_財 田 川_

*まえがき*
仲南町の塩入付近(東山峠の近く)から発した水はいくつかの支流と交わりながら
財田町、山本町を通った後、ちょっとだけ豊中町を通り、最後は観音寺市の燧灘(ひうちなだ)へ流れ出る。
財田川は全長約32キロの二級河川なのである。
 今回、私が財田川に目をつけた理由は、水量がまずまず有りそうなのと、県下でも数少ない”アユのいる川”だということ。
コラム第1弾の綾川で早くも打ちのめされ、財田川探索に出かけるのをシブっていた私にやる気を起こさせたのは、とある高校生からの質問だった。
「財田川ではカヌーはできるのですか?」と問われた私は、2日間に渡って財田川沿いを駆けぬけるのであった。
さぁ、はたしてカヌーに最適な場所は見つかるのでしょうか? 財田川の素顔をごらんあれ!



地点1

徳島県との県境にある東山峠を源に流れ始める
生まれたての財田川。
渓谷美が広がる。

道から川までは遥か遠く、谷底を流れている。

毎回そうだが、上流域へ行く時は
自転車を押しながら登るのでチョット辛い。
ゼェゼェ、ハァハァ言いながら自転車を押す。
夏の炎天下の犬みたいに。。。

でも、それを我慢した後の下り坂が気持ちいい。
山の冷気を全身で受けとめて疾走する。



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地点2
上流からのキレイな水が絶えず流れている。
ほんの2〜3mの川幅ですが
子供からしてみれば結構広いんですよね。


地点2
道路から横道へ降りて行く。 民家やビニールハウスを通り抜けると
子供の絶好の遊び場が現われた!
この水の絶妙な色具合に惹かれ、ついつい覗きこんでしまう。
雑魚が、いっぱい泳いでいる。
浅いから、魚を追いかけまわしたり、
ちっぽけな仕掛けで釣ったりすると楽しいだろうな。
なにしろ魚が食いつく瞬間が見えるからね。



地点2
写真に撮ると、以外に小さく見えますね。
左上の野ゴイが約40cm、中央のバスが約30cm。
こんなコイが2匹とこんなバスが3匹たむろしてました。
彼らは人馴れしてるのか、逃げる気ゼロでした。。。


地点2
なわばり争いをするわけでもなく、噛みつくわけでもない。
違う種類の魚がゆったりと泳いでいる。
人間も、地球という水の中で、線を引かずに暮らせばいいんだ。
ゆったりと。。。


地点2


この先の野口ダムにより、
ここからはもう、静水へと移り変わる。













地点3
野口ダムによって満杯の水をたたえる野口池。
ここでも例のごとくバスフィッシングをする人が見られます。
 ひとつ気付いたのは、この周辺の空き地という空き地に
「不法投棄禁止」の看板が立て掛けられていたこと。
野口ダム(池)を景勝地にするのなら、とっても醜い看板だが
よっぽどヒドイめにあったのだろう。。。
 あっ、そうか! 池の底が廃棄物だらけやから
こんなに水がいっぱいなんやな?どうりで。。。(笑)


地点3
道路のすぐそばで”アヒル兄弟”発見!
人馴れしているのか、こちらも逃げる気ゼロ!
ほんの2m先でバス釣りをしている3人衆をじっとみつめていた。
アヒル兄:「3人もおるんやから、誰か一人はよ釣れよ!
       そしてそれをオレにくれ。ただちにオレにくれ!
       そしてまた釣りにもどれ!ただちに釣りにもどれ!」
アヒル弟:「兄ちゃん無理やで!こいつらさっきからしゃべってばっかで
       釣る気ゼロやで。 オレら逃げる気ゼロやけど。。。」


*野口ダム*
1965年に”洪水調節・農地防災”、”かんがい用水”を目的として完成した「重力式コンクリートダム」です。
野口ダムによってできた「野口池」。なんで野口湖って呼ばないのだろう? そもそも池と湖は何が違うのか? ちょっと調べて驚いた。
規模の大きい順に説明します。

<湖>・周囲を陸地で囲まれたくぼ地で水をたたえた所。(直接海と連結のない静止した水塊)。
     池や沼よりも大きく、植物(クロモ、フサモなどの沈水植物を含む)の繁茂が湖岸のみで、
     沈水植物も生育できない深い湖盆(5メートル以上)をもつもの。夏に水温成層がある。

