌が、いつのまにか絶唱に変わっていた。だれもいないからいいのだ!

風呂上がりにアイスクリームを食べる。。。
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私も手持ち無沙汰だったが、おじさんも退屈そうだったので話しかけてみた。
すると、釣り好きな方だったので、ここから1時間くらい釣り談義に花が咲く。
その後、昨年の台風の時の話を聞かせてもらった。
 横の川を、大きな岩がゴロンゴロン転がっていき、下のペンションに激突したそうで
その改修工事がついこないだ終わったそうだ。


ふと気付けばもうこんな時間。。。結構話し込んじまったな〜。(^;^)
「さぁ、ほんだらもうそろそろ帰りますわ。 ありがとう! また来るよ!」
とっても愉快な気分で帰路についた。。。

今回は漕ぐ距離も短く、平日なのであっけなく漕ぎ下るだろうと思ってたら
以外に内容が濃く、温かい出会いもあり、とても心地良い思い出ができました。
こないだの熊野川とはいろんな意味で正反対の川旅となりました。(^;^)
川の印象は、そこで出会う人によって大きく変わるもんだなぁ。。。

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