_綾川_ |
*まえがき* 綾上町の柏原渓谷より発した水はいくつかの支流と交わりながら、綾南町を経て、坂出市で瀬戸内海へと流れ出る。 綾川は、香川県(全415河川)の中で一番長い河川だ。(約38km) しかし、意外にも二級河川なのです。 ※一級河川とは、国土保全上(洪水などの災害時における人命・財産被害などに対する治水)、 または国民経済上(工業・発電用水などのへの利水)において、特に重要な(経済におよぼす影響が大きい)水系で、国土交通大臣が指定したもの。 二級河川とは、一級河川として指定された水系以外の水系で公共の利害に重要な関係がある河川で、都道府県知事が指定したもの。 三級河川と言うものは無い。また、水がキレイだから一級河川ということではないのです。 簡単に言うと、より多くの人々の生活に関わっている川が一級河川なのです。 他に準用河川(市町村長が指定したもの)や、 普通河川(先述した河川のように”河川法に基づく指定”を受けない河川)があります。 川コラム企画・第1弾に選ばれた”綾川”の実力はいかに? |
地点1 心が和む。 |
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____ 地点2 色んな緑色がある! 水の中にも。 |
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カワイイ赤い橋かあったので、つい撮ってしまった。地点2 この橋の向うはアリスの不思議な国! だったらいいけど、 ものすご恐い世界やったらどうしょ〜! |
地点3 この上流側には車を置けるスペースもあるので 水遊びに来れそうだ。 |
地点3 羽が黒く(こげ茶?)、体が青光りしてた。 上の写真をよぉーく見て下さい。 中央の石と、左上の石にとまっています。 黒い羽しか見えないかな?(^;^) |
地点4 歴史を感じさせる建物に、なぜだか見入ってしまう。 石積み・屋根瓦、ひとつひとつ色が違うんだ。 小学生の頃の写生の時間を思い出した。 |
地点5 なにかにつけてワイルドらしい。 まぁ、詳細はこちらのHPを見てくれたまえ。 |
地点6 柏原渓谷沿いの道はアスファルトだが狭い! |
地点6 道から時折顔を見せる川は いろんな表情で私の視線(興味)を惹きつける。 |
*柏原渓谷* 柏原渓谷は、この付近一帯にカシワの木がたくさん生えていたからそう呼ばれるようになったそうだ。 渓流の水は、アユの養殖に利用されるほどキレイです。 林野庁の「水源の森百選」の指定を受けており、また、「さぬきの名水」にも選出されています。 春の桜とツツジ。秋の紅葉の時期は特に美しい。 また、渓谷沿いには”弘法庵”という弘法大使ゆかりの建物・伝説が残っている。 弘法大師がこの地に本山を建立しようと訪れたものの、雨蛙が鳴いていたので「これではまだ山が浅い」といって高野山へ行ったと伝えられています。 四国はどこへ行っても、あらゆる所で「弘法伝説」が聞かれる。よっぽどウロウロしてたんやな。。。 |
地点7 コテージだけでなく、バンガローやテントサイトもある。 ブランコもあった。 |
地点7 コテージはとても可愛い形をしている。 暖炉のあるコテージというのがいい。 |
地点13 コンクリを境に左が”澄んだ上流側” 右(手前)が”よどんだ長柄湖” 堰き止められた川が、やがてどうなるのかは この写真が一番分かりやすいだろうね。 渓谷から旅してきた清流の旅もココでおしまい。。。 |
地点13 これが全部”抹茶”だったらいいのに!(^;^) |
地点14 重力式コンクリートダム。 ”洪水調節”、”流水の正常な機能の維持” を目的として1990年に完成。 向うに見える白い壁がダム。 手前が綾山湖(りょうざんこ)。 |
地点15 長柄ダム直下。 ダムが無ければ、どんなに美しい沢だったことでしょう? |
地点15 親水護岸が施されているが、これじゃ親草護岸じゃないか!? |
地点15 一見キレイに見える景色ですが、水の中を覗くと右写真のとおり。 これじゃあ、「川と触れ合おう」なんて思えないでしょう? |
地点15 1匹も見られなかった。 ほとんどのダム下では、こんな茶色いアカが こびり付いた区間が続くのです。 |