<沼>・ふつう、水深5メートル以内の水域。泥土が多く、最深部までフサモ・クロモなどの沈水植物が繁茂しており、透明度が低い。
     湖より浅い。夏に水温成層がない。湖とは厳密に区別されていない。

<沼沢>・沼よりもさらに浅いもので中心までヨシ、ガマなどの葉と茎とが水の上に突き出た抽水植物が生えているものをいう。

<池>・地面にできたくぼみに水のたまったところ。水深に関係なく、特に人工的に作られたもの(地面を掘ったり土手を築いたりして水をためた所)。
     普通、湖沼より小さいものをいう。

※5メートルという深さの基準は、絶対的なものではない。
 ”最深部に沈水植物が生息できるか否か”・”夏に水温成層があるか否か”ということがポイントのようだ。
 現在の法律・行政上では、これらの区別は定義されていません。ゆえに地元で昔から使われてきた呼称を引き継いでいるのが一般的です。
 特にダム湖などは上の定義に従えば、ほとんどが「池」になります。なんつったって人工物だもんね。
 でも、「○○湖」と名付ける方がイメージがいいのでしょうね。。。 なんという”曖昧さ”なんだ!見た目で判断できねーじゃねぇか!
 子供に、「おとうさん、あれは池なの?沼なの?それとも湖なの?」って聞かれたオヤジは、
 「さぁて?どうだろうね。 よし!チョットおとうさんが”最深部に沈水植物が生えてるかどうか”見てくるよ!」って飛び込まなきゃならねーじゃねぇか!

※水温成層とは、水面から水底に向かって温度の違う水の層が出来ることです。
 ある程度の深さがあると、表面付近の水は温められて温度が上がりますが、底部の水は温まらないので表面よりかなり低い温度になります。



地点4
ダムのすぐ下に、またデカイコンクリ。
すぐ下にこんなもん、いらんでしょうに。。。








地点4
プール施設によくあるスベリ台みたいだな。
左が短い方で、右が長い方。
よいこはマネしないでね。スベリ台じゃないから!
上から見ると、ほぼ垂直ですから。 死ぬよ。。。


地点4
まぁ、趣味の悪い建造物が小川に置かれてますねぇ。
大雨でダムが放流せざるをえない状態になれば、
こんな石、すぐに押し流されるよ。
それよりもたぶん何年後かには砂に埋まってるでしょう。
 とってつけたような手スリと飛び石だけど、
それでも子供の目から見れば「あそこに行きたい!」となるはず。
だから、立ち入り禁止はないんじゃない?


地点4
さきほどのデカイコンクリ物のすぐ下側。
河原へ降りる階段がある。
でも、なぜか扉は閉ざされ、南京鍵がかけられていた。
しかも大きな「立ち入り禁止」の看板付き!
じゃあ、この階段は、なんの為にあるんや? 美術品か!?
ただ眺めるだけの「河原にマッチした小道」のつもりか? アホくさ。


恐らくココの管理者は、「ココで何か事故がおきては困る」と思って、立ち入り禁止にしたのでしょう。訴えられるのはイヤだもんねぇ。
世の中には、いろんな”おバカ”がいるからね。。。 だから、管理者の気持ちも全く分からない訳でもない。
でもな、それなら最初から作るな!
 どうせなら「小川と小道」ってタイトル看板を立てて、その横に「美術品ですから触らないで下さい。離れてご鑑賞下さい。」って立てとけば?
そっちの方がよっぽどウケるぜ!
 もしくは、なぜ立ち入り禁止にしているのかを書いておけばいいんだ。
例えば「先日、この河原で転んだ子供が頭に5ハリのケガを負い、当方の管理の仕方が問われました。
     当方ではそのような事についての管理責任を負えませんので、立ち入り禁止にしています。」と。
こんな風に理由を書いておけば、だいたいの人は「なるほど。そんな理由があったのか。」と思ってくれるんじゃない?
「立ち入り禁止」という看板だけじゃ、みんなに
「なるほど、こんな無用の長物に税金が使われてるのか?そりゃあ税金を取っても取っても足りない訳だわ!」
と思われても仕方ないよね。。。   ひょっとして世界で一番多かったりして? 「立ち入り禁止」の看板の数が。(笑)




地点4
公衆トイレ、流し台、遊具、ベンチも揃っている。


地点4
木陰のウッドデッキでくつろげば心地良いだろうな。




地点5
もっこく池を
ワイド画面でお楽しみ下さい。


地点5
一見、何のへんてつもない”ため池”
でも、その正体は?


地点5
マスが試験的に放流されています。
どんな試験をしているのか?


地点5
「もしマスが釣れた時は
 必ず池に戻して下さい」とある。  
うぅ、釣ってみたい。。。


この写真は、川を横から撮ったもの。
左側に、奥まで草地が伸びてるでしょ。これが堰。
右に向かって流れる。

地点6

道路から離れた川沿いを走る。
ほとんど草で覆われ、水が全然流れてない。
おまけに100mおきくらいに石積みの低い堰がある。

帰りに道路側を通ったら、道端の水路に
ものすごくキレイな水が流れていた。 おいおい、どっちが川やねん?
この辺りでは川の水が本来の川を下らずに、用水路を流れているようだ。
稲作地帯の悲しいサガなのか。。。

この仲南町あたりの財田川は、その昔、金倉川だったそうだ。
河川争奪の関係で財田川になったそうです。
全国的な話ですが、昔は田んぼにやる水を奪いあって
村どうしで争いごとが起こるほどでした。


地点7

”山内うどん”に寄ってみた。
ここは坂道の上に20台くらいと、坂道の下にも駐車場があります。
ほとんどの”行列のできるうどん屋さん”は、うどん玉に限りがあるので
14時頃には完売になりますが、
ここは比較的遅くまで(16時頃まで)やってます。
たくさん、うどん玉を作っているのかな?

入口で”メダカ”、”カブト虫”、”クワガタ虫”を売っていた。
小学生くらいの男の子が、ジーーーっと見つめていると
私の後に並んでいた真っ黒に日焼けした気さくなおいちゃん連中が
総出で男の子の応援を始めた。
おいちゃんA:「この子くらいの年やったら、こんなん欲しいわなぁ〜」
おいちゃんB:「ボクよ!はよぉ、お母さんに頼もぉ!買ってちょうだ〜い!いうて」
おいちゃんC:「ホラぁ〜、買ってくれるまでもう、かじりついてココから離れへんでー!」
母親:「あははは。。。(汗)」
あげくの果てには男の子の手をつかんで、まるで”あやつり人形”みたいに「ねぇ、おかあさん。買って!買ってぇー!」とやる始末。
しかし結局、母は強し!でした。 おいちゃん達は全面降伏するのであった。
 実際のところ、男の子は欲しいわけではなく、ただ見ていただけかもしれない。一番迷惑をこうむったのは、実はこの男の子だったりして!(笑)


地点8
しかし香川県の川は、なんでこんなに草が多いんじゃー!
お気に入りの場所を見つけたら、
草刈機でかたっぱしから刈ってやるからなー!


地点8
橋の上から小魚が泳ぐのが見える。
ただでさえ小さいのに、写真で撮ると小さすぎて見えないね。



*河原が草ボーボー*
先日、私がコラムの中で「香川県の川は草ボーボーで、なんで”石ころの広い河原”が無いんじゃー!」と怒っていたら
わが”讃岐うはうは隊”の大阪支部バイク部長補佐代理の”のりさん”が、お便りをくれました。その内容は以下のとおり。
「昔は砂利の河原だった所が、最近は草がボーボーなんてことは私もよく体験するのですが、その原因は必ず川の上流にあるのです。
 広葉樹の伐採、宅地等の造成工事、護岸工事などにより、川に大量の土砂が流れ込んで、その土砂が堆積して、その上に草が生えるんです。
 しかも、その草というのが、”なんとかグラス”とかいう外国産の草(高速道路の両壁に植える草)で、その種子が流失し、どうもそれが繁殖しているようです。
 その草は繁殖力が強いし、高速道路の護壁に使うくらいなので、根の張り方も強いようです。 まぁ、日本人のやることって、こんなことばかりですな。
せっかく緯度と地形で日本独自の自然が育まれ貴重な自然環境や動植物が多い国なのに、
行政のあり方によってこのような惨めな国に成り下がってしまうのです。」