*長柄(ながら)ダム* 1953年に”洪水調節”・”流水の正常な機能の維持”を目的として完成した「重力式コンクリートダム」です。 香川県は、「綾川ダム群連携事業」と題し、綾川水系で”治水・利水対策の河川の改修”と田万ダム・長柄ダム・府中ダムの建設を行ってきた。 しかし、このような整備をしたにもかかわらず 県は「昭和62年の台風19号では多大な洪水被害が発生。一方では平成6年など渇水も度々発生しています。」 という理由で 既設の長柄ダムの再開発を行うだけでなく、田万ダムと長柄ダムを導水トンネルで連結するという壮大な事業を進めています。 この事業により、綾川に必要な洪水調節容量が確保され、田万ダムで発生している無効放流(利用されることなく下流へ流れ出している河川水)を 導水トンネルにより長柄ダムへ導水し、有効利用することができるという。 コレで大丈夫と思った最初の計画(机上の計算)がうまくいかなかったのなら、まず町民に「すいませんでした。私の考えが浅墓でした」と謝罪すべきなのだ。 そんなことも省みず、また浅墓な知能で追加工事をはじめている。 「どうしたって、何十年(百年)に一度くらいは、洪水や渇水になってしまいます。ダムでそれらを完璧に治めるということはできません。 しかしダムを建設することによって一部の人達の生活が潤っていて、ダム建設をやめるとその人達の生活が枯渇してしまうのです。 なによりも選挙の際はその人達の表がないと私も当選できないのです。だからダムを建設せざるを得ないのです。 他に莫大なお金を使う公共工事があればいいのですが、私の浅墓な知能ではダム関連事業以外に考えられないのです。 みなさんには申し訳ないが、今のこの大きな流れを変えると私が干上がってしまうのです。どうもすいません。」 と正直に言えばいいのに。 ※香川県には少なくても40基以上のダムが存在する。 ※全国のダムの用途は洪水調節、農地防災、不特定用水,河川維持用水、かんがい用水、上水道用水、工業用水、発電、消流雪用水、レクリエーション とさまざまだ。一見人々の役に立っているような名目だが、実際に機能している用途がどれほどあるというのか?疑わしい。。。 そりゃあ建設当初は「これこれの用途に役立つからダムは必要」と言って造ったかもしれないが、 年月を経た今、「この用途はもう必要としなくなったからもうダムを造らなくてもいいよ」というのもあるだろうに。 しかしながら、お役人は他に理由をつけては工事を進めて行くのです。自分たちの権力を拡大したいがためだけに。 お役人がさらに浅墓なのは”国民はこんな内情を知らないだろう”と思っているところです。 どっこい、国民はちゃーんと分かってるんですよ。(^;^) ただ、自分のクチでうまく抗議できないだけなのです。 それを逆手にとってお役人がふんぞり返っていることも国民はちゃんと知ってるんです。ただ、自分自身に火の粉が降りかからないと動かないだけなのです。 |
地点16 大きな屋根付きの建屋。 中にはテーブルとイスがある。 |
地点16 ちゃんとトイレもある。 |
地点16 子供が遊ぶ遊具。 川へせり出したデッキには、木のテーブルとイス |
ダム下には、こういった公園が作られているところもあります。 お世辞にも「景色がいい」とは言えませんが、きちんと管理されている公園です。 しかしダムの下にナゼこんな公園をセットで造るのか?バリューセットのつもりか?コンクリだけのちっぽけなダムが景勝地になるとでも思っているのか? 人々が、ダム下のアカだらけの死水で、スローモーションで水を掛け合いながらワーイ!ワーイ!と遊ぶとでも思っているのか? それとも、ダムという悪名高いものをつくっちゃったから、申し訳程度に造ったのか? だれが考えたのか知らないが、このようなダムと公園の”お代官バリューセット”が多々見られる。 こんな山奥のなんにも無いところに、みなさんの税金でこんな公園が造られているのです。だからみんな、もっと利用しましょう!(笑) こんな公園ですが、もちろん良い所もありますよ。 まず、敷地が広いから、お子様の自転車の練習場として最適。その他にも広場的要素としても使える。お子様の遊具もあります。 また、まわりに気兼ねすることなく大声で叫びながら遊ぶことができます。(まわりは山なんでね) だから劇団の練習に、 楽器の練習に、 恋人と大喧嘩して別れたい人にピッタリです! 川にせり出したウッドデッキでランチしたり、家族でピクニックしたり、友人達とバーベキューなんてどうでしょうか? 雨が降ってきても屋根付きの建屋もあることだし。 せっかくこんな公共の施設があるのですから、みなさん、もっともっと利用しましょう! あなたの近所のダム下にも、じつはこんな公園があるかもよ!(^;^) |
地点24 橋の上流側。左は工事のビニールシート。 |
地点24 よく見ると、コイが3匹、悠然と泳いでいた。 |
地点24 橋の下流側。ここは静かで、眺めもよく、魚影も濃い。 |
*讃岐うどん* “麺”は、奈良時代に中国から渡来したと言われています。その中でも”うどん”については、 「弘法大師が唐からうどんの製法を持ち帰り、貧しい地元の民を救った。」との伝説がある。 真偽のほどは分からないが、弘法大師・空海は 香川県が生んだスーパースターであることには、ま〜ちがいない!(←長井秀和風に) 昨今の”讃岐うどんブーム”によって、メディアでいろいろなお店が紹介されています。 しかしどんな料理でもそうですが、自分がウマイと思ったものが旨いのです。 「あの人は○○という店がウマイというが、オレはこっちの△△っていう店の方が好きだな。」 というのでいいと思います。逆にそれをうまく伝えることができれば、 「君は太麺派だね。じゃあ、あそこの店に行ってみようか。」と快く理解してもらえるでしょう。 麺の太さ・硬さ・舌触り・ダシ・トッピングなど言い出したらキリがないです。(笑) 最初は、いろんなお店に行って食べてみることをお薦めします。 ちなみに「うはうは隊」の中では、うどんの事になると川竹隊員の右に出るものはいない。(笑) 下に川竹隊員にまつわる「山越」のお話を記載しました。 もひとつおまけに、地元の人間が一目置いている冷凍うどんを教えよう! それは「カトキチの冷凍うどん」。 ちまたでは、「カトキチの冷凍うどんはイケルよなぁ。あれはオイシイよ」と評判なのだ。 |
認知度はナンバー1ではないだろうか。 キリンラガーのCMの為に広末涼子が修行に来たのもこの店。 新しいメニュー板ができていた。 しかも、お持ち帰り専用があることを明確に表示し 奥の”食べるスペース”が広くなり、 なにより、おばちゃんの動きがオートメーション化されていた。 うーん、、、きっとやつらはフランチャイズ化を狙ってるな。 |
なんや?ここはフレンチレストランか? 香川ではうどん屋にマルサが入る と言われている。 繁盛店はそれほど儲けているということだ。 |
心配しなくても、行列ができていたり 人が行き来してるからたぶん分かると思う。 |
(川竹隊員のこぼれ話) 昔々、レオマワールドに勤めていた川竹さんは会社から近い「山越」に毎日のように食べに行ってたそうだ。 そしていつしか常連さんになり、楽しい日々を送っていました。 そんなある日、レオマワールドが倒産。これを機に”東かがわ市”に引越す。 引越し先と「山越」とは車で1時間半はかかります。 そんな訳で、だんだんと「山越」から足が遠ざかっていきました。 不況で、いい就職先が少ない中、可愛い家族の為に肉体労働の職に就き、日夜頑張っていました。 そして、いつしか年月が流れ、久しぶりに「山越」に行ったそうな。 するとオバチャンが川竹さんを見るなりこう言った。 おばちゃん:「あら!あんた、久しぶりやなぁ! あんたを探っしょったんやぁ。(探してたのよ) 今どこにおるの?」 川竹さん:「今は○○に引っ越して、それで△△で、それから□□な仕事をしてるんや」 おばちゃん:「うわぁ、残念やわぁ〜!うち忙しくなったから誰か雇おうと考えてたんやけど、 あんたやったら全部分かってるからあんたに来てもらおうと探してたんや〜。」 川竹さん:「えっ!そうだったんですか!? あちゃー、もう次の仕事見つけてしもたわ。」 この話を川竹さんは、「山越」の話になるたびに聞かせてくれます。 とっても惜しそうに。(笑) 「もうちょっと早く言ってくれればぁ。。。(無念)」 _ |
*府中ダム* 1966年に主に坂出市の”番の州工業地帯”への工業用水給水、坂出市上水道の水源、綾北平野の灌漑水を目的として完成した「重力式コンクリートダム」 過去に東四国国体のカヌー会場となり、また全国高校総体の漕艇競技の会場になったこともある。 バスフィッシングのメッカでもある。 |
地点29 府中小学校の横の流れ。 石井橋の上下、右岸からは川へ近づける。 この辺りは、かろうじて船を浮かべられそうな水量だ。 水質はどうだか知らないが。。。 |
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地点30 城山橋から上流を望む。 ロケーションはいいね。水質は池並でしょう。 |
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地点31 川というより水路だね。 |
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地点32 そしてまたすぐ浅くなる。 |
地点32 相変わらず川へ降りるポイントはない。 |