なるほど。そういうことだったのか。。。  しかし何が一番驚いたか?って、あの”のりさん”が、こんなシリアスな手紙をよこしたことが一番驚いた!(笑)
のりさんの言う”なんとかグラス”とは、”ウィーピングラブグラス”のことではないでしょうか?
ちょっと調べてみたが、このウィーピングラブグラスとやらは、なかなかのクセ者のようだ。
<ウィーピングラブグラス>・・・・・和名シナダレスズメガヤ。南アフリカ原産のイネ科植物。高さ1mを超すものもある。乾燥に強く、
                    しっかり根を張るので、道路脇の斜面の緑化・強化工事に使われてきた。
そしてこの草がどんな騒動をひき起こしたか?というと、次のような流れになるのだ。
1).上流の道路工事(山の斜面が崩れないように草の種子を吹き付ける法面緑化工事)で使われたものが
   大雨で流されたりして種が川を下り、河原の石の間に頑丈な根を張る。
2).根をしっかり張ったウィーピングラブグラスは、大水で水位が上がっても押し流されずにとどまり猛烈な勢いで繁殖する。
3).株のまわりに有機物を多く含む砂、土、泥がたまり始め、やがてそこにヤナギなどの灌木や草木が育ち
   ますます土砂が溜まり、盛り上がり、陸地化(草原化)する。
4).河原が草原化すると、砂礫(されき)地に営巣する鳥類の繁殖環境が狭まり、河原の在来の生態系に悪影響を及ぼす。
   徳島県の吉野川では、絶滅危惧種のカワラサイコ(バラ科)の生息域を侵し、
   栃木県の鬼怒川では、絶滅危惧種のカワラノギク(キク科)の生息域を侵している。
   鳥取県の鳥取砂丘では砂丘の草原化の一因として問題になっている。
5).この対策としては、ウィーピングラブグラスを使用することを止めるのはもちろんのこと、既に広がった草達を駆除する(ひっこ抜く)しかないのです。



地点9



JR四国(土讃線)の鉄橋が見える。
う〜ん、、、緑・緑・緑。。。ちょっとウンザリしてきた。。。
香川の川には草食動物を放つにかぎるな。
草食動物もウンザリするかも。。。










地点10

財田上小学校の前。 ここには整地された河原(親水護岸?)があります。
どれどれ?と、降りようとしたら階段にチェーンが掛かっている。
う〜ん?と辺りを見まわすと、道路から車で降りれそうなスロープが見える。
行ってみると、その入口がガードレールでふさがっていた。
なんじゃ?ここは。。。
この矛盾した建造物には怒りを通り越し、もう笑うしかない。

 またもや”遊ぶことの出来ない鑑賞するだけの親水護岸”を発見!
常に入れないようにしてるってことは、逆にいうと
ごく限られた時に、一部の人しか入れない、ってことだよね。
庶民の血税で作るのですから
せめて庶民がいつ行ってもくつろげるように開放してあげればいいのにね。


地点11
道の駅”たからだの里さいた”
温泉施設”環の湯”も併設されていてうれしい。


地点11
駐車場からは戸川池(戸川ダム公園)が一望できる。
戸川ダムによって蓄えられた水は、かんがい用水に利用される。


地点12


ダムから更にさかのぼると、”鮎返りの滝”に出会う。

財田川の支流”溪道川”にあるこの滝は
その昔、春の若鮎がこの滝より上流に進むことが出来なかったので
その名が付いたそうじゃ。

どんな時でも、ここの水が枯れることはなかったそうじゃ。

確かに、けっこうな量の水が流れ落ちていた。
一時のやすらぎ。。。

その後、辺りを見まわすと、こんなところにもペットボトルが捨てられている。
この景色に廃棄ペットボトルは似合わない、と思ったから
手に持てるだけだが、拾って帰った。


*アユ*
かつてはアユの宝庫といわれた財田川。今では天然物の溯上がほとんどない。 三豊淡水漁業協同組合が毎年、若アユを放流している。
そして、その放流したアユが大きくなる頃、獲って楽しむわけだ。この辺りのアユ漁(6月〜9月末)は投網漁が主流。7月がピーク。
入漁料は一般4000円、同漁協組合員と中学生・身障者は1500円。問い合わせは、財田町役場経済課 0875−67−0104 。
三豊淡水漁業協同組合では、この他にもコイの稚魚を放流している。 ガンバレ三豊淡水漁協!

・アユを初めて世界に紹介したのは、あのシーボルトです。
・アユは年魚です。1年で一生を終えます。
 秋に産卵し、孵化後すぐに海へ下り、海洋で冬を越し、春(川と海の温度が同じになる頃)に溯上し、川で大きくなり産卵し、その生涯を終えます。
・小さい頃は、動物プランクトンや雑食性ですが、大きくなってからは藻類を食べます。その影響でスイカの香りがするそうです。
・アユは”なわばり”を持ち、その習性を生かした”友釣り”という漁法がありますが、中には群れて暮らす”群れアユ”というのもいます。
・放流魚の代表格”コアユ”(琵琶湖産アユ)ですが、近年、DNA分析の結果、”川と海を行き来するアユ”とは遺伝子型が異なることが分かっています。



地点13
ここは子供が小魚を捕まえたりして楽しめそうな場所だ。
ちょっとしたミニプールだね。
川へ近づける場所がナカナカなかっただけに嬉しい発見。


地点13
小魚がたくさんいるし、水もキレイそうだ。
ある程度近くまで車で入って来れます。
土手の昇り降りには気を付けて下さい。

地点13


広場に、大きな木とベンチ。
たまにはこういう木陰で休もう。意外と涼しいよ。

ここは老人の憩いの場”ゲートボール場”みたいですね。
香川県の河川敷ではよく見られる風景です。






地点14
上流側。
向う岸のうっそうとした草が無ければ
絶好の遊び場になるのに残念だ。
ここはすごく魚影が濃い!


地点14
道路から川をのぞくと、私の影に驚いた
ウグイ系(カワムツ?オイカワ?)の大群が
サーっと木陰に隠れた。
でも体長15〜20cmはありました。


地点14
下流側。
ここから竿を出せば面白いかもしれない。
しかし道路から距離があるから、長い竿が必要だな。





地点15


広いが、浅い。
でも、なんか涼しげな景色ですよね。
サギもたたずんで。。。





地点16


魚道のある堰発見。
しかし、ホント、水少ないねぇ〜。
何百年か後、仮に香川の気候が変わり、雨がよく降る地域になったとしら
この辺りの川はどんな流れを見せてくれるのか?
そう考えると面白い。





地点17

”香川用水記念公園”
徳島の池田町から吉野川の水が送られてくる。
あの山の中を貫いて、香川県民の生活を潤すためにやって来る。

この事実を知る香川県民は意外に少ない。
徳島・高知・事業関係者の努力には非常に感謝します。
詳しい内容はコチラを見てね

写真は送水管から香川に入り、初めて顔をみせる水。
いくらダムで溜められた水を送ってくると言っても、やっぱりキレイ。
水に深みがある。さすが吉野川だ! 腐っても鯛だな!

地点18


川底までいじってますねぇ。
こんな物で”増水した川の流勢”が緩和されるとは思いません。
誰の目にも明白です。
普段は、押さえるほどの流れもないしねぇ。。。
なんの意味があるのでしょうか?



地点19


自然の風景の中では、このようなキューブテトラは見たくありません。
どこから流されて来たんでしょうね?





*モクズガニ*
財田川には、なんとモクズガニも生息しているのだ。
この辺りでは、川をせきとめるように網を張り、産卵のため川を下ってきたカニを獲る”おちあみ漁”が主流だ。
私は小学生の頃、このモクズガニを”ため池”でよく捕まえた覚えがある。岸のそばをゆっくり歩いて来るので、待ち伏せしてよく網で捕まえたものだ。
バケツの中に入れて家に持って帰ったが、翌朝全部いなくなっていた。やつらは背の高いバケツでも難なく脱出するスベを持っているらしい。
「あのバケツからどうやって逃げたんや?」と、子供心に驚いたことを今でも覚えている。

・モクズガニのハサミに生えている毛と、足に生えている毛では性質が異なります。ハサミに生える毛の方がやわらかいんです。
・モクズガニの世界にもハゲがあります。一度ハゲると脱皮しない限り毛は生えません。
・モクズガニは身に危険が迫った場合、”自切”と言って、自らのハサミを切り落とし逃げます。(これはテナガエビにも同じ事が言えます)
・中国料理でよく耳にする”上海ガニ”は、正式名称シナモクズガニと言って、モクズガニの同属種なんですねぇ。