*綾川とお酒* 綾川沿いには綾菊酒造と綾川酒造という2つの酒造がある。 綾川の水がおいしい酒造りに一役かっているようだ。 綾菊酒造では、”国重弘明”杜氏が全国新酒鑑評会において 13年連続金賞受賞に輝いたのを祝って誕生した国重(くにしげ)シリーズが有名。 そのおいしいお酒は地元の酒造米(オオセト)と綾川の伏流水で作られている。 また、上の写真の川沿いには昔ながらの町並みと商店がある。 綾川酒造の事務所もこの辺り。 ”カネダイ醤油”という醸造所もあり、漂ってくる醤油の香りが心地いい。 |
地点33 人間臭く、街の中を流れていく。 |
地点33 こんな護岸を施すしか方法がないのか? |
地点33 水も透明に近くキレイに見えるが 浅いから当たり前なのだ。 実際にキレイなのかもしれないが。。。 |
*ため池* 香川県と言えば、「ため池」。 日本で一番面積の小さい香川県では、降水量が少ない為たくさんの「ため池」が造られた、 そんな面積が小さい土地にたくさんの「ため池」があるので、ため池密度(面積あたりのため池の数)では全国1位!なのだ。 しかし意外なことに、ため池の数では実は全国第三位に甘んじている。ちなみに1位は兵庫県、2位は広島県。 そんな身近な存在の「ため池」も、山間部での機能喪失、減反政策による水田の減少、公共工事などによって埋め立てられ年々減少傾向にある。 分かりやすく言うと、30年間で約四千の「ため池」が無くなっているのです。 これに対し県は、数が大きく減っているのは問題であるとし、「ため池保全対策検討委員会」を設置し、保全策について協議する方針を打ち出している。 私としては、必要なくなったのだから消えて当然だと思う。 景観的情緒から、ある程度の「ため池」は保全して良いと思うが、必要以上に(度を越して)保全する必要は無いと思う。 それよりも香川県民の「水不足に対する意識」を向上させるべきだ。 ”香川用水”によって徳島県の吉野川から水をひいて貰っていることにもっと感謝しなければならない。 昔の農民はその意識が高かったので、田に水を溜めるのではなく、表面を水が走る程度に灌漑(かんがい)する「走り水」という技法や 走り水で給水された田に溜まったわずかな水をさらに次の田に流す「かけ流し」という技法などをあみ出している。 また、かつては多くの池で”しゅんせつ作業”(池底の表層部分の泥を除去すること)が行われ、除去された泥は栄養分の豊富な「肥料」として使われていた。 しかし今では化学肥料の普及や農業事情の変化などにより、池で”しゅんせつ”が行われることはほとんどなくなってしまいました。 雷魚・ナマズ・フナ・カワエビなどを獲っていた遊び場が、今はブラックバスに占拠され、その数も減少している。 時代の流れがとてもとても速く感じられてしかたがない。。。 |
*あとがき* どうして綾川を一番はじめに選んだか?というと、酒造が利用しているくらいの川だからキレイなのではないか?と思ったのと、香川で一番長い川だったからです。 今回の探索では私自身いろんな発見がありました。一番大きな発見は、あの柏原渓谷を流れる水が綾川のはじまりだったということ!正直ビックリしました。(笑) 当初そんなことを知らなかった私は長柄ダムまで行って帰って来てしまいました。 そして地図を見て、ダムの上流にも綾川が続いていることに気付き、柏原渓谷につながっていることを初めて知ったのでした。(←無知) ゆえに後日また、ダムから上を探索しに行くことになったのでした。 綾川沿いの景色で一番気に入ったのは、見渡す限り”田んぼ”の風景です。 遠くまで平地が広がり、とっても静かで、風の音だけがハッキリ聞こえるのでした。 下流域までは”そのまま川へ降りられる道”が少なく、両岸をうっそうとした草が覆っている。そんな川を見て、私はこんなことを思いました。 よく「人が川を拒んでいる」と言うが、実は「川の方が人を拒んでいる」のではないか?と。。。。 山から染み出した小さな(ピュアな)水が、さまざまな道程を経て(多少汚れて)、最後は大海へと至るのを見て、人生の様だなと思った。 最初の染み出した水が人間でいう生まれたばかりの赤ちゃんだとすれば、最後は大海のようにデンと構えて全てを受け入れる人間にならねばなぁ。。。 そこに辿り着くまでには、汚れを経験し、大きな障害(ダム)や小さな障害(堰)が立ちふさがるだろう。 時には停滞し、時にはスムーズに事が流れる。 中には、田畑にひかれた水のように大海に辿り着けない者もいる。 自然は自分そのものなんだな。。。 |
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