地点20
ここは水鳥の憩いの場になってました。
サギやカモなど。。


地点20
左の写真のアップ画像です。
中央の草のそばにカモがいますね。


地点21


う〜ん、曇天の日に写真を撮ると、”憂鬱さ”が倍増されるなぁ。。。
涼しくていいんだけど。。。






地点22


水量が少なくても、川幅が狭いと勢いよく流れるね。
やっぱし水は流れている方がいい。

しかしこの草、このスペース、なんか有効に使えないものか?
100mごとに一面ひまわりの区間とか、一面チューリップの区間とか
ラベンダーの区間ってしてみたらどうだろうか?
見物客はこの浅い川をサンダルで歩きながら(涼みながら)
風景を楽しむ。 季節ごとに催し(お祭り)をし、
毎週、地域の物産を安く販売し、地域を活性化させる。

ここがコンクリで”3面張り”にされ、ただの無機質な用水路に
なるくらいなら面白いんじゃないかな?
ただ、生態系への配慮は必要ですけどね。
地点23


水量がある場所のほとんどは、その先に堰がある。
そりゃそうだよね。堰で水を溜めなきゃ、こんなに深くならないよね。



地点24


地点24

地点25


山本町の”ふれあい公園”
立派な競技場ですねー!
こんな所に、こんな立派なスタジアムがあったとは。。。

落成イベントで”ラモスるい”が来てサッカーをしたそうだ。

*千田堤*
その昔、山本町の樋盥橋(ひだらいばし)の下流付近で財田川は度々氾濫を起こし、大野の田畑を荒らしていました。
そこで、それを防ぐ為、江戸時代に”千田堤(せんだづつみ)”という堤防が築かれました。
樋盥橋から下流側に、全長約600m、幅6m、高さ1.3mで、砂岩・礫・砂で構築された、水勢を緩める為の堤防です。
大野出身の”千田数馬興義”という人が造ったので、”千田堤”と呼ばれた。 現在、実物はもうありませんが、ふれあい公園の近くにレプリカが造られてあります。


地点26


財田川で一番立派な堰ですね。

地点27


お子様に、自転車の乗り方を教えるのにピッタリの広場ですね。
ここならコケても痛くないでしょう!



地点28


”河川敷運動公園”
きちんと管理されている気持ちの良い広場です。



地点29
写真の橋は高速道路です。


地点30
カヌーの乗り降りに便利な場所は、けっこうありますが。水が。。。


*財田川とお酒*
川鶴酒造のお酒は財田川の伏流水を使用して造られる。
1891年から続くこの酒造では、”川の流れの如く素直な気持ちで呑み手に感動を”という精神が初代より受け継がれている。
「川鶴」という銘柄は、初代”川人清造”が、蔵の裏に流れる財田川に舞い降りた華麗な鶴の姿を夢間に見たことから名付けられました。
川鶴酒造の敷地内には、昔の米蔵を改修した酒造りの資料館があり
醸造用の桶や大釜など実際に使われていた酒造りの道具が約500点展示されている。
お酒の試飲コーナーもあり、蔵を改修して造られたイベントホール「鶴鳴館」や、酒器や雑貨の売店「遊鶴館」もある。
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地点31


きれいに整地された親水護岸ですね。
ここは堰によって水がけっこう溜まっているから
カヌーの練習にはいいでしょうね。静水だし。

ただし、近くの国道から視線が注がれること間違いなし!

地点32
悲しいかな、川筋は遠い。。。
こんなに砂地が多いとボールが飛んでいっても取りに行けるね。


地点32
”いなり運動公園”
お花見の時期には桜が満開になります。

地点33


JR四国・予讃線の鉄橋。
電車から見る財田川はどんなだろうか?


地点34

この辺りから一気に街の喧騒に取り込まれる。
川沿いの静かな道を、のんびりとこぐのはこの辺りまで。
ここからは、歩道のほとんど無い県道を行く。
すぐ横を車がビュンビュンと追い抜いていく。
そのスピードと音の威圧感は脅威だ!
 ドライバーにとっては邪魔でしょうが
ここしか道がないんだよ。しかもこんな狭い道しか。。。

たまにこういう思いをすると
自分も車を運転する時、「チャリダーに気を配ろう!」と思える。
こういう思いをするまで、「そこのチャリンコ邪魔じゃ!」
という自分よがりの考え方しかできなかったおバカな私。。。

*財田川事件*
1950年、財田川沿いの町、香川県財田村(今の財田町)で、闇米ブローカー”杉山重雄”(当時63歳)が自宅で寝巻き姿のまま惨殺される事件が起きた。
容疑者として浮かんだのは、隣町(今の山本町)で有名な不良青年”谷口繁義”(当時19歳)。
その取り調べは過酷なものだったそうだ。谷口に対し殴る・蹴る・脅迫が約2ヶ月続く。
その結果、谷口は心身伴に限界がきて自白をよぎなくされ、強盗殺人罪で逮捕される。
 公判中、谷口は「自白は強要されたもの」と、容疑を否定し無罪を訴えた。しかし2年後、高松地裁は谷口に対し死刑判決を下した。
さらに4年後、第二審で死刑判決。その1年後、最高裁で死刑が確定。
 それから12年が経った19694年。高松地裁の判事に就任した”矢野伊吉”は偶然、谷口の「無罪を訴える手紙」を発見する。
その文面から谷口の純粋な気持ちを読み取った矢野は、谷口を救済すべく判事を辞任。以降、谷口の弁護士として再審請求活動を行う。
矢野は、当時の警察が谷口に対し、様々な捏造工作をしていたことを次々に暴いていった。
この矢野による一連の活動の結果、1984年、高松地裁は谷口に対し再審無罪判決を下した。
 死刑囚が再審の結果、無罪となった事件が4つある。免田事件、松山事件、島田事件、そしてこの財田川事件なのだ。
わが国の刑事司法のあり方に一石を投投じるような事件が、この財田川の近くで起きていたのだ。
本当の犯人は、もしかするとまだ生きていて、どこかで財田川を眺めているのかもしれない。。。おぉ〜こわ〜!

地点35
ここはTVで見て、ぜひ行ってみたかった”うどん屋”、
いや、というより実はここは”餅屋”なんです。
その名も”本場かなくま餅 福田”
ここでは餅屋ならではのうどんが食べられるのだ。
その名も”ぞうにうどん”! どうだ参ったか!

 私は以前TVで、アンコ入りの餅が入ったうどんを食べている
レポーターが、「あっ、けっこうイケますねぇ」と言っていたのを見て
ホンマかいな?という思いがぬぐいきれずにいた。
そこで今回、”アンコ入り・ぞうにうどん”を頼んでみた。
 だされてビックリ!
うどんの中に、焼いた餅が2コも入っているではないか!
食いきれるかな?とちょっと不安になりながら食べてみた。
 今度は食べて驚いた!
フツーに食べてしまうのである。しかも淡々と。。。
”めっちゃウマイ”という訳でもないが、
”まっずぅ〜い”という訳でもない。 普通に雑煮を食べている感覚で
ものすごくフツーに完食してしまった。
これはなかなか面白いうどんでした!
地点36


この辺りくらいの水量と川幅が続けばツーリングできるんだけどなぁ。


地点37
稲積橋の下流側



地点37
このように、のんびりカヌーできそうな感じの区間は
残念なことに、1〜2kmですぐに終わってしまいます。


地点38
染川橋。
対岸の橋のたもとには、小学生が環境学習に来てました。
最近の小学校では、パックテストで河川の汚染状態を調べるのが
流行のようですね。今度、私もやってみるつもりです。


地点38
三架橋。
この辺りから”河口”の雰囲気になる。
川床の石の形も、海に近くなったせいか違ったものになってきた。



*建干網漁*
財田川河口では、毎年五月頃”ふれあい「建干網」2004in観音寺”という催しが開かれる。
この「建干網漁」というのは、今ではこのイベントでしか見られなくなった伝統漁法で
河口で川幅いっぱいに網を張り、干潮で逃げられなくなった魚を生け捕りにするという漁法だ。
イベントでは、ハマグリ約13万個、チヌ約300匹、ハマチ約120匹などを放流し、入場券購入者に支給するザルで獲ってもらいます。(漁具の持ち込み禁止)
入場料は、小学生が300円、中学生以上が1000円。催し会場では漁協女性部による水産加工品の即売などもあります。
問い合わせは、観音寺漁協 0875−25−2128 または観音寺市農林水産課 0875-23-3931 。

観音寺市ではこの他にも、毎年7月頃行われる”銭型まつり”の催しのひとつに「銭あさり」という無料イベントがある。
海水浴場に500円〜3万円のアタリ貝が総額100万円分ばらまかれ、拾うというもの。
観音寺市には、なかなか面白いイベントがありますね。元気ある街です!





地点39


”興昌寺”の登り口。
小学生の頃、こういうお寺や神社でよく写生大会したもんだ。。。
趣きある造りに惹かれ、ちょっと寄り道。

この辺りの水路にはコイがたくさん泳いでいました。






地点39
立派な松がありました


地点39
石段を少し登ると現われます


地点39
境内から見下ろす観音寺の街



地点39
”一夜庵”
屋根は琵琶湖の葦が使われています

地点40


西暦806年頃、弘法大師が「観音寺」の住職をしていた時、
日照りが続き、住民が飲み水にも困っていました。
そこで大帥が、この井戸を掘って住民を救ったと伝えられています.
弘法大使って、各地で水問題を解決してますね。立派な方ですね。
”水脈探し当て名人”だったんですね。(^;^)

この井戸は海岸近くにありますが、真水がこんこんと湧き、
水道が普及する昭和の初めまで、多くの茶人や住民に飲料水として飲まれた。
また、甘くてうまい水だったので、ごの水を売る水売りもいたそうです。

現在、井戸は東屋の下に保存され見ることはできませんが、
すぐ横に写真のような水取り場があります。
口に含んでみたら、無味無臭の水でした。
地点41


世界のコイン館。道の駅ことひき。
この他にも観音寺の街には、琴弾公園の”銭形”や
四国八十八ヶ所の札所”観音寺”、”神恵院”など
観光地がたくさんあります。


地点42
有明浜海水浴場。 ”銭あさり”の会場です。


地点43
温泉施設”琴弾廻廊”




地点44
海から上流側を見たところ。
干潮時は水がすごく引くので、潮干狩りもできます。


地点44
海側を見たところ。
財田川の水の旅もここでおしまい。


地点44
釣り人が見えます。
瀬戸内海が一望できます。


コールマン ポータブルシャワーwithウォーターキャリアコールマン エンクロージャーケンユー 組み立て式簡易トイレプルマル

*あとがき*
今回の探索でもまた、私自身いろんな発見がありました。
たとえば、潮干狩りによく行く観音寺の河口と、以前遊びに行ったことのある塩入ふれあいロッジの横の小川がひとつの川でつながっていたということ。
実際に自転車で走ると、位置関係がハッキリして、記憶にある点(場所)と点(施設)が一本の線でつながり、意外な発見に驚かされます。
 財田川で一番印象に残ったのは、”魚影が濃い”ということです。
雑魚ですが、行く場所のほとんどで、姿を見せてくれました。やっぱり生物がいると生き生きしていてイイですね。
セルビンを浸ければ、意外に大漁なんじゃないでしょうか?

中流域以降は、水量があるところもあり、カヌーの練習はできそうです。 しかし、少し行くとすぐに浅くなるのでツーリングには難しいですね。
カヌーのピックアップポイントにできそうな場所は比較的たくさんあるのに残念ですね。
漕ぎ下ろうとすると、少し乗って、ちょっと歩いて、また乗って、堰を乗り越えて、という繰り返しになるでしょうから
草むらをかきわけて進む探検気分を楽しめる方は、一度挑戦してみてください。

そんな財田川も、聞くところによると、ほんの40年程前までは水量が豊富で、みんな日常的に泳ぎ親しんだ川だったそうです。
昔の方が書いた財田川の風景画を見てもそれは一目瞭然です。
 山側の人達にとっては、今でこそ頻繁に海水浴に出かけていますが、ひと昔前までは川で遊ぶのが一般的で、
海水浴といえば、子供会でバスを貸しきって行くほどの一大イベントだったそうだ。

最後に、私の目には、財田川はまだまだ”とり返し”のきく、可能性が残された川のように写りました。。。


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